医院ホームページは何秒見られているか?

ホームページの滞在時間はご存知でしょうか?

インターネットはその属性から、あまり長い時間じっくり閲覧される媒体ではありません。

Wevery!を利用されている医院様のホームページでの平均滞在時間は2分1秒でした(2015年6月度)。

「2分も見られているのか」「たった2分しかみられていないの?」など、感想は様々ですが、これだけをうのみにして、いろいろと判断は出来ません。

下の表を見てください。

0~10秒の方が圧倒的に多く、1分~5分程度に次のピークが来ています。

要するに。

殆どの人が10秒以内に見終わって、もっと見たいと思った人は、4~5分程度回遊する。

ということです。

これはどういうことでしょうか?

敢えて滞在時間を増やす必要はない。

ホームページのセオリーとして、滞在時間を増やすという考え方があります。もちろんそれを否定するつもりはありませんが、医院のホームページの特性として、

  • 休診情報
  • 診療時間
  • 電話番号
  • 予約へのアクセス

などは、数秒あれば用件が満たせるような情報です。

私は、診たい情報がすぐ手に入ることは大きな価値だと考えています。つまり、既存の患者さんが良く調べる上記の項目については、一瞬で分かるようにしておくことが重要です。

それとは逆に、新患候補の方のアクセスについては、ある程度じっくり見ていただきたいということもあると思います。その方の滞在時間のピークが、1分~5分あたりにあるということは良いことです。良く、「ホームページは患者さんじっくり見ていないでしょう」と言われますが、インターネットでの5分は相当長い時間です。それほど長いコンテンツのない、医院のホームページということを考えれば、コンテンツをよく見ていると言っても過言ではない数字です。

上記のような2つの山ができるということは、医院のホームページにとってセオリー通りと言って良いでしょう。

河村伸哉

河村伸哉

東北大学法学部卒業後、フリーランスの期間を経て、大手飲料メーカーや通信系システム会社等のウェブサイト作成を経験。 現在、日本経営グループのメディキャスト株式会社にて、医療機関のマーケティングを担当。これまで約2000件のウェブサイトをプロデュース。 開業時のマーケティングを多く経験していることから、開業前に予約が殺到した心療内科や、強豪ひしめく地域で月間3,000 名の新患獲得を達成しているレディースクリニック、100 キロ離れた場所からわざわざ患者が通ってくる一般耳鼻科など、診療科目別の増患ノウハウを確立させ、ドクターの強みを地域住民に訴求する手法で、確実に増患に導いている。 日本でも数少ない医療機関のマーケティングに精通したメディカルWebプロデューサーとして、著書「クリニック広報戦略の教科書」「医院ホームページの教科書」があるほか、YouTube「ウェブリィチャンネル」を主催。全国で講演活動などもおこなっている。
医院ホームページ作成の教科書
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