不安な気持ちを抱える患者さんのために
ひとつでもできることを多く見つけて―

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.もともと人の役に立つ仕事や人と関わる仕事に就きたいと考えていました。入院生活が長かった祖母が身近にいたという家族環境もあって、自然と医療の世界に興味を持つようになりました。医療事務という目標を見つけて学校に通う中、偶然こちらの求人を見つけたことがきっかけで応募することとなりました。私としても小さなクリニックで働くよりも、さまざまな経験が広くできそうな大きな病院を希望していたこともあって、「ここだ!」と思いましたね。千歳第一病院は救急当番医も行っている病院です。普段からつい焦りがちな自分の性格を何とかしたいとも思っていたので、ここでなら良い刺激をいただきながら自分を鍛え直せることも多いのではという期待もありこちらを選択しました。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.現在は主に外来患者さんの窓口業務を担当しています。診察の受付から会計の計算や入力作業まで幅広い業務を行っています。患者さんからの大事なお金を取り扱う場所でもあるため、計算ミスや入力間違いなどは絶対に許されません。病院全体に対する信頼にも直接的に関わる重要な仕事ですから、常に緊張感を持って取り組んでいます。定期的に通院されていらっしゃる方々はやはりご高齢の方が多いですが、休日や夜間などは小さなお子さんの駆け込み受診もとても多い場所です。患者さんは急を要する事態でお越しになられているわけですから、不安な気持ちを少しでも和らげていただけるように、私たち窓口担当も冷静に正確に対応する力が求められます。

特に受付は一番最初に患者さんと顔を合わせる場所です。患者さんが今何をこちらに伝えようとしているのか、何を希望しているのかといった部分をできるだけ早く正しく察知することが必要です。例えば「診断書が欲しい」というご希望も、実際にはさまざまな種類がございます。一人一人のご事情も複雑に相まって窓口業務はパターン化できない仕事でもあります。患者さんが希望していることがたとえはっきり掴めなかったとしても、わからないなりに患者さんの言葉ひとつひとつを拾い上げながら最大限理解しようと努めることが大切な現場です。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.やはり患者さんから直接「ありがとう」というお言葉をいただくときや、病院にいらしたときよりも安心した表情でお帰りになられる姿を見送るときなどは、この仕事のやりがいを強く感じます。私たちは医師や看護師のように治療に直接関わることはできません。それでも体調を崩されて辛い表情でお待ちいただく間のお声がけや対応といった“治療の前段階のケア”といった部分で私たちにもできることがたくさんあります。

私は接遇委員会の活動にも従事していますので、ときどき患者さんの生の声に触れさせていただくことがあります。患者さんからのご意見やご指摘なども真摯に受け止めながら、スタッフみんなで改善を図る努力を行っています。そういった活動の中にも「ここのスタッフさんは素晴らしいね」などと受付で患者さんからお言葉をいただける際には心から嬉しく思います。私たちの地道な努力が少しずつ実を結びつつある手応えを実感するたび、大きなやりがいと達成感を感じられます。これからも患者さんのために少しでも心の支えになれるようなケアを目指していけたらと思います。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.医療事務の知識は、多少なりとも持ってこちらに入職したつもりでしたが、実際の患者さんを前にするとマニュアル通りにはいかないことばかりで最初は戸惑うことも多かったですね。それでも毎日患者さんと顔を合わせてお話しさせていただくうちに、少しずつではありますが自分らしいペースを掴めるようにもなりました。少し先回りして患者さんの気持ちを感じることもできるようにもなりましたし、今ではミュニケーションを楽しめるほどの心の余裕が持てるようになってきたようにさえ思います。いろんな年代の方々とふれあうことで、ますます人と関わることの楽しさを感じていますね。受付は会計についてのご質問をお受けするだけでなく、お薬についてや病気のことなども幅広くご質問いただきます。詳しくお答えすることはなかなかできませんが、自分なりに患者さんの不安な気持ちに少しでも寄り添えるように、何でも興味を持って学ぼうとする自分の姿には大きな成長を感じられています。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.保険診療の点数計算などは新たに変更点が書き加えられることも多いですし、自分なりにアンテナを張って勉強し続けなければならないことの重要性を痛感します。いまだに初めて見る診療内容も多いですし、正しく情報を理解するというひとつひとつの工程をこれからも大切にしていきたいと思います。効率的なやり方も先輩方から学びつつ、保険のことだけでなく一般的な医療知識にも詳しくなりながら早く一人前になれるといいなと思います。とはいえ、まだイレギュラーなことに出くわすとつい慌ててしまう自分がいます。落ち着きのある接遇を心がけながら、受付のプロとしての自覚と品格を身につけられるといいなと思います。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.事務員やソーシャルワーカーさんを含め15名ほどのチームです。受付・入力・会計といった3つの業務を日替わりで担当しています。午前や午後といった時間によっても担当が変更することもあり、臨機応変にオールマイティな知識が必要となる現場でもあります。職員向けの研修や保険点数の改定の勉強会、高額医療の計算の仕方など適宜みんなで学び合う場はよく設けていただいています。わからないことがあれば先輩方に聞いたり、すぐ解決できる環境がある職場なので、不安を感じることなく仕事に取り組めています。スピード感もとても大切な職場ですね。キャリアを重ねられた職員さんも多いので、幅広い知識や新しい発見もよくある職場です。お休みも定期的にいただけていますし、リフレッシュ休暇制度があったりなど、プライベートとの両立もしやすいです。困ったことがあればチームワークでカバーし合おうとできる温かな職場です。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.専門的な知識や経験値も多少必要となる職種だと思いますが、まずは人と接するという基本の部分がとても重要となる仕事です。人と話すことやコミュニケーション取ることに楽しさを見出せる方とぜひ一緒に働きたいですね。患者さんのことを第一に考えながら、冷静な判断も求められる現場です。難しいことも多いと思いますが、自分のペースを大切にしながらも、相手のことを思いやる優しい気持ちを持てる方とぜひ一緒に働けるといいなと思います。

栄養科 栄養士 勤務3年目:上田さん

「食」の持つ可能性を信じて―
これからも「考え続ける食事」をテーマに

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.私はここ千歳で生まれ育ちました。地元で就職したいという強い希望もあり、この千歳第一病院さんにご縁をいただきました。ここは地元でも名の知れた伝統ある施設です。ぜひ私も力を尽くせればと思い、学校卒業後、新卒で入職いたしました。

栄養士を目指したきっかけは、私自身が食べることが大好きなこともあって何か食に携わる仕事を極めたいという思いがありました。「食べること」は人の生きる力の源です。特に医療の現場における「食」の持つエネルギーはとても大きなものであることを栄養士の勉強を通じて切実に考えるようになりました。「食」の持つ可能性を信じて、病気に苦しむ方々のお力になりたいと思い、こちらを希望いたしました。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.毎日50食ほどのお食事をご用意させていただいています。栄養士は入院患者さんの献立作りを行うことが大きな柱ではありますが、皆さんがお食事をされている場所へお伺いして実際にどの程度召し上がることができているのかなどといった細かなチェックを行うことも大切な仕事です。安全に配膳・提供できているか、入院患者さんのスクリーニングや指定カロリーの計算などを個別に行うこともこの現場では非常に重要な仕事です。お食事も治療食といった意味合いが強くなりますが、それでも制限が多い入院生活という不自由な状態にある中でいただく食事の時間というのは、やはりお一人お一人にとって特別な時間であっていただきたいと願いますし、実際毎回楽しみにしてくださっている方が大勢います。「美味しい!」と感じることも辛い入院生活をお支えする上でとても大切なことですから、少しでも多くの「美味しい」を作り出せるように日々心がけています。入院患者さんはますます高齢化してきている現実があります。ご提供する食事内容についても、例えばボリューム重視の献立よりも細部のバリエーションにこだわったものにするなど、広くご希望に応えられるようにマイナーチェンジを試みています。アンケートをもとに、患者さん目線に立った献立作りも意識しています。塩分等の管理は当然しっかり行いながら、最大限美味しいと感じていただけるお食事をご提供できるように日々研究を重ねています。例えば、根菜類などの硬いものが食べられない方、果物等の食事制限のある方なども多いですが、なるべく基本となる常食に近いお食事になるようにさまざまな食材を使って作る工夫も随所に凝らしています。最近では出来合いのものでも、舌でつぶせる程度の柔らかさにしてある食事など良いものがたくさん開発されています。そういったものも適度に取り入れながら、患者さんにご満足いただける食事を常に考えるようにしています。行事や四季折々の季節感なども積極的に取り入れるようにしています。先日も栄養士2人で手作りのメッセージカードを用意して添えてみました。患者さんの中にはそのカードを大切に飾ってくださっている方などもいて、こちらのほうが感激してしまったほどです。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.やはりお食事をされている場所へ実際にお伺いしたときに、直接「美味しいよ!」「ありがとう」とお声がけいただけるときが一番嬉しいですね。食事量が少しずつ増えてきた方、栄養状態が安定してきて目を見張るほどの回復をされてきたご様子を拝見するときなども、あらためて「食」が支える底の広さを感じます。心を込めて作ったものが皆さんの生きる活力になっていることを実感できるときも大きなやりがいを感じますね。ご家族からも感謝の言葉をいただきますし、患者さんが好きな食べ物についてお話くださることも逆に勉強になることばかりです。糖尿病の治療にも「薬物」「運動」「食事」が三本柱になるように、人の健康を支える上でとても重要な役割を担っています。どうしても食べられない事情があるときでも、何か口に入れられる方法はないかとあきらめずトライすることもとても大切です。一人でも多くの方に「食べたい」という気持ちを持ち続けていただけたらと思います。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.学校や教科書で学んできた知識が、実際にその通り上手くいくようなことばかりではありませんでした。例えばカロリー計算ひとつを取っても、身長や体重から単なる数値として弾き出すことはたやすいですが、実際にそのカロリーを全てその方が食べ切ることができるかと言えばそれはまた別問題です。そういうときにはちょっと高カロリーなものを添えてみるなど、現場ならではの臨機応変な対応力とも言うのか、「今この方にとって何が必要なことか」といったことを芯で捉える考え方ができるようになった自分には大きな成長を感じます。ご高齢の患者さんが多いこともあり、どうしても嚥下の問題も深く関係します。食事を取り巻くさまざまな問題は想像以上に複雑です。加えて個人の今の状態や病気の種類によってもさらに複雑に異なります。ひとつひとつ患者さんのことを知りながら、直接お話ししてわかることを軸にこれからも「考え続ける食」をご提供したいです。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.勉強を重ねることがとても重要となる現場です。栄養士としてもこれからますます経験を積んで、さまざまな資格にチャレンジできればと思います。経験を少しずつ自信に変えて、丁寧に積み重ねる努力を惜しまず続けていきたいと思います。3年目を迎える今でもまだまだ初めて経験することも多く勉強させられることばかり。栄養士的な視点だけでなく、病気についての医療的な知識なども少しずつ学んでいけたらいいなと思います。そういった勉強の場にも積極的に出向いていく行動力も大切にしたいです。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A 栄養士は現在2名。実際に調理をする外部スタッフたちに的確な指示を出すことも私たちの大切な役割です。チームワークを大切にしている職場です。情報交換はお互い意識していますし、普段から何でも相談し合える関係です。お休みも互いに調整しあいながらきちんといただけていますので無理なく働けています。他職種の方たちとの交流も多く、相談すると優しく答えてくださる方たちばかりなので安心して働けています。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.食事の時間は調理員だけでなく、さまざまなスタッフさんたちに支えられています。栄養士の仕事はそんな大勢のスタッフたちの協力の上に成り立ちます。コミュニケーション力はとても重要ですね。食事に関しての知識だけでなく、さまざまなことに興味を持って自分からどんどん勉強していく力も求められる現場です。ポジティブに物事を捉えながら、自分なりに研究を重ねる根気強さも大切です。例えば、「こないだお店で食べたオムライスが美味しかった!」というような些細な出来事もどうしたら献立に活かせるだろうかと言ったような考え方に転換するような、楽しい気持ちをみんなに共有したい!という思いを大切にできる方はとても向いている仕事だと思います!

リハビリテーション科 理学療法士 勤務3年目:土門さん

自分自身の技量の質も大いに問われる現場
患者さんの身体の声に真摯に耳を傾けて―

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.千歳第一病院さんには、学生時代の臨床実習の実習先としてお世話になったというご縁です。実習を通じて実際にスタッフの方々と触れあう中でとても働きやすい職場だと思いました。就職先を探す際にもちょうど求人のタイミングが合ったこともあって、ぜひこちらで働きたいと思い入職いたしました。

理学療法士という職業を目指すことになったきっかけは、自分のかかりつけ医だった整形外科の理学療法士さんとの出会いにあります。学生時代はバスケットボールに打ち込んでいたのですが、高校3年生のときに怪我をしたことでこの仕事の素晴らしさを知りました。当時の自分はバスケットボールの指導者になることが夢で、専門性の高い知識を持って的確にアドバイスしてくださる姿には憧れましたね。怪我はスポーツをする上ではどうしても付き物です。苦しんでいる人たちの思いに寄り添いながらも効果的なケアの仕方や将来を見据えた的確なアドバイスをくださる言葉ひとつひとつに励まされました。興味深くとても面白い仕事だと思いましたね。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.入院患者さんのケアはもちろん、外来にいらっしゃる患者さんや訪問でのリハビリなどにも幅広く対応しています。まずは日常生活における基本動作ができるようになるための筋力アップや動きが硬い部分を柔らげたりなど、改善に向けた細かなステップを大切にしています。特に「一人で歩けるようになりたい」「トイレにスムーズに行けるようになりたい」といった声は非常に多いですね。痛みを訴えられる患者さんも多いので、そういったことにも丁寧に心を配りながら患者さんとは向き合うようにしています。患者さんの年齢層は幅広く、若い方からご高齢の方までいらっしゃいます。トラブルを抱えている部位も千差万別です。一人一人体の構造や特徴はもちろん違いますし、疾患やそのレベルによっても必要となるトレーニングはさまざまです。同じ怪我をしたとしてもお感じになられる痛みや症状もさまざまです。特にご自宅で生活されている方は入院されている方よりも外に出る機会や障害物が多い生活をされています。まず「起き上がれるようになりたい」といったような段階から、一緒に手を取りあって焦らず一歩ずつ前進することを大切にしています。経験がものを言う世界でもあります。ひとつひとつ注意深く物事を考えながら次を目指さなければならない仕事ですので、わからないことがあれば徹底的に調べて放置しないことを心がけています。一進一退を繰り返しながら改善を図っていく粘り強さが大いに求められる現場ですね。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.前回トライしてみたことが効果を出してきて、少しずつ改善がみられるようになったときはもちろん嬉しいですけれども、何といっても患者さんが回復されて退院されていく際の元気なお姿を見送るときが一番やりがいを感じる瞬間です。入院してきたときと退院されるときとを比べると、驚くほどできることが増えていたり、お互い頑張ってきた努力が報われたことが目に見えてわかるときには大きな達成感が得られます。長い時間がかかる仕事ですから、手応えを感じることができる瞬間は素直に嬉しいですね!ご本人だけでなくご家族の喜ぶ姿を見ることもまたとても嬉しい気持ちになります。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.学生の頃は疾患の特徴や「こういうときはこうする」といったようなパターンをいろいろ学びましたが、決してマニュアル通りにはいかない仕事です。患者さんの状態を評価する上でも自分がどれだけ意識して勉強を積み上げる努力をしてきたかといったような、自分自身の技量や知識の質も大いに問われる世界です。自分なりに興味のあることを深めてみたり、積極的に外の学びの場に出かけていって広く物事を見るようにするといった活動も意識して行わなければなりません。臨機応変に考える力も少しずつこちらで鍛え上げられてきたような気がします。少し余裕を持って患者さんとも接することができるようにもなれましたね。ご本人だけでなくご家族の思いと言ったような部分も含めて、最終のゴールをいきなり目指すのではなく、より細かなステップを意識して設けることの大切さに気付くようになった自分には大きな成長を感じます。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.技術や知識といった部分で患者さんの要望にもっと応えられる理学療法士になりたいですね。でもそれはすぐに身につくものではありません。患者さんの声に真摯に耳を傾けながら、密にふれあいながら患者さんの身体をもっと知っていけたらいいなと思います。経験を積んで、いつかスポーツ関係のトレーナー的な資格にもチャレンジできる日がくるといいですね。そのためにも今は現場で感じることを大切にしながら、確かな技術の向上を目指していきたいと思います。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.リハビリ科は現在理学療法士6名、作業療法士1名、理学療法助手1名の計8名体制。力仕事的な要素も強い仕事ですが、みんなで助け合いながら楽しく仕事をしています。日祝はお休みで、土曜も交代しながら勤務しているので無理なく働けています。基本的には定時で帰れる仕事ですのでプライベートな時間も十分確保できます。スタッフの年齢層も幅広く、困ったことがあれば皆さんが温かく助けてくださいます。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.技術や知識などは実際に患者さんの身体に触れてみて初めてわかることも多いです。まずは誠実に思いやりを持って人と接することが重要となる現場です。患者さんを取り巻く環境を含めて、どれだけ患者さんのことを思って深く考えることができるかといった洞察力が問われる仕事です。それと同時に、自分でわからないこと、足りないと思う部分に対してはしっかり立ち止まって、自分なりに勉強を重ねるという努力が重要な現場です。先輩方はとても優しく、何でも親身になってアドバイスくださる方ばかりですので、新人さんも安心して成長できますよ。ぜひ私たちと一緒に働いてみませんか?

管理課 医療事務 勤務3年目:三田さん

不安な気持ちを抱える患者さんのために
ひとつでもできることを多く見つけて―

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.もともと人の役に立つ仕事や人と関わる仕事に就きたいと考えていました。入院生活が長かった祖母が身近にいたという家族環境もあって、自然と医療の世界に興味を持つようになりました。医療事務という目標を見つけて学校に通う中、偶然こちらの求人を見つけたことがきっかけで応募することとなりました。私としても小さなクリニックで働くよりも、さまざまな経験が広くできそうな大きな病院を希望していたこともあって、「ここだ!」と思いましたね。千歳第一病院は救急当番医も行っている病院です。普段からつい焦りがちな自分の性格を何とかしたいとも思っていたので、ここでなら良い刺激をいただきながら自分を鍛え直せることも多いのではという期待もありこちらを選択しました。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.現在は主に外来患者さんの窓口業務を担当しています。診察の受付から会計の計算や入力作業まで幅広い業務を行っています。患者さんからの大事なお金を取り扱う場所でもあるため、計算ミスや入力間違いなどは絶対に許されません。病院全体に対する信頼にも直接的に関わる重要な仕事ですから、常に緊張感を持って取り組んでいます。定期的に通院されていらっしゃる方々はやはりご高齢の方が多いですが、休日や夜間などは小さなお子さんの駆け込み受診もとても多い場所です。患者さんは急を要する事態でお越しになられているわけですから、不安な気持ちを少しでも和らげていただけるように、私たち窓口担当も冷静に正確に対応する力が求められます。

特に受付は一番最初に患者さんと顔を合わせる場所です。患者さんが今何をこちらに伝えようとしているのか、何を希望しているのかといった部分をできるだけ早く正しく察知することが必要です。例えば「診断書が欲しい」というご希望も、実際にはさまざまな種類がございます。一人一人のご事情も複雑に相まって窓口業務はパターン化できない仕事でもあります。患者さんが希望していることがたとえはっきり掴めなかったとしても、わからないなりに患者さんの言葉ひとつひとつを拾い上げながら最大限理解しようと努めることが大切な現場です。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.やはり患者さんから直接「ありがとう」というお言葉をいただくときや、病院にいらしたときよりも安心した表情でお帰りになられる姿を見送るときなどは、この仕事のやりがいを強く感じます。私たちは医師や看護師のように治療に直接関わることはできません。それでも体調を崩されて辛い表情でお待ちいただく間のお声がけや対応といった“治療の前段階のケア”といった部分で私たちにもできることがたくさんあります。

私は接遇委員会の活動にも従事していますので、ときどき患者さんの生の声に触れさせていただくことがあります。患者さんからのご意見やご指摘なども真摯に受け止めながら、スタッフみんなで改善を図る努力を行っています。そういった活動の中にも「ここのスタッフさんは素晴らしいね」などと受付で患者さんからお言葉をいただける際には心から嬉しく思います。私たちの地道な努力が少しずつ実を結びつつある手応えを実感するたび、大きなやりがいと達成感を感じられます。これからも患者さんのために少しでも心の支えになれるようなケアを目指していけたらと思います。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.医療事務の知識は、多少なりとも持ってこちらに入職したつもりでしたが、実際の患者さんを前にするとマニュアル通りにはいかないことばかりで最初は戸惑うことも多かったですね。それでも毎日患者さんと顔を合わせてお話しさせていただくうちに、少しずつではありますが自分らしいペースを掴めるようにもなりました。少し先回りして患者さんの気持ちを感じることもできるようにもなりましたし、今ではミュニケーションを楽しめるほどの心の余裕が持てるようになってきたようにさえ思います。いろんな年代の方々とふれあうことで、ますます人と関わることの楽しさを感じていますね。受付は会計についてのご質問をお受けするだけでなく、お薬についてや病気のことなども幅広くご質問いただきます。詳しくお答えすることはなかなかできませんが、自分なりに患者さんの不安な気持ちに少しでも寄り添えるように、何でも興味を持って学ぼうとする自分の姿には大きな成長を感じられています。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.保険診療の点数計算などは新たに変更点が書き加えられることも多いですし、自分なりにアンテナを張って勉強し続けなければならないことの重要性を痛感します。いまだに初めて見る診療内容も多いですし、正しく情報を理解するというひとつひとつの工程をこれからも大切にしていきたいと思います。効率的なやり方も先輩方から学びつつ、保険のことだけでなく一般的な医療知識にも詳しくなりながら早く一人前になれるといいなと思います。とはいえ、まだイレギュラーなことに出くわすとつい慌ててしまう自分がいます。落ち着きのある接遇を心がけながら、受付のプロとしての自覚と品格を身につけられるといいなと思います。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.事務員やソーシャルワーカーさんを含め15名ほどのチームです。受付・入力・会計といった3つの業務を日替わりで担当しています。午前や午後といった時間によっても担当が変更することもあり、臨機応変にオールマイティな知識が必要となる現場でもあります。職員向けの研修や保険点数の改定の勉強会、高額医療の計算の仕方など適宜みんなで学び合う場はよく設けていただいています。わからないことがあれば先輩方に聞いたり、すぐ解決できる環境がある職場なので、不安を感じることなく仕事に取り組めています。スピード感もとても大切な職場ですね。キャリアを重ねられた職員さんも多いので、幅広い知識や新しい発見もよくある職場です。お休みも定期的にいただけていますし、リフレッシュ休暇制度があったりなど、プライベートとの両立もしやすいです。困ったことがあればチームワークでカバーし合おうとできる温かな職場です。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.専門的な知識や経験値も多少必要となる職種だと思いますが、まずは人と接するという基本の部分がとても重要となる仕事です。人と話すことやコミュニケーション取ることに楽しさを見出せる方とぜひ一緒に働きたいですね。患者さんのことを第一に考えながら、冷静な判断も求められる現場です。難しいことも多いと思いますが、自分のペースを大切にしながらも、相手のことを思いやる優しい気持ちを持てる方とぜひ一緒に働けるといいなと思います。

3F地域包括ケア病棟 看護師 勤務2年目:小野寺さん

患者さん全体を包み込み引き上げるような
「看護の総合力」の素晴らしさをこれからも―

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.以前は急性期や終末期、高度な外科手術などを専門に扱う現場にいました。それゆえに専門性高い知識や技術ばかりに逆に特化し過ぎてしまう分、どこかで毎日の業務を同じことの繰り返しのように感じてきてしまう自分がいました。“患者さんを診る”というよりも次第に“病気を診る”といった感覚が強くなってきている自分に対しても徐々に疑問を感じるようになり、「自分の思う看護のあり方とは」といった原点をあらためて考え直したいと思うようになりました。新たな場所でたくさんの方と出会って新しい考え方に触れてみたいと思う中でこちらの求人と出会いました。地域に密着した訪問看護や療養、往診などといったさまざまな状況にある患者さんへのアプローチを広く展開されているこちらの病院の方針にはとても共感しました。いろんな方々との出会いを通じて、自分の視野も広がることを大いに期待してこちらに入職を希望いたしました。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.ここ3F病棟は地域包括ケア病棟と言って、主に周辺施設の方々の受け入れや、当院2Fの急性期を脱した方の退院調整を行ったりする場所です。患者さんの多くはご高齢の方で老健等の介護施設からお越しになられる方や、在宅で介護生活を余儀なくされている方の短期入院先としての役目も担っています。当院には訪問看護チームもありますので、独居の方や入院が必要な状態にまで症状が悪化された方などの受け入れも行っております。緊急を要するような状態でお越しになられる方も少なくありません。早期に手を差し伸べられるためにできるケアのあり方を日々模索しています。バイタルチェックなどの情報収集から連絡事項や申し送りの確認をはじめ、点滴や褥瘡の処置、経管栄養等が必要となられる方への専門的なケアや食事介助、入浴介助など業務内容は多岐にわたります。看護助手さんなどさまざまなスタッフたちとの連携も必須となる現場です。2Fの急性期病棟に比べると比較的状態が安定していらっしゃる患者さんも多いので、ゆっくりとお話しできる時間もあったりして楽しく仕事に取り組めています。その一方で、認知症の方や病気が進行して終末期を迎えられている患者さんも多くいらっしゃることも事実です。看取りを踏まえたケアと向き合わなければならない際には、やはり一人一人の患者さんがどうその方らしくこれからを生きていくのかといった深いテーマを突き付けられます。そんな中で私が大切にしていることは、なるべく薬剤や処置に頼らない看護の方法を常に見つけ出すことです。例えば「眠れない」という悩みを抱えられた患者さんに対して、睡眠導入剤をただ渡すことが正解ではなく、不安なお気持ちに寄り添うように話し相手になる時間を意識的に設けてみたり、眠りやすく環境を整えてみる工夫をしたりなど、患者さん全体を大きく包み込むことで解決の糸口を見つけ出せることはないかと試行錯誤することを心がけています。精神的な部分の引き上げも含め、何か「看護」という総合的なアプローチとしてできることはないかといつも考えるようにしています。やはりご自宅ではない場所でお暮しになられているということで不安になりやすいことはよく分かります。夕方になるとだんだん落ち着かなくなる方もいます。そんなときにはこちらから積極的に話しかけてみたりして不安な気持ちを取り除くお手伝いをしたり、お気持ちをお支えするようなケアを考え続けることのできる看護師でありたいと切に思います。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.やはり入院当初よりも徐々に回復されて、本来の明るい笑顔を取り戻された患者さんを見るときにはこの仕事のやりがいを強く感じますね。ここは退院調整するための場所でもありますから、ご自宅に戻ることをとても楽しみに、満面の笑みで退院されていく姿を見送るときにはとても嬉しい気持ちになりますね。また、私は看護チームを率いる主任という立場でもあるため、患者さんからスタッフたちの仕事ぶりをお褒めいただくときなども自分のこと以上に喜ばしく感じることがよくあります。忙しくも厳しい医療現場という場所で日々ともに戦っている仲間たちが力強く育っていく様子を実感できることは、やはり何よりも心強いことですね。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

A.看護師歴としてはトータルで11年目となります。以前はどうしても看取りを中心に据えて考えなければならない現場が多くありました。しかし、こちらに来て「退院」というここから先の患者さんの新しい生活を一緒に考えるという仕事は自分にとってとても新鮮でした。その方の生活スタイルなども複合的に捉えながらのケアというのは、今まであまりなかった考え方でしたので、ソーシャルワーカーさんやさまざまなスタッフたちと連携しながら、患者さんをお支えするいろんなアプローチの仕方があることも驚きと発見の日々でした。今までの自分になかったものの見方ができるようになってきて、視野もどんどん開けていっている実感がありますね。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.これからますます超高齢化社会が進んでいきます。もちろん医療も進歩していますが、“看護の持てる底力”のようなものを直接肌で感じながら、患者さんとはこれからも変わらず接していきたいと思います。高齢者は決して「老いた人」ではありません。もっと「個人」という部分にスポットを当てて掘り下げながら、深いところで手を差し伸べられるケアをこれからも提供し続けられればと願います。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.3Fの看護士は現在16名、看護助士を含めると23名ほどのチームで2交代制で勤務しています。育児と両立して働く子育て世代も多く、勤務スタイルなどにも相談し合いながら自分らしい働き方を見つけ出せる職場です。急なお休みにも臨機応変に助け合えています。困ったことがあれば何でも相談し合える風通しの良い職場です。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.高齢の患者さんが多いので、患者さんのペースに合わせてゆったりと物事を考えられる方は向いている職場だと思います。人と関わる仕事ですからやはりコミュニケーション力は重要ですよね。どんな仕事においても相手目線になって思いやりを持って接することは大切です。ここは教育体制も整っているので、ブランクがある方も安心して働ける職場です。新人さんやキャリアが浅い方でもプリセプター制度があり、先輩たちに直接指導を仰ぎながら生きた学びが身につきます。何歳からでもチャレンジできる職場です!ぜひここで働いてみませんか?

2F急性期外科病棟 看護師  勤務1年目:花木さん

自分らしい働き方や看護士としての成長を
力強くサポートしてくれる職場

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.母が看護師だった影響もあって、自分にとって医療の世界はとても身近なものでした。厳しい現場で懸命に働く母の姿に憧れ、私も自然と同じ道を歩むこととなりました。看護師歴としては今年で5年目を迎えます。以前は小児専門病院で勤務していました。結婚を機に北海道に来たことがきかっけでこちらを知りました。今まで小児医療の経験しかなかったこともあり、一般の成人患者さんをケアする現場にもぜひ挑戦してみたいと思いました。自宅から通いやすい距離にあったことに加えて、自分のこれからのキャリアや働き方を考える上でもいろいろと親身になって相談にのってくださる病院であることもわかり、とても頼もしく魅力的に感じました。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.私のいる2Fは急性期の外科病棟となります。患者さんの日常生活の援助、手術が予定されている場合には手術前後のケアのご提供や処置など業務内容は多岐にわたっています。骨折や虫垂炎、ヘルニアやがんの切除など入院に要する期間も人によってさまざまです。40代から90代までと年齢層も幅広く、ご高齢の場合には合わせて認知症を患われている方も多くいらっしゃいます。看取りを含めたケアを考えなければならない場合もあり、そういった意味でも日々の観察といった部分はとても重要となる現場ですね。患者さんと築く信頼関係やケアのあり方が非常に大きな意味合いを持っている場所でもありますし、そういう部分にスタッフみんなが常に意識を傾けながら業務に取り組むように努めている現場です。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.手術の後など、患者さん自身がリハビリを重ねて元気に退院できるまで回復されたときなどは私までとても嬉しい気持ちになります。入院中、杖で歩けるようにまで改善されていく姿や、お粥食から普通のご飯が食べられるようになったときなども患者さんと一緒になって飛び上がってしまいそうになるほど嬉しく思います。皆さんの頑張りが少しずつ実を結んでいく姿を見守るときが、この仕事のやりがいを一番感じる瞬間ですね。

Q.この仕事を通じて感じるご自身の成長とは?

Aここに来て小児と成人では病気も症状も全く異なることを知りました。患者さん一人一人のこれから先の生活を具体的に描いてみて、自分がどう関わっていくべきなのかを深く考えられるようなケアに次第に変わってきたように思います。看取りを含めて考えた際には、今のケアで本当に満足いただけているのかなどと深い部分で考えるようにもなりましたね。看護師としての見える世界も変わってきたように思いますし、患者さんとお話しする内容も人生の大先輩とも言える方々とお話しすることで、自分のこれからの生き方においても考えさせられることが多いです。小児の専門病院にいた頃には、やはり患者さんが小さなお子さんだったこともあり、これからもっと先の大人になっていくことを見据えた考え方がベースになっていましたが、ご高齢の患者さんに対しては逆にどのようにその方らしい本当の生き方を探求していくのかといったような深い部分までしっかりと見つめるケアが求められます。今まで当たり前のように思っていたスムーズなコミュニケーションも、認知症の患者さんとふれあう中で今までの自分の看護のあり方を振り返る良いきっかけとなっています。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.主人が転勤族であるため、自分がここにいられる期間も実は限られているという事情があります。今までのキャリアを活かしながら、できるかぎりたくさんのことをここで吸収できればと思います。短い期間ながらも患者さんのために自分なりにできることを見つけて、より良いケアとは何かを考え続けることが目下の目標ですね。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.私たち看護師は基本的には病棟単位に分かれて活動しています。ここ2F病棟には看護士が20名ほどに加えて看護助手の方が3名ほどいてシフト制で勤務しています。私のようなパートさんはうち3名ほど。今は日勤のフルパートという働き方を選択させていただいていますが、お休みも希望通りにいただけてとても働きやすい環境です。ほとんどが女性というパワフルな職場ですね。入職したての頃は先輩スタッフがみっちりついてくださり、手厚く指導してくださいました。研修や勉強会などといった教育体制も必要に応じて開催されていますし、医療機器メーカーさんから直接ご指導いただく場もよくあります。外部研修も希望があれば参加させていただくことが可能で、もっと学びたいと思ったことやわからないことを解決する場としても安心です。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.ハキハキと明るい方向いている仕事だと思います。看護師は患者さんに元気を与える存在ですからね。自分が学んだことなども積極的にみんなに発信できる力や行動力もとても求められる現場です。医療の情報は常に最新情報が更新されていく現場です。日々自分なりに勉強し続ける姿勢、わからないことをわからないと素直に言える力もとても大切です。貪欲に学ぶことを楽しめる方はとても向いている仕事だと思います。先輩たちはとても優しく人間関係には非常に恵まれている職場だと思います。ぜひ私たちと一緒に楽しく働きませんか?