シミ取りレーザーで起きる失敗例は?失敗を防ぐためのポイント
シミ取りレーザーは、気になるシミを消してくれる人気の治療です。
しかしシミ取りレーザーは、100%絶対に安全とは言い切れません。
メリットの多い治療ではありますが、失敗のリスクについても知っておくべきです。
今回は、シミ取りレーザーの失敗例について解説します。
シミ取りレーザーの失敗例
シミ取りレーザーの失敗例としてよく報告されるのが、以下の5つです。
- シミの再発
- 治療後の肌の赤み
- 顔全体の痛み・広範囲の火傷
- シミが濃くなる
- 効果を感じられない
それぞれの具体的な症状について、以下で解説します。
シミの再発
シミ取りレーザーの失敗例として、シミの再発があります。
一度綺麗になっても、同じ箇所にシミが再発してしまう症状です。
ただ、決して完全な失敗とは言えません。
ほとんどの場合、シミの再発ではなく残存であることが多いです。その場合はもう一度レーザーを照射することで治療できます。
数年後に再発することはよくあるので失敗とはいえません。
治療後の肌の赤み
治療後の肌の赤みは、比較的起こりやすいトラブルです。
レーザーを照射するために、多くのケースで起こります。
ただし、一時的に火傷や炎症が起こっている状態で、数日から1ヶ月経過すれば収まる場合がほとんどです。
もし赤みが長引いてしまう場合には、治療したクリニックに相談しましょう。
顔全体の痛み・広範囲の火傷
レーザー照射の出力が高いと、顔全体の痛みや広範囲の火傷が起きるケースがあります。
施術前のカウンセリングが足りなかったり、レーザーの知識が不完全だったりする場合に起きてしまうトラブルです。
このケースは、完全な失敗と言えます。
シミ取りレーザーを行う場合は、丁寧なカウンセリングを行っている、経験豊富なクリニックで治療しましょう。
シミが濃くなる
シミ取りレーザー後に、シミが濃くなってしまう事例もよくあります。
これは、刺激を受けた肌がメラニン色素を大量生成してしまうために起こる症状です。
そのため、数カ月おいておけば自然にある程度治まります。
治療前のお肌の状態からシミが濃くなる可能性を予想できる場合もありますが、完全に防ぐことは難しいかもしれません。
効果を感じられない
単純に、シミ取りレーザーの効果を感じられないといったケースもあります。
効果を感じられないのは、レーザーの強さや種類が原因となっている場合や、治療前の状態を覚えていないといった場合、もともとのシミが薄い場合がほとんどです。
レーザーの使い方は施術者によって異なるので、やはり経験豊富なクリニックを選ぶことが重要になります。
また、治療前のご自身の写真を撮っておくことをおすすめします。
もともとのシミが薄い場合にはレーザーの出力を高めに設定することになるので、もとのシミと戻りシミの色がほとんど変わらないということもあります。この場合は効果を感じられないということになりますが、数ヶ月待っていただくと薄くなっていくことがほとんどです。
シミ取りレーザーの失敗と勘違いしやすい症状
シミ取りレーザーを行った後は、ダウンタイムの症状が出ます。
人によっては、このダウンタイムの症状を失敗と勘違いしてしまいますが、決して失敗ではありません。
以下では、よく失敗と勘違いされる例を紹介します。
赤み・水ぶくれ
赤みや水ぶくれは、シミ取りレーザーを行った後に起きる自然な症状です。
レーザー照射後の肌は、軽い火傷状態になっています。
そのため、赤みや水ぶくれになってしまうのです。
時間とともに治まってくるので、不用意に患部に触らず、数日様子を見ましょう。
かさぶたができない
シミ取りレーザーを行った後は、通常であればかさぶたができて、一週間ほどではがれます。
このかさぶたが剥がれることで、シミも消えていくのです。
しかし、まれにかさぶたができないケースがあります。
ただし、かさぶたができるかできないかは個人差があるので、かさぶたができないからと言って、失敗ではありません。
炎症後色素沈着
炎症後色素沈着とは、戻りジミと呼ばれるものです。
シミ取りレーザー後に、同じ箇所にシミが発生してしまう症状を指します。
ただし、炎症後色素沈着は半年ほどで自然に消えていくので、心配はいりません。
シミ取りレーザーで失敗を防ぐためのポイント
シミ取りレーザーでの失敗を防ぐためには、患者様自身のケアも大事です。
治療直後のケアを怠ると、シミが消えなかったり炎症後色素沈着になったりしてしまいます。
基本的なスキンケアなので、シミ取りレーザー後もしっかり行ってください。
シミ取り後のアフターケアについては、以下の記事でも解説しています。
保湿対策
シミ取りレーザー後は、肌の乾燥を防ぎましょう。
そもそも、肌が乾燥していて刺激を受けやすい状態だと、治療自体を受けられない場合があります。
また、治療後に保湿を怠ると、赤みや腫れなどが出やすいです。
効率的な保湿方法などは、治療を行ったクリニックに指導してもらうと良いでしょう。
紫外線対策
シミ取りレーザーを行った後は、紫外線対策をきちんと行ってください。
レーザー治療後の肌は、紫外線に弱くなっています。
そもそもシミの原因の一つは紫外線なので、対策を行わないとメラニンが反応しやすくなってしまうのです。
赤みや腫れなどの原因にもなるので、必ず紫外線対策を行いましょう。
まとめ
シミ取りレーザーを行う際は、経験豊富なクリニックを選んでください。
経験豊富なクリニックであれば、失敗のリスクが低い上に、レーザー照射後のアフターケアについても指導してくれます。
また、何かトラブルが起きた際の対応などもスムーズです。
シミ取りレーザーの失敗の理由は施術者によるものだけではなく、説明不足であったりするので、事前にしっかりカウンセリングをしたりコミュニケーションをとったりしながら、自分に合ったクリニックを見つけてください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗