夏ニキビの原因と対策|汗や皮脂の分泌だけが原因ではない
夏になると頻繁にニキビができると悩んでいませんか?
夏場は汗を大量にかきやすくなるなど、ニキビができる原因が増えてしまいます。
そこで今回は、夏のニキビの原因や対策について解説します。
とくに夏場にニキビができやすい人は、参考にしてください。
夏のニキビの原因
夏のニキビの原因は、主に以下の5つがあります。
- 汗の分泌量の増加
- 皮脂の分泌量の増加
- エアコンによる乾燥
- 紫外線による影響
- 冷房による冷え
夏場のニキビとなると、汗が原因と考えてしまう人が多いですが、上記のように汗だけが原因ではありません。
以下で、なぜそれぞれがニキビの原因になってしまうのかを解説します。
汗の分泌量の増加
気温の高い夏場は、当然汗の量が増えます。
汗の分泌が増加すると、毛穴が汚れやすくなったり雑菌が繁殖しやすくなったりするために、ニキビの原因となりやすいのです。
また、汗を放置してしまうと、蒸発するときに肌の水分も一緒に奪ってしまいます。
そのため、乾燥が原因になってニキビを作り出しいてしまいます。
皮脂の分泌量の増加
汗と関連していますが、皮脂の増加もニキビの原因です。
夏は毛細血管が膨張し、血行がよくなるために、皮脂分泌が増加します。
冬と比べると、夏の皮脂分泌の量は2倍だそうです。
そのため、毛穴に皮脂が溜まり、ニキビになってしまいます。
エアコンによる乾燥
夏場にエアコンをガンガンに使っている人は要注意です。
エアコンが効いている部屋は、予想以上に乾燥しています。
そのため、肌の乾燥が原因でニキビができやすくなるのです。
紫外線による影響
紫外線は、お肌の大敵です。
ニキビだけではなく、さまざまな肌荒れの原因になります。
夏場は他の季節よりも紫外線量が多くなるので、当然ニキビもできやすいです。
冷房による冷え
夏場の冷房や冷たいものによる冷えも、ニキビの原因になります。
冷房の効いた場所に長時間いたり冷たいものを食べることで内蔵を冷やしたりしてしまうと、血液循環が悪くなり、老廃物の排出が悪くなるのです。
そのため、皮膚が栄養不足になり、新しい細胞を作れなくなります。
ターンオーバーが乱れた結果、老廃物が溜まって、ニキビの原因になってしまうのです。
夏のニキビを防ぐ方法
夏のニキビを防ぐには、普段の徹底的なケアが必要です。
とくに昨今の夏は気温が高くなっているので、一つひとつのケアを丁寧に行いましょう。
以下で、5つの方法を解説するので、ぜひ今年の夏を乗り切るための参考にしてください。
紫外線対策
夏場によく外に出る人は、必ず紫外線対策を行ってください。
紫外線はニキビだけではなく、さまざまな肌トラブルを招く原因です。
日焼け止めはもちろんですが、日傘やサングラス、帽子などで徹底した紫外線対策を行いましょう。
また、紫外線は家の窓を通り抜けてくるので、家にいるときも日焼け止めを塗っておいた方が良いです。
ウォータープルーフのファンデーションに注意
夏場にお出かけする人は、ウォータープルーフのファンデーションを利用している人も多いでしょう。
ウォータープルーフのファンデーションは、水に入っても汗をかいても落ちないので、化粧崩れを防ぎたい人にとってはとても使いやすいものです。
しかし、落ちにくいということは、それだけ肌に密着しているということ。
使用後にしっかり洗顔しなければ、メイクが残ってしまい、肌に汚れが蓄積されてしまいます。
そのため、ウォータープルーフのファンデーションを極力使わないようにしたり、しっかり洗顔をしたりするように心がけてください。
日焼け止めをしっかり落とす
日焼け止めを塗った後も、しっかりと落とすようにしてください。
ウォータープルーフのファンデーションと同じで、日焼け止めをしっかり落とさないと肌に汚れが蓄積されてしまいます。
ただし、ゴシゴシと摩擦を与えてしまうと肌を傷めてしまうので、摩擦の少ないオイルなどを使うと良いでしょう。
保湿をする
夏場はエアコンや汗の蒸発などによって肌が乾燥しやすいので、保湿対策を欠かさないようにしましょう。
肌の水分が失われるとニキビの原因になるので、こまめに保湿をしてください。
とくに、会社のオフィスなどでは自分の好きなように冷房を調整できないので、保湿でカバーするようにしましょう。
栄養バランスを考えた食事を摂る
夏の暑い日は、食欲がわかない人もいるかもしれません。
しかし、夏場に食を控えたり冷たいものばかり食べてしまわないように注意してください。
栄養バランスが偏ると、肌を再生させるための必要な栄養を摂れません。
できるだけバランスよく、とくにビタミンB.C.Eが含まれている食品を摂るようにしましょう。
ちなみに私は夏こそ豚肉をよく食べるようにしています。
まとめ
今回解説したように、夏場のニキビの原因はさまざまです。
そのため、一つだけを集中してケアしても、ニキビができてしまうことはあります。
とくに年々気温の上がっている日本の夏では、身体を冷やしたりエアコンで乾燥してしまったりするケースが多いでしょう。
しかし、その一つひとつがニキビの原因を作ってしまっているので、できるだけ今回解説した対策を行うようにしてください。
もしどのような対策をしても繰り返しニキビができてしまう場合は、一度皮膚科までご相談ください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗