自宅でできるニキビ治療・ニキビケア
ニキビを治したくても、病院に行く時間がない人もいるのではないでしょうか。
平日の昼間に働いている人の場合だと、なかなか病院に通う時間はとれませんよね。
そこで今回は、自宅でできるニキビケアについて解説します。
根本的な治療は病院でなければ行えませんが、応急処置やケアであれば自宅でも可能です。
ぜひニキビでお困りの方は、参考にしながら対処してください。
自宅でできるニキビケア
ニキビは、生活をちょっと見直すだけで改善される可能性があります。
ニキビは、日常生活が原因になっている可能性が高いからです。
以下では5つの方法を紹介します。
普段の生活を見直すだけの簡単な方法なので、ぜひ実践してみてください。
半身浴
お風呂に入る際は、半身浴をしてみましょう。
半身浴は全身の血行が促進され、余分な皮脂を排出してくれます。
また、お風呂では、ゴシゴシ体を洗わないように気を付けてください。
ゴシゴシ洗ってしまうと肌を傷つけてしまい、逆効果になる可能性があります。
7時間以上の睡眠
ニキビの原因として、ホルモンバランスの乱れがあります。
ホルモンの乱れはストレスや不規則な生活によって引き起こされるので、しっかり睡眠をとりましょう。
睡眠時間は7~8時間をおすすめします。
夜更かししていたり、朝まで起きていたりといった不規則な生活は、お肌にとって悪影響です。
ニキビに有効な栄養素を摂る
ニキビは食生活で改善できる可能性があります。
不摂生はニキビの元となるので、バランスの良い食事を心がけてみてください。
とくに摂取しておきたい栄養素は、以下のとおりです。
- ビタミンB2……レバー・卵・納豆など
- ビタミンB6……ニンニク・まぐろ・かつおなど
- ビタミンA……レバー・ニンジン・かぼちゃなど
- ビタミンC……緑黄色野菜・果物など
- ビタミンE……レバー・うなぎなど
- カルシウム……乳製品など
- 亜鉛……牡蠣・チーズなど
- マグネシウム……穀類など
- 鉄分……煮干し・藻類など
- コラーゲン……鶏皮・豚足など
和食は栄養素のバランスが良いので、普段の食生活で取り入れてみましょう。
自宅でできる簡単な料理にはみそ汁とサラダがおすすめ!
「どんな食事をしたら良いのかわからない」という人は、みそ汁とサラダを摂るだけで構いません。
みそには「遊離リノール酸」が含まれており、メラニンの合成を抑える働きがあるとされています。
サラダは、どんなものでも良いですが、緑黄色野菜などをメインに摂ると良いでしょう。
1日3食のうち、サラダとみそ汁を取り入れてみてください。
正しいスキンケア
日頃から行うスキンケアも見直してみましょう。
とくによくある間違ったスキンケアとして、以下のようなものがあります。
- 顔をゴシゴシ洗う
- 長時間フェイスパックを付ける
- 化粧水を肌に叩いてしみこませる
いずれも肌にダメージを与えてしまう方法です。
正しい洗顔方法については、コチラで解説しているので、参考にしてください。
清潔な環境を整える
ニキビや肌荒れは、生活のなかに潜む雑菌が原因になっている可能性があります。
とくに注意したいのは、寝具です。
寝具や枕は素肌のまま接触する部分なので、肌の炎症につながる可能性が高いと言えます。
その他、タオルなどから雑菌が入ることもあるので、肌に触れるものは清潔にしておきましょう。
自宅でできるニキビの応急処置
日常生活の改善だけでは、早い段階でのニキビ改善は難しいです。
そこで、応急処置として薬を使いましょう。
相性が良い場合は、すぐにニキビが目立たなくなる可能性もあります。
以下では、どのような薬を使うべきか解説します。
市販のニキビ薬
赤ニキビには、市販のニキビ薬を使いましょう。
市販のニキビ薬には、抗炎症作用が入っています。
ただし、市販の薬に含まれる抗炎症作用は弱いです。
とはいえ、まったく効果がないわけではありません。
以下の薬は、皮膚科医としてもおすすめします。
おすすめの症状 | 商品名 | 特徴 |
赤ニキビ・黄色ニキビにおすすめ | ・ペアアクネクリーム ・アポスティークリーム |
炎症を抑える成分と殺菌作用のある成分を配合 |
思春期ニキビ・白ニキビにおすすめ | ・メンソレータムアクネス ・クレアラシルニキビ治療薬クリーム ・ピンプリットにきび治療薬C |
炎症を抑える成分とアクネ菌の殺菌成分を配合 |
おすすめのニキビ市販薬については、以下の記事で詳しく解説しているので、そちらも合わせて参考にしてください。
抗生物質
膿がたまっているようなニキビには、抗生物質を使ってみましょう。
抗生物質は、細菌の成長を阻止する働きがあります。
膿がたまっているのは、菌が繁殖している証拠。
そのため、菌自体を殺さなければ、ニキビが治りづらいのです。
薬局などで購入できるので、悪化しているニキビには抗生物質を使ってみましょう。
抗生物質にはテラコートリルがおすすめ
効果 | 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん、化膿性皮膚疾患 |
用法・用量 | 1日1~数回 |
参考価格 | 800円 |
市販の抗生物質であれば、テラコートリルをおすすめします。
テラコートリルは、抗炎症作用に加え、抗生物質が配合されています。
ただし、ステロイドが含まれているので、扱いには注意してください。
小さいニキビではなく、大きな赤ニキビにちょんちょんと塗るようにして、面で使わないようにしましょう。
まとめ
気になるニキビができたら、皮膚科に行くのが一番ですが、すぐに皮膚科へ行けない場合はまずは自宅でのケアを行ってみましょう。
悪化していないニキビであれば、自宅のケアで改善する可能性があります。
悪化しているニキビの場合は、時間を作って皮膚科の受診をおすすめします。
ニキビの症状がひどくなるとニキビ跡となってしまう場合もあるので、一度皮膚科へ相談してください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗