ニキビ跡の対策|ニキビの種類や自分で行ってはいけない方法
今回は、ニキビ跡の原因と対策について解説します。
せっかくニキビが治っても、跡が残ってしまうのは嫌ですよね。
ただ、ニキビ跡の対策を行うには、ニキビの種類を知っておくことも重要です。
今回はニキビの種類や原因と合わせて対策を解説するので、ぜひ参考にしてください。
主なニキビの種類と対策
ニキビの種類には、主に3つあります。
- 白ニキビ
- 黒ニキビ
- 赤ニキビ
それぞれがどのようなニキビか、以下で解説します。
白ニキビ
白ニキビは、ポツポツとした、名前の通りの白いニキビです。
毛穴に皮脂や角質が溜まっている状態になっています。
小さい白ニキビであれば自然に治る場合がほとんどです。
早い段階で対策を行っておけば、ニキビ跡にならない可能性が高いので、しっかりとスキンケアを行っておきましょう。
皮膚科を受診できる方であれば、ピーリング作用のある塗り薬を処方してもらえると役立ちます。
黒ニキビ
黒ニキビは、毛穴が開いた状態のニキビです。
毛穴の入口が酸化しているために、黒く変色してしまっています。
毛穴に古い角質や皮脂が溜まっている状態なので、ターンオーバーを整えましょう。
ただし、黒ニキビはまだ炎症が起こっていないため、症状としては初期症状です。
これ以上進行してしまうとニキビ跡になりやすくなるので、黒ニキビの時点で徹底したスキンケアを行ってください。
ターンオーバーが乱れた原因はビタミンA不足が関わっていますので、正常なターンオーバーのためにビタミンA(レチノイド類)の塗り薬やスキンケア商品を使ってみると良いでしょう。
また、皮膚を乾燥させないことも大切になりますので洗浄しすぎには注意しましょう。
赤ニキビ
赤ニキビは、炎症が起きている状態です。
皮脂の過剰分泌が原因となって、赤ニキビになります。
炎症が起きているので、軽く押しただけでも痛みを感じるでしょう。
赤ニキビは、跡が残りやすいニキビなので、早めのケアを行ってください。
すぐに皮膚科に相談しましょう。
この段階のニキビがある場合はなるべく触れないようにしましょう。
ニキビ跡を作らないためには
ニキビ跡を作らないための対策として、2つを解説します。
- スキンケア対策
- 食生活の見直し
基本的には、スキンケアをしっかり行っておけば、ニキビ跡になる可能性は低いです。
それぞれの方法について、以下で具体的に解説します。
スキンケア対策
ニキビそのものはもちろん、ニキビ跡予防のためとして、肌へのダメージを減らしてください。
洗顔時に強くこすったり、肌が乾燥した状態にならないようにしましょう。
洗顔は優しく、保湿は化粧水やクリームでしっかり。
清潔で刺激の少ないスキンケアを行えば、ニキビへの対策になります。
食生活の見直し
ニキビ跡には、ビタミンを摂ることがおすすめです。
とくに摂取しておきたいのがビタミンC。
ビタミンCは、メラニンの生成を抑制し、色素沈着を薄くする働きやターンオーバーを正常化する働きにも期待できます。
緑黄色野菜やフルーツに含まれているので、食生活の改善で対策を行ってみるのも良いでしょう。
ニキビ跡を作らないための注意点
ニキビ跡を作らないためには、以下の2点に注意してください。
- ファンデーションの厚塗り
- ニキビ潰し
なぜ上記2つに注意するべきか、以下で解説します。
ファンデーションの厚塗り
ファンデーションは、ニキビとの相性が悪いです。
ニキビに刺激を与えるだけではなく、毛穴の詰まりの原因になります。
また、ファンデーションを厚塗りしてしまうと、念入りなクレンジングしなければならないため、肌に過剰な刺激を与える原因になってしまうでしょう。
ニキビがある状態では、できるだけファンデーションは薄目に塗るようにしてください。
ニキビ潰し
ニキビ潰しは、絶対に自分で行わないでください。
ニキビを潰すと、指の雑菌が入り、炎症になる可能性があります。
さらに、深く傷つけてしまうと、クレーター状のニキビ跡になる恐れおあるでしょう。
皮膚科においては、専門の器具で「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」という治療を行うので、自分で潰す「ニキビ潰し」とは異なります。
つい気になってニキビを触ったり潰したりしてしまう方はいますが、できるだけニキビには触れないようにしてください。
まとめ
ニキビは自然治癒する可能性もありますが、そもそもニキビを作らないために日頃のケアが大事です。
生活習慣やスキンケアをしっかり行えば、ニキビやニキビ跡を未然に防げる可能性が高まります。
もしニキビができてしまい、ニキビ跡を残さず消したい場合は、一度医師までご相談ください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗