保育園に行きたくない!!と言ってきた…
先日下の娘が保育園に行きたくない!!と言って断固として動かない朝がありました。
私が疲れている日なら、早く行きなさい!と怒るでしょう。そして子供も向きになって絶対行かない!と言い張り無理やり保育園に引きずっていくことになります。
下の娘は普段そんなことは決して言わないタイプで、保育園だろうと何だろうと外に出られるのが嬉しいという元気な子なのですが、その日は珍しいことを言っていました。その時どんなことを考えどう行動したのか書きたいと思います。
その日は連休明けの火曜日でした。日曜日・月曜日と温泉旅館に3家族で泊まりに行っていていちご狩りやバーベキューをしたり、子供達も楽しんで過ごしていました。温泉旅館では食事場所の30畳程度の大広間を貸し切りで鬼ごっこが始まりました。普通の鬼ごっこのほかに色鬼もやっていました。「千紗ちゃんもやろー」と誘われたので私も一緒になって鬼ごっこをしたり子供を持ち上げてぐるぐる回したりとハードに遊んでいました。
夜も朝もそんな状態だったので子供達はかなり疲れていました。
この時の状態は勝負事をしてドーパミンを出したり、興奮してアドレナリンが出たりとホルモン的にも忙しい状態です。遊んでいるその時は楽しくて疲れを感じないですが、ほっと一息おいた時にどっと疲れが出るということはみなさんも経験があるのではないでしょうか。
下の娘はちょっと大きいお姉ちゃんたちに遊んでもらってとても嬉しそうで誰よりも元気にもう一回やろーと暴れまわっていました。
そんな連休を過ごしていたので連休明けの火曜日は当然疲れていたと思います。なので疲れて保育園に行きたくないと言ってみたのだと思いました。私も旅行で正直疲れていました。子供達を持ち上げたおかげで筋肉痛もありました。でもその日は仕事に行かなきゃいけないので、正直さっさと保育園に行って欲しかったです…でも子供の気持ちもわかります。
また、上の子は時々保育園に行きたくない時に私の仕事場へ来ることがあるので、下の子だけダメと言うのは不公平な感じがするし、上の子が時々保育園を休んでいることを知っているので下の子も休んでみたくなったというのもうなづけます。
私は、子供は小さな大人と考えていてちゃんと自分の考えを持っているし、それを尊重したいといつも思っています。大人の都合だけで子供の行動を制限したり言うことを聞かせるのは違うと考えています。なので、今回下の子が保育園を休みたいと言っているのを尊重しようとも思ったのですが、3歳の子供の言うことなので下の子も本当に保育園を休みたいのではなく、今休憩したいだけなのだと判断しました。だって普段は大好きな保育園です。
その日は結局ちょっとお買い物に行ってから保育園に行こうかと言って、ドラックストアでの買い物に付き合わせてゆっくり保育園に送っていきました。子供は不満そうな顔をしていました。
翌朝また、「今日は保育園行かない!」と言いました。その口調から、昨日私の要求を聞いてくれなかった!という感じが伝わってきました。もう保育園時自体が嫌なのではなく、自分の主張を聞いてほしいという気持ちでいっぱいです。なるほど、大きくなったなあと可愛く思って「今日はいかないのね、わかったよ。ママとお茶しに行こうね」と言ってみました。子供は一気に嬉しそうになり、お気に入りのリュックをしょって「お出かけする!」と言って上機嫌でした。30分ほど喫茶店で一緒に過ごして、そのあとはシッターさんに頼んで1日預けて私は仕事へ向かいました。少し心とお腹が満たされて満足したようです。
翌日は上機嫌で保育園に行きました。
何が正解ということはありませんが、私はこんな感じで子育てをしています。
二人目を産んでから余裕が出てきたので、多少のことでは慌てませんし、二人目の子供は妊娠中から栄養療法を行っていたおかげで体が丈夫で精神的にも安定して育てやすい子です。
子供はいろいろ考えてそれを主張しています。その主張自体が体の調子が悪くて出ていることがあります。
例えば…
・肉が嫌いで食べない子は、お肉の味が嫌いなのではなく噛む力が弱くて噛めないから嫌いなことがよくあります。
・夜泣きをする子は鉄欠乏があって低血糖になりやすく夜間お腹がすいてイライラしているだけかもしれません。また腸内細菌叢が悪いと 夜泣きをしやすくなり乳酸菌を飲むと夜泣きが減るというデータがあります。
・お友達と集まった時に甘いおやつをみんなで食べて楽しく遊んでいたかと思うとしばらくたって喧嘩が起こるのは低血糖のせいだという のは以前書きました。
・背が伸びる時期に反抗的になるのは亜鉛不足でイライラしているからです。
朝から調子が悪い時は昨日何か変なもの食べたかな、と考えます。
子供が何か大人にとって不都合な主張をして譲らないときはまずどこか体の調子が悪いのかなと考えてください。低血糖ではないかと疑ってみてください。補食を食べさせてから話し合ってください。その時に母親が低血糖でお腹がすいていると子供の主張に対してダメ!と言ってしまいがちですのでお母さんも補食を忘れずに食べてください。
日々のこうした小さな行動の積み重ねで子供の成長が違ってきます。
まとめると…
①子供の主張を良く聞く
②親も子も低血糖を防ぐ
とするとお互いにイライラせずに過ごせると思います。
毎日のことなので余裕がなくてダメ!と言ってしまうこともありますが、そうならないように親のコンディションを整えていくことが大切だという話でした。
文責 いりなか駅前皮フ科ビュティ―クリニック 院長 祖父江 千紗