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未破裂脳動脈瘤

  • 破裂すると予後不良のくも膜下出血(別項で説明)となります。
  • 治療するかどうかの判断は生涯破裂率と治療合併症率を考慮した上で、最終的にはご本人の意志で決定されます。
  • 生涯破裂率は期待される平均余命と脳動脈瘤の年間破裂率から割り出します。
  • 脳動脈瘤の年間破裂率については部位、大きさ、動脈瘤の形、家族歴などから考えます。
  • 下記の図はUCAS Japanという日本で行われた大規模研究です。
  • 一般的には5mm超であれば治療が検討されます。
  • 治療法は開頭クリッピング術と血管内治療(コイル塞栓術)があります。
  • 両治療法で合併症率に大きな差はないと言われていますが、動脈瘤の部位・形状や周囲の血管などによってそれぞれの治療法に明らかな有利・不利がある場合もあります。
  • 患者様の意志、バックグラウンドも考慮する必要があり、オーダーメイドに治療法を検討しなければなりません。当院では両治療が可能な医師が治療のご提案を致します。

動脈瘤の大きさによる破裂率の違い

動脈瘤の大きさによる破裂率の違い

※ハザード比とは危険率の倍率です

動脈瘤の大きさと部位による年間破裂率

部位 < 7 mm ≥ 7 mm Total
MCA 0.25(0.12-0.50) 2.57(1.62-4.09) 0.67(0.46-0.98)
A Com 0.85(0.48-1.49) 3.28(1.82-5.12) 1.31(0.87-1.98)
ICA 0.10(0.02-0.42) 1.37(0.57-3.30) 0.31(0.15-0.64)
P Com 0.58(0.29-1.17) 4.99 (3.35-7.45) 1.73(1.22-2.44)
BA 0.30(0.08-1.21) 3.71(2.15-6.38) 1.49 (0.90-2.46)
VA 0 1.81(0.45-7.25) 0.84(0.21-3.36)
Total 0.40(0.29-0.56) 3.01 (2.39-3.78) 0.95(0.79-1.15)

※MCA 中大脳動脈瘤、A com 前交通動脈瘤、ICA 内頸動脈瘤(後交通動脈瘤は除く)
P com 内頸動脈-後交通動脈瘤、BA 脳底動脈瘤、VA 椎骨動脈瘤

右中大脳動脈瘤(MCA)

右中大脳動脈瘤(MCA)

右内頸動脈瘤-後交通動脈瘤(Pcom)

右内頸動脈瘤-後交通動脈瘤(Pcom)

MRA

前大脳動脈瘤(ACA)

前大脳動脈瘤(ACA)

MRA

CTA(拡大) ステント併用コイル塞栓術

左中大脳動脈瘤(MCA)

左中大脳動脈瘤(MCA)

MRA

脳血管造影

脳血管造影

コイル塞栓術

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