メニュー

できものの種類一覧|症状と手術の必要性

[2023.01.18]

「できもの」と一重に言っても、できものには様々な種類があります。

なかには、早い段階で手術を行わなければいけないものもあるので、できものの種類について知っておきましょう。

今回は、できものの種類一覧を紹介するので、ご自身のできものがどれに当てはまるのか確認してみてください。

少しでも不安な場合は、一度クリニックの受診をおすすめします。

 

そもそも「できもの」とは?

Small lipoma on the back of caucasian man

できものとは、「腫瘍」や「しこり」のことです。

体のどの部位にもできる可能性があり、痛み・色・硬さなどはできものの種類によって異なります。

ほとんどの人は「できものならば放っておけば自然治癒するだろう」と放置してしまいますが、なかには悪性の腫瘍もあるため、種類を知らずに放置するのはおすすめできません。

また、放置することで、痛みや出血などの症状が出る可能性もあります。

いずれのできものも、手術で取り除くことができるので、気になる場合は手術を検討してください。

できものが痛いと感じたら粉瘤の可能性大

 

できものの種類一覧

できものを12種類紹介します。

なかでも、とくに多いのは、以下の3つです。

  • 粉瘤(アテローム)
  • 石灰化上皮腫(毛母腫)
  • イボ

現在できものがある人は、上記3つはもちろん、どのできものに当てはまるのか確認してみてください。

 

粉瘤(アテローム)

粉瘤は、良性の腫瘍です。

皮膚の下に袋状の組織ができ、そこに皮脂や角質などの老廃物がたまったものを、粉瘤と言います。

初期段階では見た目も目立たず、痛みなども感じません。

しかし、放置して炎症してしまうと、痛みを伴ったり破裂したりしてしまう可能性があります。

粉瘤は、手術を行わない限り根治しないので、必ずクリニックを受診してください。

粉瘤の治療方法は?粉瘤の手術方法を解説

 

石灰化上皮腫(毛母腫)

石灰化上皮腫は、良性の皮下腫瘍です。

名前のとおり、皮膚の一部に石灰化が起こり、0.5~5cmの硬い石のような塊ができます。

基本的に痛みはありませんが、まれに痛みや痒みが生じるので、気になる場合は取り除いておいた方が良いでしょう。

石灰化上皮腫ができる原因については、2023年1月時点ではわかっていません。

 

イボ

イボは、皮膚にできる小さなできものです。

炎症や痛みなどもなく、日常生活に支障をきたすことはありません。

ただし、大きくなると綺麗に直せなくなるので、取り除いておいた方が良いでしょう。

また、イボには、以下の種類があります。

  • 尋常性疣贅…一般的なイボ
  • 伝染性軟属腫(水イボ)…ウイルス性の移るイボ
  • 脂漏性角化症(老人性イボ)…加齢とともに増える良性腫瘍
  • アクロコルドン(首イボ)…首や脇の下などにできやすい良性のイボ
  • 皮膚線維腫…腕、大腿部や脚などに現れる硬く隆起性の腫瘍

イボ治療は、当院でも行っていますので、詳しくは以下のページをご覧ください。

ほくろ・イボ治療

 

脂肪腫(リポーマ)

脂肪腫は、1~10cmほどの良性腫瘍です。

痛みや炎症はありませんが、臭いを伴う液体が出る場合があります。

放置しても健康被害はありませんが、取り除くには手術が必要です。

 

ほくろ

ほくろは、誰にでもあるものですが、医学用語では「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」と呼ばれています。

基本的にほくろは放置しても問題ありませんが、悪性の場合は手術が必要です。

 

外骨腫

外骨腫は、骨腫瘍のなかで最も多い良性の腫瘍です。

痛みなどは生じないため、放置していても問題はありませんが、自然治癒はできないので、手術によって取り除きます。

 

ガングリオン

ガングリオンは、骨と骨を繋ぐ関節包にある滑液が外に漏れだすことでできる腫瘍です。

主に、手の関節や指の付け根などにできます。

取り除く場合は、手術が必要です。

 

神経線維腫

神経線維腫は、良性の皮膚腫瘍です。

基本的に問題はありませんが、多発性の場合は、フォン・レックリングハウゼン病(染色体異常)の可能性があります。

痛み等はありませんが、取り除く場合は手術が必要です。

 

神経鞘腫

末梢神経のシュワン細胞から出来る良性腫瘍です。

圧迫すると痛みを感じてしまうため、手術をおすすめします。

 

脂腺母斑

脂腺母斑は、生まれたときからあるものです。

年齢とともに表面が盛り上がったり凹凸が生じたりします。

場合によっては手術が必要になるので、一度診てもらった方が良いでしょう。

 

表皮母斑

表皮母斑は、出生時や幼少時に見られる表皮のあざです。

新生児の1000人に約1人に発生すると言われていますが、原因はわかっていません。

成長とともに母斑の範囲は大きくなるので、手術をおすすめします。

 

指粘液嚢胞

指の第一関節にできる腫瘍です。

手術は、針を刺して中のものを排出する方法と、レーザーや液体窒素で除去する方法などがります。

 

まとめ

基本的にできものは、手術によって取り除きます。

気になる場合は早い段階で相談してください。

健康被害のあるものや痛みがあるものでない場合でも、見た目が気になる場合は手術可能です。

当院でも、イボやほくろ、粉瘤の手術を行っていますので、まずはお気軽にご相談ください。

基本的に手術は予約制になります。

また、粉瘤やできものの手術は当日にはできないこともありますので、ご了承ください。

受診のご予約は保険診療の予約でお願いします。

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME