ニキビ跡のスキンケア|正しい習慣で対策
ニキビ跡ができると、どうしても気になってしまいますよね。
なかには、気になりすぎて余計に触ったりケアをしすぎてしまったりする方もいるかもしれません。
そこで今回は、ニキビ跡のスキンケアについて解説します。
ニキビ跡は、正しく優しくスキンケアを行ってください。
ニキビ跡の種類やセルフケアの方法についてはコチラで解説しています。
ニキビ跡はこすらない・さわらない
ニキビ跡のスキンケアでよくある間違いが「さわる・こする・洗いすぎる」です。
確かにニキビ跡のスキンケアとして、皮脂をしっかり落とすことは大事。
しかし、肌への強い刺激は、悪影響になってしまいます。
洗いすぎてしまうと必要な皮脂まで落としてしまい、肌が乾燥して、皮脂が過剰分泌されてしまいます。
また、ゴシゴシこすると、肌のバリア機能が低下して乾燥を誘発するのです。
もちろん、無駄にさわりすぎるのもNG。
基本的には触らないようにしておきましょう。
そもそも皮脂とは?
ニキビやニキビ跡に「皮脂は良くない」と思っている方は多いですが、皮脂は必ずしも悪い影響を与えるものではありません。
健康な肌が異物や紫外線から守ってくれるのは、皮脂があるからなのです。
皮脂は、以下のような役割を担っています。
- 外部刺激からの保護……紫外線やアレルゲンの影響を防ぐ
- 水分蒸散抑制……皮膚の表面から水分が蒸散するのを抑制し、乾燥を防ぐ
- 緩衝作用……皮脂に付着した酸やアルカリ溶液を弱酸性に戻す
これらのメリットもあるため「皮脂=悪いもの」と考えて、必要以上に落とす必要はありません。
ニキビ跡に重要なスキンケア
ニキビ跡の改善には、以下2つのスキンケアが大事です。
- 正しい洗顔
- 保湿対策
なぜそれぞれが重要なのか、以下で解説します。
正しい洗顔
ニキビ跡は、"正しい"洗顔を行いましょう。
先述したように、洗いすぎやゴシゴシするのはNGです。
重要なのは、肌に刺激を与えないこと。
クレンジングはできるだけ短時間で行い、洗顔はたっぷりの泡で、優しく肌の上を滑らせるイメージです。
どちらも時間をかけすぎず、短時間で行うのがポイント。
保湿対策
肌が乾燥していると、皮脂が過剰分泌してしまいます。
そのため、保湿対策が必要です。
肌がべたついている人でも、基本的にはしっかり保湿しましょう。
皮膚の過剰分泌によってべたついている可能性もあるので、さっぱりした保湿ではなく、しっかり行ってみてください。
なかには、化粧水だけしかつけない方もいますが、化粧水をつけて乳液で水分を閉じ込めましょう。
ニキビ跡の治療は皮膚科へ相談
ニキビ跡にスキンケアは大事ですが、どうしても治らない方、気になる方は、皮膚科へ相談してください。
赤みや色素沈着であれば、皮膚のターンオーバーで自然治癒する可能性はありますが、ターンオーバーが衰えてくる年齢になると、自然治癒するまでに時間がかかります。
とくに、凹凸になったニキビ跡は、治療が必須です。
凹凸になった皮膚は、どれだけ時間をかけても、自然治癒はしません。
レーザーを用いた治療を行うのが一般的です。
使用するレーザーは、皮膚科によって異なるので、事前に相談・確認しておくと良いでしょう。
施術風景
まとめ
ニキビ跡のお悩みは、皮膚科に一度相談してください。
洗顔方法や保湿対策に関しても、どのような洗顔料が合っているかなども、自身ではわからない方もいるのではないでしょうか。
スキンケアは大事ですが、独学で調べたスキンケア方法では、肌にダメージを与えてしまう可能性があります。
また、ニキビ跡を完全に消したい場合も、無理に自身で治そうとせずに、専門家へ相談しましょう。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗