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ニキビは遺伝する?ニキビと遺伝の関係性

[2022.07.27]

繰り返しニキビやニキビができやすい人は、家族の遺伝を疑う人もいるかもしれません。

もしニキビが遺伝だとすれば、どのようなケアをしてもニキビができてしまいますよね。

結論から言えば、ニキビは遺伝しません。

そこで今回は、ニキビと遺伝の関係性について解説します。

ニキビができやすい人、家族全員でニキビができやすい家庭の人は、参考にしてください。

 

ニキビは遺伝する?

結論から言えば、ニキビは遺伝しません。

ニキビの遺伝は科学的に証明されていないのです。

そもそもニキビというのは、9割以上の人がかかる病気であるため、ご家族全員ニキビができてもおかしくはありません。

ただし、ニキビの原因のいくつかは遺伝します。

 

皮脂の分泌量の遺伝

皮脂の分泌が多いと、ニキビの原因となります。

分泌が多いと、毛穴が詰まり、ニキビができやすくなるのです。

この皮脂の分泌量は、遺伝と関係していると言われています。

両親が皮脂の分泌が多い人である場合は、子どもの皮脂の分泌が多く、ニキビの原因となっているかもしれません。

 

肌のバリア機能の遺伝

肌のバリア機能とは、肌を自己防衛する機能です。

摩擦や紫外線など、外的刺激から肌の潤いをキープしてくれます。

肌のバリア機能が低いと、乾燥しやすくなり毛穴が詰まり、ニキビができやすくなるのです。

この肌のバリア機能も、遺伝すると言われています。

 

遺伝ではなく生活環境は影響している可能性

遺伝によるニキビの原因もいくつかありますが、遺伝ではなく生活環境による原因も考えられます。

同じ家で暮らしている場合、生活環境も似たものになるので、ご家族で同じようなニキビができやすくなるというのも十分考えられるでしょう。

とくに生活環境で気を付けるべきポイントとして、以下の2つがあります。

  • 乳製品が多い・質の悪い油を摂っている
  • 清潔ではない環境

いずれかが当てはまる場合は、遺伝を疑うのではなく、生活環境の改善を考えてみてください。

 

乳製品が多い・質の悪い油を摂っている

ニキビは食生活が大きく影響します。

家族では同じものを食べる頻度が多いので、食生活によってニキビができやすくなっているかもしれません。

とくに気を付けるべきなのが、乳製品や質の悪い脂です。

脂については、良質な脂であれば肌の潤いのために必要になります。

ご家族で暮らしている場合、同じものを食べないのは難しいかもしれませんが、日々意識して少しずつ改善してみましょう。

 

清潔ではない環境

ご家族で暮らしている自宅が清潔ではない場合、ニキビができやすくなります。

たとえば、寝具やタオルです。

寝具やタオルなど、肌に触れるものがこまめに掃除、洗濯されていないと、ニキビの原因になります。

また、タオルなどは家族で使いまわしをせずに、自分のものを用意するようにしてください。

 

ニキビができるメカニズム

ニキビができるメカニズムについて、改めて理解しておきましょう。

ニキビは、毛穴の詰まりや皮脂が原因です。

過剰な皮脂の分泌から毛穴が詰まり、アクネ菌が繁殖することでニキビとなります。

通常であれば、皮脂は毛穴から汗とともに排出されますが、ターンオーバーが上手くいかない場合は、出口が塞がれ、毛穴が詰まってしまうのです。

つまり、毛穴の詰まりを解消できれば、ニキビはできにくくなります。

たとえ、皮脂分泌や肌のバリア機能が遺伝していたとしても、適切なケアでニキビの発症を抑えられるのです。

 

ニキビの原因は後天的要因

基本的にニキビの原因は後天的要因になります。

皮脂の分泌や肌のバリア機能が遺伝していたとしても、日々の生活を心がけていれば、ニキビはできにくいです。

主にどのような部分が重要なのか、以下で解説します。

 

食生活

ニキビ対策には、バランスの良い食事やビタミンを摂取してください。

バランスの悪い食事をしていると、ニキビのできやすい体質になってしまいます。

また、腸内環境を整えるのも大事なので、食物繊維が含まれるものもおすすめです。

ニキビと胃腸の関係については、以下の記事でも解説しています。

ニキビの原因が胃の不調だった?

 

生活習慣

不規則な生活は、肌に影響を与えます。

睡眠が不十分だったり、ストレスが溜まりやすかったりする生活は、肌のターンオーバーを乱す原因になるのです。

生活習慣から改善するには、運動によるストレス発散やリラックスできる環境が大事。

適度な運動と十分な睡眠を心がけるようにしましょう。

 

スキンケア

肌の状態を保つためには、適切なスキンケアを行いましょう。

肌の状態は年齢によっても変わるので、化粧水や洗顔料も見直してみてください。

また、日々の生活のなかで、紫外線を防ぐための対策なども大事です。

スキンケアについては、これまでにも記事を掲載しているので、参考にしてください。

 

まとめ

ニキビは遺伝するものではありません。

ニキビの原因が遺伝していたとしても、スキンケアや生活習慣を改善すれば、ニキビを抑えられます。

もしご家族全員がニキビになりやすい場合は、まず生活環境から見直してみてください。

繰り返しニキビやニキビが悪化してしまう場合は、皮膚科までご相談ください。

 

名古屋市昭和区のニキビ治療なら当院で

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

 

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