冬の暖房はニキビの原因になる?暖房が肌に与える影響
昨今の冬は冷え込みが厳しく、暖房が欠かせませんよね。
しかし、暖房のつけすぎには注意してください。
暖房のつけすぎは肌に悪影響を与え、ニキビの原因になってしまいます。
今回は暖房による肌への影響について解説するので、毎日のように暖房をつけている人は、ぜひ参考にしてください。
冬にできるニキビの特徴
冬場にできるニキビには、2つの特徴があります。
- 白ニキビ
- 顎やエラなどのUゾーンにできやすい
これら2つの特徴に共通するのが、「乾燥」です。
過剰な皮脂分泌が原因ではないため、夏場にできるようなニキビとは若干異なります。
冬のニキビは乾燥が主な原因
冬のニキビの主な原因は、「乾燥」です。
外で冷たい乾燥した風にさらされ、部屋では暖房により水分が蒸発していく冬は、自分で思っているよりも肌が乾燥しています。
肌が乾燥すると本来持っているはずのバリア機能や柔軟性が低下し、角質が詰まりやすくなり、白ニキビができてしまいます。
そして、白ニキビを放置してしまうことで、赤ニキビや黄ニキビなどになってしまうのです。
また、肌が乾燥してしまうと、乾燥肌になってしまう可能性もあるので気を付けてください。
乾燥肌の原因はバリア機能の低下|バリア機能の低下を防ぐためには?
暖房が引き起こす肌トラブル
寒い冬には暖房が必要不可欠ですが、肌にとっては悪い影響が多いです。
暖房によって引き起こされる肌トラブルとしては、以下のような症状が挙げられます。
- 肌の乾燥
- (肌の乾燥が原因となる)バリア機能の低下
- (肌の乾燥が原因となる)毛穴の詰まり
- (毛穴の詰まりが原因となる)シミ・シワ
- (毛穴の詰まりが原因となる)ニキビ・くすみ
直接的な肌トラブルは肌の乾燥ですが、肌の乾燥から様々な症状に繋がる可能性があります。
暖房による肌質の低下を防ぐには
暖房による肌質の低下を防ぐための方法を解説します。
保湿ケアはもちろんですが、暖房の使い方にも気を付けなければいけません。
以下で、6つのポイントを解説します。
暖房にあたる前に保湿ケア
洗顔などをした後の保湿ケアは、暖房にあたる前に行ってください。
暖房にあたる前に保湿ケアをすることで、乾燥から肌を守れます。
ケアを行う前に暖房にあたってしまうと、肌が乾燥しやすくなってしまうので、保湿ケアを最優先に行いましょう。
こまめな水分補給
夏場と比べると、冬場の水分補給は忘れがちですが、冬場もたっぷりと水分をとりましょう。
こまめな水分補給は、肌や体の乾燥を防ぐことにつながります。
とくに、乾燥しやすいお風呂後や朝は水分補給を徹底してください。
ただし冷たい水は代謝を低下させる原因になるので、常温以上の水がおすすめです。
スキンケアを保湿重視にする
スキンケアにおいても、従来と変わらないスキンケアをするのではなく、保湿を重視した方法で行うと良いでしょう。
たとえば、以下3つのような方法がおすすめです。
- 洗顔の際にぬるま湯を使用して皮脂を落としすぎない
- 化粧水やクリームを人肌程度に温める
- 入浴後はすぐにスキンケアを行う
これらを意識するだけでも、暖房対策になります。
適度な加湿
暖房をつけるときは、並行して加湿器も使いましょう。
加湿器で部屋のなかを一定の湿度にすれば、肌の乾燥を防げます。
もし加湿器がない場合は、室内に濡らしたタオルを干したり、洗濯物を干したりするだけでも多少の効果があります。
ただし、あまりにも過剰になりすぎて加湿しすぎると、結露やカビなどの原因になってしまうので注意してください。
ちなみに、肌にとって最適な湿度は65~75%と言われているので、湿度計を設置して調整するのも良いでしょう。
暖房をつけっぱなしにしない
暖房を使う際は、つけっぱなしにせず、こまめに消すようにしましょう。
当然ではありますが、暖房をつけっぱなしにしていると、その分部屋の中はどんどん乾燥が進みます。
そのため、タイマーを使ったり、寒さが和らいできたら消したりと、常時つけっぱなしの状態は避けるようにしましょう。
また、温度も上げすぎず、適温を保つようにしてください。
送風口からできるだけ離れる
暖房を使用する際は、送風口との位置関係も考えておきましょう。
送風口が直接肌に触れると、肌の水分がどんどん減ってしまいます。
どれだけ保湿をしていても、送風口の近くや直接あたる位置にいると乾燥してしまうので、注意してください。
部屋の大きさや間取りが原因でどうしても送風口から風が直接あたる場合は、風向きを直接当たらない向きに調節しましょう。
まとめ
暖房を使う時期は、とにかく乾燥に注意してください。
肌の乾燥はニキビの他、シミやシワの原因になります。
暖房をできるだけ使わないようにすることもおすすめですが、寒い季節に暖房を使わないというのは難しいです。
そのため、暖房を使う際には今回解説した内容を参考にして、できるだけ肌に影響を与えないような過ごし方をしてください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗