Googleウェブマスターツールの「検索アナリティクス」が良いかも

先日、Googleのウェブマスター向けblogで、ウェブマスターツールのアップデートを発表しました。

検索アナリティクス レポートで精度の向上したデータをご覧になれます
http://goo.gl/ma94zP

このアップデートで、検索アナリティクスという機能が付いたのですが、これが結構使えそうです。

4月21日より、モバイルフレンドリーなサイトの検索順位を上げるというアルゴリズムに変更されましたが、その影響度合いが見られるツールのようです。

検索アナリティクスとは

上記の図が検索アナリティクスに該当するレポートですが、4月21日に「更新」が分かるようにラインがあり、その前後の影響度合いがわかるようになっています。

クリック数や表示回数、CTR(クリック率)、掲載順位でグラフが描画されるようになっているようです。4月21日の影響を見るのであれば、先ずは、掲載順位ということで、上記図は掲載順位のPCとモバイルの比較図を出しています。差し障りのないサイトにしたためか、あまり影響度は高くなさそうに感じます。

実際の弊社の管理サイトでも、この影響によって大きく順位変動があったようなサイトはありませんでした。恐らく数ヶ月単位での中期スパンで見ると差が出てくるのかもしれません。

ホームページの善し悪しはデータを活用せよ

よく、「うちのページを見て分析してほしい」とご依頼があるのですが、私はこのようなデータが無いと、良いかどうかの判断がつきにくいと常々感じています。ページを見て、おそらくこれくらいのアクセスがあって、こういう課題はありそうだという仮説は立てられるのですが、アクセスをひも解いてみると、見過ごしていた課題や、良い部分に出会えるのものです。

医院のサイトであれば、数万単位のアクセス数を1日で集められるところは極僅かですので、アクセス分析のようなマスマーケティングの論理が通用し辛い部分もありますが、このようなツールを活かして、定点観測をすることでウェブだけでないヒントが得られるかもしれません。

河村伸哉

河村伸哉

東北大学法学部卒業後、フリーランスの期間を経て、大手飲料メーカーや通信系システム会社等のウェブサイト作成を経験。 現在、日本経営グループのメディキャスト株式会社にて、医療機関のマーケティングを担当。これまで約2000件のウェブサイトをプロデュース。 開業時のマーケティングを多く経験していることから、開業前に予約が殺到した心療内科や、強豪ひしめく地域で月間3,000 名の新患獲得を達成しているレディースクリニック、100 キロ離れた場所からわざわざ患者が通ってくる一般耳鼻科など、診療科目別の増患ノウハウを確立させ、ドクターの強みを地域住民に訴求する手法で、確実に増患に導いている。 日本でも数少ない医療機関のマーケティングに精通したメディカルWebプロデューサーとして、著書「クリニック広報戦略の教科書」「医院ホームページの教科書」があるほか、YouTube「ウェブリィチャンネル」を主催。全国で講演活動などもおこなっている。
医院ホームページ作成の教科書
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