ビタミンA入りスキンケアで毛穴・しみ・しわ・ニキビ対策
エンビロン、4週間使ってみました。
エンビロン化粧品はレチノールが入っていることを特徴とする化粧品です。トレチノインクリームよりはマイルドな使用感で顔や体に広範囲に塗ることができます。(トレチノインクリームはシミなどに部分的に使うのが一般的です)
20代の頃にもエンビロンを使っていました。当時ニキビの悩みがありましたが、かなり良くなりましたよ。その印象があり、最近また使ってみましたのでその使用感をシェアします。今はお肌の悩みは変わっていて、ニキビはほとんどできませんが、毛穴が目立つことが悩みです。
さて、エンビロンを使ってみると2週間くらいはレチノイド反応が出て、痒くなったり皮むけしたり、乾燥する方が多いです。私の場合はごく軽い痒みが少しあった程度で大きな反応はなかったです。普段からビタミンAサプリを内服しているので、それほどビタミンA不足でなかったのかもしれません。
というわけでつらいレチノイド反応は経験しませんでしたが、その効果は実感しました。毛穴がかなり目立たなくなりましたよ!!
通常の方ではビタミンA化粧品を使い始めて最初の2週間程度はレチノイド反応が出ることが多いです。その時期を乗り越えると反応はあまり出なくなって美肌効果を実感される方が多いと思います。
ビタミンAについてお話しますね(少し長くなってしまうので飛ばして読んでもらっても大丈夫です)(笑)
ビタミンAとは
ビタミンAとは、レチノール・レチナール・レチノイン酸の総称で、脂溶性ビタミンに分類されます。
皮膚細胞のダメージを修復、正常化し皮膚本来のはたらきを取り戻します。
シミ・シワ・ニキビなど、様々な肌トラブルに効果的なレチノール。中でもエイジングケアに高い効果を発揮すると言われています。身体の中にあるレチノールは、体内で皮膚の表皮の基底層に運ばれると、酵素によって代謝を受けてレチナールに変わり、最終的にレチノイン酸に変化します。
レチノールからレチナールへの変化は可逆的で、レチナールがレチノールに戻る場合もありますが、レチナールが一旦レチノイン酸に変わると、もとには戻りません。
レチノール ⇔ レチナール ⇒ レチノイン酸 ⇒ ターンオーバー活性化
このレチノイン酸が、角質の代謝を促すことで、お肌のターンオーバーを活性化させるのです。
このレチノイン酸の効果によって、お肌の老化を遅らせるはたらきがあるのです。
つまり、実際にお肌を生まれ変わらせる立役者は、レチノールではなくレチノイン酸なのです。
また、レチノイン酸には、線維芽細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチン線維の生成を促進させる効果や皮脂分泌抑制などの効果もあるのです。
それによって、
シワの改善、たるみの改善、シミの解消、ニキビ痕の解消、目の下のクマの解消が期待されます。
レチノールは、ヒトや動物の体内にあるビタミンA(レチノイド)の1種です。
レチノールは、「トレチノイン」という名前の医薬品として、医師の処方の下で使えます。トレチノインクリームをシミ取りクリームとして処方しているクリニックがあります。医師の処方でないと使用できないくらい、副作用が強いものになります。
レチノール類縁成分には、医薬品、医薬部外品、化粧品がありますが、効果と副作用は、その順で緩徐になります。
レチノールによる、使い始めの際の赤みやカサカサ感を、レチノイド反応と呼びます。
お肌の強い方なら、1~2週間でこの反応がなくなるので継続して使えます。
化粧品成分としてのレチノールにもいくつかの種類があり、少しずつ特性が異なります。
レチノール配合化粧品では、医薬品のような効果は期待できませんが、エイジングケアには有用です。
レチノール配合化粧品は、その効果と副作用を理解して、上手に選んで使いましょう。
ビタミンAの皮膚に対する効果
【しみ】
✧過剰なメラニンの生成➡メラニンをコントロール
✧新陳代謝の乱れでメラニンが蓄積➡皮膚代謝アップ
【しわ】
✧コラーゲンやグリコサミノグリカン(保湿に必要な水分を保持している)が減少し、ハリがなくなる➡自らコラーゲンやエラスチン、グリコサミノグリカンを作る
【にきび】
✧皮脂分泌の過剰や代謝が悪くなり毛穴がつまる➡過剰な皮脂を抑え代謝を正常化して毛穴をつまりにくくする
【乾燥・敏感】
✧皮膚が薄くバリア機能や免疫力が弱い➡代謝を整え、皮膚をあつくバリア機能のアップ、ランゲルハンス細胞も正常化
✧グリコサミノグリカンが作られないため、うるおいが足りない➡グリコサミノグリカンの生成アップ
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エンビロン化粧品