ニキビ跡やシミおすすめのハイドロキノン入りクリーム3選|ハイドロキノンの効果とは
ニキビの治療に効果的な「ハイドロキノン」について知っていますか?
ハイドロキノンは、市販の化粧品にも含まれているため、ニキビに悩まれている人は、ハイドロキノンの効果について知っておくと良いでしょう。
そこで今回は、ハイドロキノンの効果や市販で買えるハイドロキノン入りのクリームを紹介します。
ハイドロキノンとは
ハイドロキノンは、主にシミの改善や予防に用いられる薬です。
シミにはメラニン色素が関係していますが、ハイドロキノンは、メラニン色素の生成を防止してくれる働きがあります。
ちなみに、主成分のヒドロキノンは、コーヒーなどにも含まれる天然の化合物で、海外では古くから美白剤として使用されていました。
日本では、2002年に認可され、市販の化粧品にも配合されるようになりました。
ハイドロキノンの効果は主に2つ
ハイドロキノンは、主に以下2つの症状に対して効果を発揮します。
- シミ
- ニキビ跡(色素沈着)
それぞれ、どのように効果が出るのかを解説します。
シミの改善
ハイドロキノンは、美白効果が高いため、主にシミの改善の目的で使われます。
ただし、すべてのシミに効果があるわけではありません。
ハイドロキノンが適しているのは、以下の3つのシミです。
- 老人性色素斑……紫外線が原因のシミ
- 炎症性色素沈着……キズや火傷、虫刺され後にできるシミ
- 肝斑……頬骨のあたりに生じるシミ
反対に、以下のシミには効果が見込めません(効果が現れるまでに時間がかかる)。
- そばかす
- 扁平母斑
- 老人性疣贅
上記のシミについては、正しい治療が必要になるので、お近くの皮膚科までご相談ください。
ニキビ跡(色素沈着)
ハイドロキノンは、色素沈着のニキビ跡に効果的です。
色素沈着のニキビ跡は、赤みニキビを放置することでメラノサイトが刺激され、メラニン色素が生成されてできてしまいます。
ハイドロキノンは、メラニン色素の生成を防止するので、このようなニキビ跡を改善できる可能性があるのです。
しかし、ニキビやニキビ跡にハイドロキノンを使用する場合、以下の2点に注意してください。
- クレーター状のニキビ跡には効果がない
- 進行中のニキビは症状を悪化させる可能性がある
あくまで、赤みニキビからの色素沈着を防ぐためとして使いましょう。
市販のハイドロキノンと皮膚科のハイドロキノンの違い
市販のハイドロキノンと皮膚科で処方するハイドロキノンには、濃度の違いがあります。
市販の化粧品などに配合されるハイドロキノンの濃度は1~5%です。
しかし、あまりにも濃度が高いものは、肌への刺激が強くなります。
そのため、濃度の高いハイドロキノンを使用したい場合は、一度お近くの皮膚科まで相談した方が良いです。
市販でおすすめのハイドロキノン入りクリーム
市販で購入できる、ハイドロキノン入りクリームを3つ紹介します。
- White HQ Cream2.5(LANTELNO)
- ハイドロキノン集中ケアクリーム(YOUUP)
- ハイドロキノンスポットクリーム(BS-COSME)
それぞれの特徴を解説するので、ニキビ跡やシミの改善に、ぜひ試してみてください。
White HQ Cream2.5(LANTELNO)
内容量 | 10g |
参考価格 | 2,790円 |
White HQ Cream2.5は、名前にも記載があるとおり、純ハイドロキノンを2.5%配合しているクリームです。
ハイドロキノンの他にも、ビタミンAやビタミンC誘導体などの成分も配合されており、美肌効果が期待できます。
さらに、肌への刺激を軽減するDPGも配合。
合成着色料や添加物が含まれていないので、肌の弱い人でも、安心して試せます。
ハイドロキノン集中ケアクリーム(YOUUP)
内容量 | 30g |
参考価格 | 4,900円 |
ハイドロキノン集中ケアクリームは、スイスで開発されたクリームです。
ハイドロキノンの他、保湿成分としてパンテノールやツボクサエキスも配合されています。
また、顔だけではなく、ひじやひざなど、体にも使用可能。
ただし、ハイドロキノンは3%と比較的高濃度なので、肌の弱い人は様子を見ながら使用しましょう。
ハイドロキノンスポットクリーム(BS-COSME)
内容量 | 10g |
参考価格 | 850円 |
ハイドロキノンスポットクリームは、手ごろな価格のクリームです。
ハイドロキノンの配合量は1%と少ないですが、肌の弱い人は、この位の濃度から使用してみると良いでしょう。
ハイドロキノンの他には、保湿成分のポリグルタミン酸やパルミチン酸レチノールを含んでいます。
基本的には夜用となっているので、夜寝る前に試してみてください。
まとめ
ニキビ跡やシミの改善には、ハイドロキノン入りクリームを試してみましょう。
薬局やインターネットでも購入できるので、まずは低濃度のものから気軽に試してみてください。
もし高濃度のハイドロキノン入りクリームを使う、または処方してもらいたい場合は、一度お近くの皮膚科まで相談しましょう。
また、ハイドロキノン入りクリームの効果を感じられるのは、色素沈着のニキビ跡のみなので、その他のニキビ跡についても、皮膚科で相談してください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗