うつ病について
うつ病を簡単に説明すると「気分がひどく落ち込んだり、何事にも興味を持てなくなったり、おっくうだったり、なんとなくだるかったりして、強い苦痛を感じ、日常の生活に支障が現れるまでになった状態」です。
うつ病の症状について
うつ病の時のつらい気持ちを言葉で表現するのはとても難しいのですが、うつ病にかかったある女性は、「悲しくて苦しくて、涙がこぼれ落ちそうになる直前に、胸が強く締めつけられるようになる、そうした状態がずっと何日も、場合によっては何ヶ月も続いているようなものだ」と語ったことがあります。
うつ病は、以前は内因性、心因、神経症性に分けて考えられていました。
しかし、現在は原因がはっきりしないことや、内因性の場合でも、発症のきっかけに心因があることが多いため、症状の形で分類されるようになりました。
うつ病の基本的な症状は以下のようなものです。
- 強いうつ気分
- 興味や喜びの喪失
- 食欲の障害
- 睡眠の障害
- 精神運動の障害(制止または焦燥)
- 疲れやすさ、気力の減退
- 強い罪責感
- 思考力や集中力の低下
- 死への思い
こうしたつらい症状を抱えている人がとても増えてきています。
うつ病の人の数
80% 問題なし
15% うつの傾向があるが病的ではない
4% うつ症の症状があり診断され治療を受けるレベルだが、医療機関には行っていない
1% 医療機関で治療中
こうした割合を見ると、うつ病の人はとても少なく思えますが、3番目の「うつ症の症状があり診断され治療を受けるレベルだが、医療機関には行っていない」では、実に約500万人もいると言われています。
「Yahoo知恵袋」「教えて goo」等でうつ病の相談を見てみてください。
「これってうつ病?」という質問や「自律神経失調症との違いは・・・」等が挙がっています。
実際、多くの人が何となく症状を感じつつも「自分はうつ病なんかじゃない」と我慢を重ねています。
その中にはうつ病を悪化させてしまっている人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
いろいろな研究で、うつ病になる方の割合は13~17%程度となっています。
つまり、7~8人に1人はうつ病にかかってしまうのです。
また、性別で分けて見てみると、男性が5~12%、女性が10~25%であり、女性が男性の約2倍ほど高いことが示されています。
もしかしてうつ病なのかと思っても、すぐに専門クリニックに行くのは迷ってしまうでしょう。
心配なことなどがありましたら、お気軽にご相談ください。