乾燥による肌荒れ対策|乾燥の原因と自分でできる対策
季節の変わり目になると、乾燥による肌荒れになりやすいです。
そのため、乾燥対策をしっかり行っておく必要があります。
そこで今回は、乾燥による肌荒れの原因や自分でできるケア方法について解説します。
乾燥肌で症状が出る方については、以下の記事で解説しているので、そちらも参考にしてください。
乾燥による肌荒れトラブル
乾燥が引き起こす肌荒れトラブルとして主なものは、以下の3つです。
- 肌のカサツキやつっぱり
- かゆみなどの不快感
- 目元・口元の小じわ
具体的な症状について、以下で解説します。
肌のカサツキやつっぱり
肌が乾燥すると、カサツキやつっぱりが出るようになります。
乾燥がひどい箇所においては粉を拭く場合もあり、常に違和感を持つようになるでしょう。
そのため、ベースメイクが肌にフィットせず、化粧ノリも悪くなります。
かゆみなどの不快感
乾燥している肌は、肌を外部の刺激から守るセラミドが不足している状態です。
そのため、ハウスダストなどの影響によって、小さな刺激でピリピリしたりかゆみを感じたりします。
場合によっては、赤みなどの炎症を起こす可能性があります。
目元・口元の小じわ
肌に水分が足りていない乾燥している状態は、しわもできやすいです。
とくに、目元や口元は乾燥による小じわができやすくなります。
小じわを放置すると深いしわに進行する可能性があるので、保湿ケアを徹底するようにしましょう。
肌が乾燥する主な原因は?
肌が乾燥する原因は、秋や冬などの乾燥した季節が原因になるケースもあれば、生活習慣が原因になる場合もあります。
以下で乾燥する主な原因を5つ解説するので、原因から対策を考えておきましょう。
外気やエアコンなどの環境
秋や冬などの季節は、空気が乾燥しているために肌も乾燥しやすいです。
しかし、秋や冬だけではなく、夏場のエアコンも肌が乾燥する原因のひとつ。
また、秋や冬の暖房も乾燥の原因なので、外気だけではなく冷暖房の使い方に注意しなければいけません。
誤ったスキンケア
スキンケアもやり方を誤ってしまうと乾燥の現認になります。
とくに注意したいのは、以下の2つです。
- 洗浄力の強い石鹸を使う
- ゴシゴシ強く擦ってしまう
上記2つの誤ったスキンケアをしてしまうと、肌を守る必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
その結果、バリア機能が働かなくなり、肌に必要な水分が蒸発してしまうのです。
喫煙
喫煙習慣がある方は、肌が乾燥しやすいです。
タバコに含まれるニコチンには、血管を圧縮させる作用があります。
そのため、表皮への栄養が届かなくなり、乾燥の原因となるのです。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れは、成長ホルモンの分泌を減少させます。
成長ホルモンの分泌が減少すると、肌のターンオーバーが乱れて、乾燥肌となるのです。
食生活の乱れやストレス、睡眠不足などが肌へのダメージとなるので、生活習慣が乱れがちな方は正しい生活習慣に直していきましょう。
加齢
加齢も肌が乾燥しやすくなる原因のひとつです。
肌の水分は年齢を重ねるごとに減少し、赤ちゃんの頃を100%だとすると、30代の肌の水分量は65&まで減少するといわれています。
さらに、水分の蒸発を防ぐ皮脂も、加齢とともに減っていきます。
そのため、年齢にあわせた保湿ケアが重要となるのです。
肌の乾燥を抑えるケア方法
肌の乾燥を放置すると、さまざまな肌荒れトラブルに発展してしまいます。
そのため、自分でできるケアを徹底しましょう。
以下で5つのケア方法を解説するので、とくに乾燥しやすい季節には意識してみてください。
栄養バランスを考えた食事
肌が乾燥しやすい人は、栄養バランスの良い食事を摂るように心がけましょう。
なぜなら、腸内環境と肌のターンオーバーは密接に関係しているからです。
とくに、肌の主成分であるタンパク質・皮脂の原料となる必須脂肪酸・抗酸化作用のあるビタミン・肌のターンオーバーを促進する亜鉛などをバランスよく摂るようにすると良いでしょう。
内側からの水分補給
外側からの保湿ケアも大事ですが、内側の水分補給も忘れないようにしましょう。
基本的に「喉が渇いた」と感じる前に水を飲むようにすると良いです。
ただし、カフェインが含まれる飲み物は利尿作用が働き、反対に水分を出してしまうので、カフェインが入っていない水やお茶を選んでください。
紫外線対策おこなう
紫外線は、お肌の大敵です。
肌の乾燥の原因にもなりますし、さまざまな肌トラブルの原因にもなります。
そのため、紫外線対策を常におこなっておきましょう。
紫外線は窓をすり抜けてくる性質があり、夏意外にも降り注いでいるので、こまめに日焼け止めを塗る癖をつけると良いです。
保湿ケア製品を使う
常に乾燥しているような乾燥肌の人は、スキンケアを保湿重視のものに変えましょう。
ドラッグストアで購入できるものだと「ワセリン・尿素・セラミド」などが良いです。
また、敏感肌の方は、天然由来の保湿成分を含んだものを選びましょう。
加湿器で湿度を保つ
秋や冬などの乾燥する季節には、部屋に加湿器を置いておきましょう。
乾燥しない湿度は、大体60%前後が良いといわれています。
常に部屋の湿度を確認できるように、加湿器と合わせて湿度計も設置しておきましょう。
まとめ
乾燥による肌荒れは、乾燥自体を防いでいれば対策できます。
日々の生活を見直すだけで良いので、ぜひ今回の記事を参考に乾燥対策をおこなってみてください。
あまりにもひどい乾燥肌や肌荒れの症状がある場合は、一度美容皮膚科で相談しましょう。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗