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ビタミンD注射と腸活で花粉症がなおりました

[2023.06.16]

花粉症などのアレルギーにお困りの方は多いと思いますが、私は腸活とビタミンD注射で花粉症が治まりました。

ビタミン・腸活、いずれにおいても関係しているのは、免疫力のアップです。

つまり、免疫力を向上させれば、花粉症を含むアレルギー症状を抑えられます。

そこで今回は、腸活やビタミンDが、なぜ花粉症をおさえるのか?について解説します。

 

アレルギーと腸内環境の関係性

腸内環境がアレルギー症状を抑える理由については、まずアレルギー症状を引き起こす原因について理解する必要があります。

アレルギー症状というのは、免疫細胞の暴走です。

腸内細菌の理想的なバランスは、善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割と言われています。

しかし、腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増えてしまうと、免疫細胞であるTh2細胞の働きが過剰に活発になってしまうのです。

このTh2細胞の暴走が、アレルギー反応を引き起こします。

つまり、腸内環境を整えて、腸内細菌のバランスを保てれば、アレルギーを抑えられるのです。

 

花粉症の免疫細胞の半数以上は腸内にある

上記で解説したように、アレルギー症状というのは、免疫の暴走と言い換えられます。

そして、この免疫に関わる細胞の約60%は、腸内に存在していると言われているのです。

そのため、腸内環境に異常が起きると、花粉症などのアレルギー症状が発症しやすくなります。

 

酪酸菌が花粉症の発症に関係

花粉症の発症は、酪酸菌が関係していると言われています。

実際に、ある研究で、花粉症などのアレルギーを持つ患者さんを検査したところ、酪酸菌が減少しているとわかりました。

この酪酸菌は、酪酸を作り出す腸内細菌で、善玉菌が住みやすい環境を作ってくる菌です。

このことから、花粉症の予防や改善に、腸内環境が関係していると考えられるようになっています。

 

腸活での花粉症改善アンケート

腸活を行った人に対して「花粉症の症状が改善したかどうか?」というアンケートがあります。

アンケート結果は、以下のとおりです。

  • 腸活で花粉症が改善したと感じる…5.4%
  • どちらかといえばある…21.8%
  • どちらかといえばない…34.8%
  • 感じたことがない…38.0%

数字としては「感じたことがない」意見が多いものの、改善している人がいつのも事実です。

 

花粉症対策に効果的な腸活

「腸活を通して花粉症の症状が改善された」と感じる人が実際に行ったなかで、とくに効果的だと感じられた腸活は、以下のとおりです。

  • 腸に良い菌の摂取…74.1%
  • 腸に良い菌のえさとなる成分の摂取…52.1%
  • 水分をよくとる…46.2%
  • 適切な睡眠をこころがける…46.2%
  • 適度な運動を心がける…36.1%
  • 腸に良いサプリメントを摂取する…18.4&
  • 腸のマッサージをする…18.2%

上記の結果からもわかるように、花粉症の改善には、腸の菌のバランスがとても重要なのです。

 

花粉症とビタミンの関係性

花粉症には、免疫力が関係していると説明しました。

この免疫力を高めるためには、ビタミンの摂取も効果的です。

とくに花粉症への効果があるビタミンの種類は、以下の3つ。

  • ビタミンB…疲労回復・粘膜の保護・神経の修復
  • ビタミンC…ヒスタミン抑制・免疫機能の働き・抗炎症作用
  • ビタミンD…免疫力機能への働き・粘膜の状態を改善

いずれも免疫力を高める働きを持ちます。

そのなかでも、私はビタミンDを重視しました。

なぜなら、ほとんどの日本人がビタミンD欠乏だからです。

 

ビタミンDが花粉症を改善できる理由

数あるビタミンの中からビタミンDを重視したのは、ビタミンDが免疫系機能の向上に優れているからです。

その他にも、ビタミンDには、以下の働きがあります。

  • 骨を丈夫にする
  • がんの抑制
  • 糖尿病・うつ病・不妊症

さらに、コロナウイルスや風邪、インフルエンザなどの予防にも効果的と言われています。

 

ビタミンD注射とは?

私は、ビタミンDを摂取する方法として、注射を行いました。

ビタミンD注射は、年に1回のみの注射で効果が期待できます。

サプリを継続的に摂取できない人にも、おすすめの方法です。

 

ビタミンD注射がおすすめな人

花粉症などのアレルギーに悩んでいる人の他、ビタミンD注射がおすすめなのは、以下のような人です。

  • ビタミンサプリを継続的に摂取できない
  • 消化機能が低下している

現在のビタミンD濃度によっても注射できるかできないかは異なりますが、理想的なビタミンD濃度が40~80と言われているのに対して、日本人の平均は25程度です。

とくにコロナが始まってからは外出する機会が減り、ビタミンD濃度が20以下の人が増えました。

2019年に東京都内で健康診断を受けた人5500人のうち、98%がビタミンD不足だったという報告もあります。

つまり、ほとんどの人は、ビタミンD注射を受けたほうが良いと考えて良いでしょう。

 

ビタミンD注射の注意点

以下のような人は、ビタミンD注射を行えません。

  • ビタミンD過剰症
  • 高カルシウム血症
  • 妊娠時
  • 授乳中

また、以下の症状がある人は、場合によっては注射を受けられません。

  • 高リン血症
  • 腎機能障害
  • 原発性甲状腺機能亢進症

さらに、副作用として、以下のような症状が出る可能性があります。

  • 高カルシウム血症
  • 骨痛
  • 便秘
  • 下痢
  • 眠気
  • 口腔乾燥
  • 頭痛

 

まとめ

花粉症などのアレルギーに悩む方は、ぜひ腸活とビタミンDの摂取を検討してみてください。

ただし、腸活だけでアレルギーを抑えるには時間がかかります。

あまりにも花粉症などのアレルギー症状がひどく、早く治したい場合は、ビタミンD注射を検討してみると良いでしょう。

数年前からビタミンDの注射を行っていますが、コロナが落ち着いてきて今年はまだ輸入していませんでした。そのせいか家族やスタッフに体調不良をきたす人が出てきたので、今年もビタミンDの注射薬を入荷することにします。

ご希望の方はクリニックまでお問い合わせください。

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

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