日焼けによる皮むけはむいてはいけない!ケアをしないとシミやくすみの原因に!
夏場に海水浴やプールなどであえて日焼けをする人もいるかもしれません。
日焼け自体がお肌によくないのでおすすめできませんが、さらに日焼けした後の皮をぺりぺりとむいてしまっていないでしょうか?
もし「皮が気になってむいてしまう」ならば注意してください。
基本的に日焼け後の皮はむいてはいけません。
今回は、日焼け後の皮がむけるときの注意点や対策について解説します。
日焼けによる皮むけは肌のターンオーバーの大きな乱れ
日焼けによる皮むけは、ターンオーバーが乱れてしまうために起こります。
通常、ターンオーバーは大体28~48日間で古い表皮細胞が剥がれ落ち、新しい肌に生まれ変わります。
しかし、日焼けによる皮むけは、紫外線によるダメージを受けて表皮細胞が3~7日間で排出されている状態です。
急激な細胞の入れ替わりによって、皮がむけます。
皮むけの原因はUV-B
日焼けには2種類の波長があり、皮むけの原因になるのは「UV-B(サンバーン)」と呼ばれる波長です。
UV-Bは、皮むけのほか、水ぶくれや赤みなどの症状を引き起こす波長になります。
ただし、UV-Bの症状の出方には体質も関係しており、個人差があります。
また、UV-A(サンタン)の場合は、小麦色程度になる日焼けで皮むけはありませんが、メラニンの生成を促してしまうので決して肌に影響を与えないわけではありません。
日焼けによる皮をむくとシミやくすみの原因になる
日焼けによる皮は、無理にむいてはいけません。
皮の下にある皮膚は、とても新しく未熟な皮膚で、外部からの刺激に弱いです。
無理に皮をむいてしまうと、その未熟な肌まではがしてしまう可能性があります。
また、未熟な肌が外部の刺激を受けると、シミやくすみの原因になります。
日焼けによる皮むけは保湿が重要
日焼けで皮むけしている肌は、乾燥している状態です。
そのため、保湿ケアを徹底して保護してください。
適切に保湿をおこなわなければ、組織が傷ついてシミやくすみの原因になります。
以下で、効果的な保湿の方法について解説します。
低刺激の化粧水で乾燥した肌を保護
日焼け後の肌には、低刺激の化粧水を使って保護しましょう。
一般的な化粧水はアルコールが含まれているものもあり、肌に刺激を与えてしまう可能性があります。
また、低刺激の化粧水でもしみてしまう場合は、無理に化粧水をつける必要はありません。
保湿クリームで油分を加える
日焼けで皮がむけている状態は、肌に油分がない状態です。
肌に油分がないと水分を補給しても蒸発してしまいます。
乳液でも良いですが、保湿クリームの方が油分が多く肌を守ってくれる効果が高いです。
小まめな水分補給
肌を保湿するには、外側だけではなく内側からの水分も補給しましょう。
たとえば、スポーツドリンクや水などを小まめに飲むと良いです。
コーヒーやお茶などのカフェインが含まれている飲み物は利尿作用があるので、できるだけ控えてください。
また、炎症を促進してしまうので、アルコールの摂取も避けましょう。
日焼けで皮がむけた後の紫外線対策
皮がむけてしまっている部分に対しても紫外線対策をおこないましょう。
先述したように、皮がむけている部分はとても刺激に弱い未熟な肌です。
そのため、以下の方法で紫外線対策をしてください。
敏感肌用の日焼け止めで対策
日焼け後の肌には、敏感肌用の日焼け止めを使いましょう。
元々肌が弱くない人でも、日焼け後の肌には敏感肌用を選んでください。
具体的には「紫外線吸収剤不使用」とされているものです。
紫外線吸収剤は肌を守る成分ではあるもののアレルギー反応や炎症を引き起こす可能性のある成分で、肌に負担をかけてしまう可能性があります。
紫外線を徹底防止
紫外線の影響を受けないために、UVカット機能のある服や帽子を身につけましょう。
UVカット率は高ければ高いほど良いので、90%以上のものを選ぶと良いでしょう。
暑さが気にならないのであれば、アームカバーなどを使用するのも良いです。
日焼けで皮がむけた後の「白斑」に注意
日焼けで皮がむけた部分は、白くなる場合があります。
この部分的に肌が白くなる症状は「白斑」という病気で、日焼けが原因のものを「海水浴白斑」と呼びます。
「海水浴白斑」は、メラニン色素を生成するメラノサイトがダメージを受けて働きが止まったことが原因です。
海水浴白斑は、時間の経過とともに軽快しますが、あまりにも治らない場合は皮膚科を受診しましょう。
まとめ
日焼けはシミやくすみの原因になるので、前提として日焼け対策をしっかりしましょう。
それでも日焼けして皮がむけてしまった場合には、自分でむかないようにしてください。
できるだけ刺激を与えずに保湿することが最も適したケア方法です。
また、白斑のような症状が出たりシミやくすみができてしまったりする場合は、一度皮膚科を受診しましょう。
当院ではシミやくすみの治療もおこなっておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗