ヒゲ脱毛はなぜ抜けにくいのか
エステの光脱毛ではなく、医療のレーザー脱毛を選んだのに
ひげ脱毛であまり効果を感じられなくて悩んでるという声をよく聞きます。
今回は、
ひぜ脱毛はなぜ抜けにくいのか、
どうしたら抜けやすくなるのか、
について実際のところをお伝えします。
ひげを現在脱毛している方はもちろん、
これからひげ脱毛を考えている方にも参考にして頂きたいです。
毛はすぐ抜けるわけではない
まずは、ひげ脱毛をしている方は
レーザーを打ってすぐその日に抜けると思っていませんか?
実はこれは違うんです。
打った直後に抜けるわけではなく、
打ってから少なくとも1週間以上が経過してから抜けます。
だいたい2週間後からお顔をふいたときにタオルについてくるような感じで抜けていきます。
レーザーを打った直後に抜けると思っている方は、
ちゃんとレーザーが当たってなかったんじゃないかと不安になるかもしれませんが、
少し待っていただければ抜けていきます。
一度に抜ける量の問題
脱毛をすると一度で毛がなくなるイメージがあるかもしれません。
しかし、実は1回の脱毛で抜ける量は、
全体の毛のうち10数パーセントもあれば大成功で、それより少ない場合もあります。
この理由は、毛周期があるからです。
また、ひげの脱毛の場合は毛根が深いところにあるのでレーザーの熱が届きにくいのです。
特にひげの毛が太い人ほど深いところに毛根があることが多いです。
その為、ほかの部位の脱毛に比べてもさらに抜けにくいということになります。
エステの光脱毛の場合、皮膚の浅い部分にしか熱が届きません。
その為、回数を重ねてもいまいち効果が得られないと悩んでいる方もいるかもしれません。
光脱毛に比べ、医療レーザーでは毛根まで熱が届くようエネルギーの強い機械を使えるので、
他の部分に比べて効果が出にくいひげ脱毛をしたい方には医療レーザーがおすすめです。
以上の理由から、1回のレーザー照射により抜ける割合がほかの部位の脱毛に比べて少ないので、
ひげ脱毛はどこのクリニックでも回数が多めに設定されてるのです。
完全に抜きたい場合は医療レーザーでも通常15回のコースで設定されています。
光脱毛だともっと回数が必要になってきます。
手加減されているかも
実は、医療レーザーを選択しても効果が出にくいという場合もあります。
見落としがちなのが、痛みが強くて脱毛レーザーの設定を上げていないという点です。
施術側がレーザーを当てる際に効果を出すためにもっとレベルを上げていきたいのに、
患者様が痛がられているために設定を上げられないことがあります。
すると、毛包に十分な強さのレーザーの熱が入らないために抜けないということになります。
痛みに弱くて不安があるという方は、麻酔を使ってもらうと良いです。
よりしっかり抜くためには
麻酔を使ってエネルギーの設定を工夫することができます。
この点もエステ脱毛ではできないことなので、医療脱毛を行うメリットです。
麻酔を使って痛みを抑えることで、
十分なレーザーの熱を毛包に入れることができます。
麻酔には2種類あって、一番よくつかわれているのが塗る麻酔です。
塗る麻酔は、ひげの生えているところに麻酔のクリームを塗って
20分から1時間程度置いておくことで皮膚の表面の麻酔効果があります。
手軽な方法で使いやすいのですが、麻酔が皮下組織までは効かないので、
毛包が深いところにあるひげの場合は、塗る麻酔では十分な効果を得られない場合があります。
その場合には、注射の麻酔を使う方法があります。
注射の麻酔では深い部分まで麻酔を効かせることができますので、
注射自体が痛くて気が進まないかもしれませんが、しっかりと麻酔効果は得られます。
ひげ脱毛がどうしても痛くてなかなかエネルギーが上げられない場合にはおすすめの方法です。
抜けやすくする設定
しっかり抜くためには機械の設定を見直すことも必要です。
十分エネルギーを上げても抜けが悪い場合には
脱毛レーザーの設定を変えることでより効率的に抜くことができます。
具体的な設定は、専門用語になりますが
「照射時間幅を長くする、フルエンスを上げる、スポット径を大きくする」
ということが重要になります。
まとめ
髭はもともと抜けにくい場所ではありますが、
正しい知識を知ることできれいなお肌を手に入れましょう。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗