クリニックのロゴは手軽に安く作成できる時代に

医院のロゴは皆様どのように作成されるでしょうか?

多くの場合は、開業時に広告や看板や内装などを担当される業者さんが、その一環として作成をするケースが多いと思います。

しかし、最近の様相は違ってきています。

ランサーズクラウドワークスのような、クラウドソーシングと呼ばれる、クラウド型のお仕事発注サイトがメジャーになるにつれ、ロゴやパンフレット等はそこで発注してしまうというケースも多くあります。

実際にサイトを訪れると、実績として、医療関係のロゴを発注しているケースが多くあります 。

しかもクオリティーが高く、5万円ほどの予算があれば、50以上の提案が来ることもあります。(発注の仕方にもよりますが)

実際に私も利用することが多く、Wevery!のロゴもクラウドソーシングで作成しています。

クラウドソーシングはデザイン的な要素がある仕事発注がメインになっていますが、中には、プロジェクトの発注等、アウトソース出来るようなものは、比較的何でもあるイメージです。

クラウドソーシングの場合、品目毎に個別発注になるので、広告屋さんにワンストップでご依頼されるよりは、若干手間が発生してしまいますが、ウェブをベースにしているので、確認や状況等がいつでも確認できるうえに、何といっても、安いということがあげられますのでメリットも大きいです。ワンストップ型の業者さんに比べて半額以下で作成できると思います。

下記にワンストップとクラウドソーシングとのメリットデメリットの表を記載してみました。

  ワンストップ クラウドソーシング
メリット
  • 発注が楽
  • 担当者がいるので電話などでも依頼しやすい
  • 価格が圧倒的に安い

デメリット

  • 人件費や中間マージンが発生することがあり、価格が高くなる傾向がある
  • 1つ1つの値段が分かりにくい。
  • 自分で発注等を管理するためやや面倒

ワンストップのデメリットに、1つ1つの値段が分かりにくいと記載しました。見積もりなどには明細が書いてあることが多いのですが、実際に、ロゴ等は、看板を何本立てたらサービスですよ、などと包括、または上乗せされている場合が多く、実質的な価格になっているケースは稀だと思います。

私は、どちらが良いということを申し上げるつもりはないのですが、クラウドソーシングの場合の圧倒的な価格の安さということも相まって、クラウドソーシングとワンストップがハイブリッドな形になっていくのが主流になってくるのではないかと予想しています。

例えば、ロゴとウェブをクラウドソーシングで発注して、チラシ、名刺、封筒を広告代理店に頼むというような具合です。

チラシや外壁等に使えそうなイラストをクラウドソーシングするというのも良いかもしれません。

開業時の慌ただしいなかで、1つ1つを丁寧に発注していくのは難しいのですが、下げて良いコストは下げるべきですし、クラウドソーシングの管理も、直感的に使えるツールになっていますので、積極的に活用されてはいかがでしょうか?

河村伸哉

河村伸哉

東北大学法学部卒業後、フリーランスの期間を経て、大手飲料メーカーや通信系システム会社等のウェブサイト作成を経験。 現在、日本経営グループのメディキャスト株式会社にて、医療機関のマーケティングを担当。これまで約2000件のウェブサイトをプロデュース。 開業時のマーケティングを多く経験していることから、開業前に予約が殺到した心療内科や、強豪ひしめく地域で月間3,000 名の新患獲得を達成しているレディースクリニック、100 キロ離れた場所からわざわざ患者が通ってくる一般耳鼻科など、診療科目別の増患ノウハウを確立させ、ドクターの強みを地域住民に訴求する手法で、確実に増患に導いている。 日本でも数少ない医療機関のマーケティングに精通したメディカルWebプロデューサーとして、著書「クリニック広報戦略の教科書」「医院ホームページの教科書」があるほか、YouTube「ウェブリィチャンネル」を主催。全国で講演活動などもおこなっている。
医院ホームページ作成の教科書
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