2020年あたりを見据えた、医院のホームページのあり方とは

iPhoneの登場から約8年

2007年のiPhoneの登場から、約8年が経過しました。
日本で発売されたのは2008年ですので、そう考えると7年ということになります。

iPhoneをはじめとしたスマートフォンの登場で私たちの生活や情報収集のあり方が劇的に変化をしました。

家電売り場の1階はスマホの売り場で埋め尽くされ、目的地まで行く場合は、地図を端末で見ながら、歩くという光景も日常的になりました。
電車の中を見渡しても、ほとんどの方がスマートフォンを使用しています。
企業では、Lineのようにスマートフォン関連の企業が世界的な企業に数年で躍り出たり、インターネットを見るのは、PCという常識から、スマホでインターネットという時代になりました。

スマホで医院ホームページを見ている人は約7割

弊社のホームページ作成サービスWevery!の患者さまのアクセス動向を見ても、スマートフォンでホームページを見ている方は、約7割となっています。

総務省の「平成26年(2014年)の情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、
全年代のスマートフォンの普及率は62.3%となっています。
10~40代は、フィーチャーフォン(俗に言うガラケー)の所持率をスマホが上回っています。
50代はほぼ同率。
60代は、未だ、ガラケーですが、
2年前に4.7%だった普及率は、18.3%まで急速に進んでいます。
約1年前の統計値ですので、今は、より普及が進んでいることは想像に難くありません。

さて、50代、60代以上をメインで診療されているクリニック様は多いと思いますが、今後、この世代の方がスマホを持ち始めた時に、私たちがどのような対応をすべきかは考えておく必要があります。

これからの医院ホームページで必要なもの

これからのホームページで必要なものは、下記の2点ではないでしょうか?

  • オフィシャルサイトを持って、スマートフォンでも見やすいものにする
  • 予約、順番待ちシステムを導入する

オフィシャルサイトというのは、クリニック様が自院で運営されているホームページのことで、医療機関の紹介サイトにある情報は含みません。

今後、段階の世代の健康寿命を迎えるにあたり、既存の患者さまでも、ホームページを頼りに、スマホで情報収集されるケースが圧倒的に増えることが予想されます。
それに対応するため、まずはスマホに対応したオフィシャルサイトをもって、タイムリーな情報配信をする必要があります。

予約システムはインターネットと親和性が高く、ホームページを経由して予約や順番待ちにアクセスができます。
再雇用で60代、70代でもまだまだ現役で働く方も増えていますので、なるべく混んでいないときや、自分の行きたい時間に行きたいというニーズがますます高まってくるでしょうから、やはり、患者さんの利便性を高めるツールを導入して、ホームページと組み合わせていくということは必要に感じます。

スマートフォンの対応については、医療でしたら今からでも十分に間に合います。
単純に対応ということでなく、上記の傾向を踏まえての検討は必須になるでしょう。

河村伸哉

河村伸哉

東北大学法学部卒業後、フリーランスの期間を経て、大手飲料メーカーや通信系システム会社等のウェブサイト作成を経験。 現在、日本経営グループのメディキャスト株式会社にて、医療機関のマーケティングを担当。これまで約2000件のウェブサイトをプロデュース。 開業時のマーケティングを多く経験していることから、開業前に予約が殺到した心療内科や、強豪ひしめく地域で月間3,000 名の新患獲得を達成しているレディースクリニック、100 キロ離れた場所からわざわざ患者が通ってくる一般耳鼻科など、診療科目別の増患ノウハウを確立させ、ドクターの強みを地域住民に訴求する手法で、確実に増患に導いている。 日本でも数少ない医療機関のマーケティングに精通したメディカルWebプロデューサーとして、著書「クリニック広報戦略の教科書」「医院ホームページの教科書」があるほか、YouTube「ウェブリィチャンネル」を主催。全国で講演活動などもおこなっている。
医院ホームページ作成の教科書
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