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ニキビに絆創膏は貼っても良い?絆創膏の選び方や注意点

[2024.02.26]

ニキビができたりつぶれたりした箇所に絆創膏を貼る人もいるかと思います。

なかには「絆創膏を貼っていたら治った!」とたまたま治った人もいるのではないでしょうか。

では、本当にニキビに絆創膏を貼るのは良いのか?今回はこの点について解説していきます。

 

ニキビに絆創膏は基本的にNG

基本的にニキビに絆創膏は貼らないでください。

絆創膏を貼ったからといってニキビが治るわけではありません。

むしろ炎症を悪化させる原因になります。

なぜ炎症を悪化させてしまうのか、その理由について解説します。

 

摩擦によってニキビがつぶれる可能性がある

絆創膏にニキビを貼ると、摩擦が発生してニキビがつぶれる可能性があります。

直接貼ったときや剥がすときなどの摩擦でつぶれてしまうのです。

ニキビがつぶれると跡が残ってしまうので、基本的には貼らないようにしましょう。

 

アクネ菌が繁殖しやすくなる可能性がある

ニキビに絆創膏を貼るとアクネ菌が繁殖して悪化させる恐れがあります。

なぜならアクネ菌は空気を嫌う「嫌気性細菌」だからです。

文字通り空気を嫌う細菌なので、空気に触れない絆創膏のなかはアクネ菌の住みやすい環境になります。

ですから、絆創膏でニキビの上から蓋をするのは良い方法と言えません。

 

ニキビに絆創膏を使っても良い?

ニキビに絆創膏は基本的にNGだと解説しました。

しかし、どうしても気になる場合や保護する目的であれば一時的な使用を考えても良いです。

ただし、あくまで一時的なので長時間の使用は避けてください。

どのように使って良いのかについて、以下で解説します。

 

ニキビパッチの代用としては良い

ニキビを保護する目的でニキビパッチを使う場合には絆創膏で代用することはありです

ただし、基本的にニキビに絆創膏は良くないので、一時的な対策として使用してください。

 

触らないための対策としては良い

ニキビができて気になってしまうなら、触らないための対策として絆創膏を貼るのは良いです。

ニキビに刺激や摩擦を与えると悪化してしまうので、絆創膏で守るようにしましょう。

ただし、自分で触らないでいられるのが一番なので、できるだけ絆創膏を貼らなくとも触らないようにしてください。

また、マスクなどで摩擦が生じてしまう部分にニキビができた場合であれば、ニキビを守る目的で絆創膏を貼っても良いです。

 

ニキビに貼っても良い絆創膏の種類

ニキビに絆創膏を貼るときには、絆創膏の種類を選びましょう。

絆創膏の種類を選べばニキビの悪化を防げるからです。

以下でニキビ保護に適している絆創膏の種類を解説しますので、どうしても絆創膏しか手に入らないときには参考にしてください。

 

通気性の良い絆創膏

先述したように空気が通らない絆創膏はアクネ菌の住みやすい環境になります。

ですから、通気性の良い絆創膏を貼るようにしてください。

たとえば、水に強いタイプの絆創膏は通気性が悪いのでNGです。

通気性が良いとされている絆創膏を選んでください。

 

サイズの小さい絆創膏

大きいタイプの絆創膏は、ニキビ周辺の肌に負担を与える恐れがあるので避けてください。

ケガなどではなくニキビだけなら最小限の絆創膏が適しています。

大きい絆創膏しかない場合は、ニキビを切るなどして小さくしましょう。

 

粘着力の弱い絆創膏

粘着力の強い絆創膏は、ニキビやその周辺の皮膚に刺激を与えてしまうので避けましょう。

粘着力が強いと角層剥離を引き起こす可能性があるからです。

また、剥がすときにニキビをつぶしてしまう恐れもあります。

100円均一などの絆創膏は比較的粘着力が弱いのでおすすめです。

 

ニキビに絆創膏を貼る際の注意点

ニキビに絆創膏を貼る際には、刺激を与えないように注意しましょう。

刺激によってニキビを悪化させる可能性があるからです。

とくに注意しておきたいのは以下の2つ。

  • 長時間の利用
  • 剥がすとき

2つに注意することでどのようにニキビや肌を守れるのかについて解説します。

 

長時間の利用を避ける

絆創膏を貼る際には長時間の利用は避けてください。

繰り返しになりますが、空気に触れないためにアクネ菌が繁殖しやすくなるからです。

繁殖を防ぐためにも、短時間の利用をおすすめします。

 

剥がすときは優しく

絆創膏を剥がすときはやさしく剥がしてください。

強く剥がしてしまうと角層剥離を引き起こす可能性があるからです。

ニキビの周りにも刺激を与えてしまいかねないので、ゆっくり優しく剥がしましょう。

 

まとめ

ニキビに絆創膏を貼るのは、一時的な対処法としてはありです。

しかし、長時間の利用や常用は避けてください。

ニキビの対処として最も良いのは、すぐに皮膚科を受診することです。

ニキビを早い段階で改善するためにも、ぜひ一度皮膚科でみてもらいましょう。

 

【自分でできるニキビの対策については以下の記事も参考にしてください。】

お昼寝でニキビ改善効果に期待できる|ニキビに効果的なお昼寝の正しい方法

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文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

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