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脇の汗対策にはボツリヌストキシン治療がおすすめ

[2023.05.11]

ボツリヌストキシン治療は、脇の多汗症やワキガ対策として有効的です。

とくに春から夏にかけての汗をかきやすい時期は、汗を止めるためにボツリヌストキシン治療を行う人が多い傾向にあります。

そこで今回は、ボツリヌストキシン治療について解説します。

脇の汗や臭いに不安を感じている人は、参考にしてください。

 

脇汗に効果的なボツリヌストキシン治療とは?

ボツリヌストキシン治療とは、脇の下に注射を打ち、汗の量を減らす治療です。

ワキガの対策としても有効的ですが、直接的にワキガの臭いをなくす治療ではありません。

汗の量を減らし、臭いを軽減できる治療方法です。

 

ボツリヌストキシンはどんな成分?

ボツリヌストキシンは、タンパク質の一種です。

筋肉の収縮を弱める働きがあるため、汗線の働きも弱めてくれます。

タンパク質の一種であるため、身体に有害な成分ではありません。

 

ボツリヌストキシン治療で汗が止まるメカニズム

ボツリヌストキシン治療で汗が抑えられる仕組みは、ボツリヌストキシンによる神経の働きを弱める効果にあります。

脇に注射することで神経細胞の働きを弱め、アセチルコリンが減少し、エクリン汗線を刺激しなくなるために、汗をかきにくくなります。

 

脇汗レベルによるボツリヌストキシンのおすすめ度

ボツリヌストキシンは、脇の汗が気になる人であれば、どのような症状にも治療可能です。

ただし、症状によってボツリヌストキシン製剤の注入量は異なります。

注入量については、クリニックによって異なるので、治療されるクリニックでご確認ください。

以下では、症状別にボツリヌストキシンのおすすめ度を解説します。

 

軽症:時期によって汗が気になるレベル

時期によって汗が気になる程度の方は、「気になる人はボツリヌストキシン治療を行っても良い」程度です。

この程度の症状であれば、日常生活に支障を感じるケースもほとんどないでしょう。

もしボツリヌストキシン治療を行う場合、注入量は最も少なくなります。

 

軽症:日常的に制汗剤を使用している

軽症の中でも、少し日常生活に支障をきたすようなケースです。

制汗剤を常に使用していたり、汗で肌がテカっていたりするケースが当てはまります。

このような場合は、ボツリヌストキシン治療をおすすめします。

ただし、あくまで軽症なので、ボツリヌストキシン製剤の量は少ないです。

 

中症:汗拭きシートを頻繁に使用する

発汗も我慢できず、日常生活に支障をきたしているようなケースです。

汗拭きシートを頻繁に使用していたり、脇に水滴ができたりするようなケースが当てはまります。

この場合、中症と言えるので、ボツリヌストキシン製剤を少し多めに注入します。

 

重症:脇から汗がしたたり落ちる

脇から汗がしたたり落ちるレベルは、重度の症状と言えます。

汗脇パッドを使用していたり、汗がしたたり落ちたりするようなケースです。

重度の症状なので、ボツリヌストキシン治療を強くおすすめします。

 

ボツリヌストキシン治療の基本的な流れ

ボツリヌストキシン治療の基本的な流れは、以下のとおりです。

  1. 前日~2日前までにワキ毛の処理をご自身で行っていただきます
    ワキ毛がある状態でも注射は可能ですが、剃るか短くした方が治療がスムーズです
  2. 診察
  3. 麻酔
  4. 注射

麻酔を行うので、注射による痛みはほとんどありません。

 

ボツリヌストキシン治療を脇に行った場合の効果

ワキにボツリヌストキシン治療を行った場合、大体3日後から効果が現れ2週間で最大の効果が出ます。

1度注射すれば、半年ほど効果が継続するので、夏場の1シーズンは安心して過ごせるでしょう。

1年に1回でも、ボツリヌストキシン成分の注入量を多くすれば、1年効果が持続するケースもあります。

 

ボツリヌストキシン治療を脇に行った場合に起こり得る副作用

ボツリヌストキシン治療による副作用として、以下の3つが挙げられます。

  • 注射による痛み
  • 代償性発汗(治療部位の代わりに他の部位から発汗が増えてしまう)
  • しびれ

いずれにおいても、副作用がひどく出た場合には、治療を行ったクリニックに相談してください。

 

ボツリヌストキシン治療後のアフターケアについて

ボツリヌストキシン治療後、入院や通院は不要です。

当日からシャワーや入浴も可能なので、いつも通りに過ごしても問題ありません。

ただし、注射を行っているので、ボツリヌストキシン治療後は患部に刺激を与えないようにしましょう。

 

まとめ

ワキ汗やワキガでお悩みの方は、ぜひボツリヌストキシン治療をご検討ください。

ワキガそのものを治す治療ではありませんが、汗の発生による臭いを軽減できます。

一度治療すれば、3ヵ月~半年間効果が持続するので、夏のシーズンだけ注射をする方法もおすすめです。

単にワキ汗がひどい場合にもおすすめの治療方法なので、ぜひボツリヌストキシン治療を行ってみてください。

当院でもボツリヌストキシン治療を行っていますので、まずはお気軽にご連絡ください。

 

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

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