ダーマペンとフラクショナルレーザーの違い|5つの特徴から比較
ダーマペン、フラクショナルレーザーともに、肌トラブルを改善する美容治療です。
しかし、ダーマペンがどのようなトラブルに有効で、フラクショナルレーザーがどのようなトラブルに有効なのか、具体的に理解している人は少ないでしょう。
そこで今回は、ダーマペンとフラクショナルレーザーそれぞれの違いについて解説します。
ダーマペンとは?
ダーマペンは、毛穴に詰まった角栓などの汚れの排出や、ニキビ跡改善効果のある治療です。
ペン状の機械から無数の針を出して、何回も針を刺して治療します。
針を刺すというと怖く感じる人もいるかもしれませんが、そもそもダーマペンは皮膚の自然治癒力を使った治療方法です。
肌に小さな穴をあけることで、自分の力で修復し、コラーゲンを生成します。
ダーマペンのメリット
ダーマペンのメリットは、主に以下の2つです。
- ダウンタイムが短い
- 費用が安い
ダーマペンは肌に針を刺す治療ですが、深く刺さなければダウンタイムは短いです。
施術後に少し赤くなる程度で、そこまで目立ちません。
費用についてはクリニックによって異なります。
当院でもダーマペンによる治療を行っていますので、以下を参考にしてください。
ダーマペンのデメリット
- 痛み
- 色素沈着の可能性がある
ダーマペンのデメリットは、「痛みが生じる」点です。
針を刺すため、少なからず痛みを感じてしまいます。
どうしても痛みを避けたいときには麻酔を使用するケースもありますが、それでも若干の痛みを関じてしまうでしょう。
しかし、耐えられないほどの痛みではありません。
また色素沈着は深く差すほど出やすいです。そのため当院では深く差すことがありません。
フラクショナルレーザーとは?
フラクショナルレーザーは、クレーター型のニキビ跡や毛穴縮小などに効果がある治療です。
針を刺すダーマペンとは異なり、フラクショナルレーザーは、肌表面にレーザーを照射して治療を行います。
フラクショナルレーザーについては、以下の記事でも解説していますので、参考にしてください。
フラクショナルレーザーのメリット
フラクショナルレーザーの主なメリットは、以下の2つです。
- 様々なタイプのニキビ跡への効果が高い
- 幅広い肌トラブルに対応している
ニキビ跡の治療で行うイメージがあるフラクショナルレーザーですが、ニキビ跡の凹凸・クレーター・赤みをもつもの様々なタイプに効果があります。
さらに大きなメリットは、幅広い肌トラブルに対応している点です。
フラクショナルレーザーは、クレーター型ニキビ跡の改善をはじめ、毛穴縮小・たるみ・シワ・肌質改善・傷跡などへの効果があります。
フラクショナルレーザーのデメリット
フラクショナルレーザーのデメリットは、主に以下の2つです。
- 値段が高い
- 色素沈着の可能性がある
とくに気にしておくべきなのが、値段でしょうか。効果が高い分値段も高い治療になっています。
ダーマペンとフレクショナルレーザーを比較
ダーマペンとフレクショナルレーザー、それぞれの違いについて解説します。
- 施術内容
- 施術効果
- 痛み
- ダウンタイム
- 費用
上記5つの点で比較していくので、治療を受ける際の参考にしてください。
ダーマペンとフレクショナルレーザーの施術内容の違い
ダーマペンとフレクショナルレーザー、それぞれの施術内容の違いは、以下のとおりです。
- ダーマペン…針で肌を刺して自然治癒で肌質改善
- レーザーで照射することで肌の奥に熱を入れて創傷治癒効果で肌質改善
レーザーか針かの違いで、自然治癒力で改善するという点に違いはありません。
針で穴をあけるだけよりもレーザーで熱を入れた方がコラーゲンを生成する力が強いので、よりしっかりと組織を修復することができます。
ダーマペンとフレクショナルレーザーの施術効果の違い
ダーマペンとフレクショナルレーザー、それぞれの施術効果の違いは、以下のとおりです。
- ダーマペン…毛穴・小じわ・ニキビ跡(軽度)
- フレクショナルレーザー…クレーターのニキビ跡・毛穴・たるみ・シワ・傷跡
ニキビ跡については、フレクショナルレーザーの方が、高い効果に期待できます。
ダーマペンとフレクショナルレーザーの痛みの違い
痛みについては、いずれも多少の痛みがあります。
どちらの方が痛くないと感じるかは、個人差もあるので一概に「どちらの方が痛みが少ない」とは言えません。
レーザーは出力を上げるほど痛くなるので、痛みに合わせて出力を調整することもできます。
ダーマペンとフレクショナルレーザーのダウンタイムの違い
ダーマペンとフレクショナルレーザー、それぞれのダウンタイムの違いは、以下のとおりです。
- ダーマペン…2.3日と基本的に短い(針の深さによって異なる)
- フレクショナルレーザー…ノンアブレーティブなもので1日~アブレーティブなもので1週間
基本的にはフレクショナルレーザーの方がダウンタイムは長いと考えてください。
ただし、ダーマペンの針の深さによって異なり、フラクショナルレーザーはアブレーティブなもの(エコツー)とノンアブレーティブなもの(モザイク)でダウンタイムがかなり異なります。
ダーマペンとフレクショナルレーザーの費用の違い
ダーマペンとフレクショナルレーザーの費用は、クリニックによって異なります。
ただし、どのクリニックにおいても、フレクショナルレーザーの方が高いです。
参考として、当院の1回あたりの費用は以下のようになります。
- ダーマペン…38,500円
- フラクショナルレーザー…71,500円
具体的な費用については、クリニックへお問い合わせください。
ダーマペンがおすすめな人・症状
ダーマペンは、以下のような症状や悩みを持つ方におすすめです。
- 毛穴の黒ずみが気になる
- ニキビ・ニキビ跡が気になる
- 肌のごわつきが気になる
- 肌へ張り・弾力を与えたい
フラクショナルレーザーがおすすめな人・症状
フラクショナルレーザーは、以下のような症状や悩みを持つ方におすすめです。
- 毛穴の開きが気になる
- ニキビ跡(クレーター)が気になる
- しわ・たるみが目立つ
- ハリが不足している
- 傷跡を消したい
まとめ
肌トラブルにお悩みの方は、ぜひダーマペン・フレクショナルレーザーをご検討ください。
今回の内容である程度の違いをわかっていただけたかと思いますが、それでも疑問や不明点が残る人もいるでしょう。
もし「もっと具体的に話を聞きたい」「自分の肌症状にどちらが適しているのか知りたい」という場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗