メニュー

乾燥肌の原因はバリア機能の低下|バリア機能の低下を防ぐためには?

[2022.11.08]

乾燥肌でのひりつきやつっぱりに悩んでいませんか?

時期によって症状が強くなったり落ち着いたりする場合もあれば、1年を通して乾燥肌の症状に悩む人もいるかもしれません。

そこで今回は、乾燥肌の原因や対処法について解説します。

乾燥肌でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

乾燥肌とはどんな状態?

乾燥肌は、簡単に言えば、肌の水分が不足している状態です。

肌の水分や皮脂が不足して潤いが足りていない状態になるので、肌ツヤが失われたりつっぱったりします。

とくに乾燥しやすいのは、皮脂の分泌が少ない、スネや膝、ひじ、足の裏などの部位です。

顔周辺では、頬や目、口の周りなどが乾燥しやすくなります。

 

乾燥肌で起きる主な症状

乾燥肌の主な症状は、以下の5つです。

  • ピリピリとした刺激
  • 肌のかさつき
  • 肌のごわつき
  • 粉が吹く
  • ひび割れ

乾燥肌の症状がひどくなると、皮膚の衣服のこすれや洗剤などの刺激でもかゆみや違和感を覚えやすくなります。

さらに、乾燥肌は肌のバリア機能が低下している状態で異物が皮膚内部に混入しやすくなるため、肌トラブルの原因になります。

 

乾燥肌の原因はバリア機能の低下

乾燥肌の原因は、肌のバリア機能の低下です。

通常は、バリア機能が外的刺激から肌を守り、肌内部の水分や脂質が逃げるのを防いでくれます。

しかし、 何かしらの原因で角質細胞に含まれるアミノ酸などの天然保湿因子や細胞間脂質が減って細胞を繋ぎとめる力が弱くなってしまうと、バリア機能が低下し、水分が逃げやすくなってしまうのです。

肌に充分な水分をとどめておくことができず、乾燥肌になってしまいます。

 

バリア機能が低下する主な原因

乾燥肌はバリア機能の低下が原因で起きてしまいます。

そのため、バリア機能が低下しないように気を付けなければいけません。

以下では、バリア機能が低下する主な原因について解説します。

原因を理解した上で、対処法を考えていきましょう。

 

ターンオーバーの乱れ

バリア機能が低下する大きな原因として、ターンオーバーの乱れがあります。

通常の肌は、ターンオーバーによって常に新たな細胞に入れ替わり、正常なバリア機能が保たれます。

しかし、ターンオーバーが乱れるとバリア機能が低下してしまい、乾燥肌を引き起こすのです。

ターンオーバーの乱れは、睡眠不足やストレス、食生活などの生活習慣の乱れから引き起こされるので、一度日常生活を見直してみましょう。

 

紫外線によるダメージ

基本的に紫外線は、肌に良い影響を与えません。

シミやそばかすなどのトラブルはもちろん、バリア機能を低下させる原因にもなります。

紫外線は、肌から水分を奪うとともに、肌の奥まで浸透して若い細胞を傷つけてしまうのです。

傷ついた細胞があると、細胞の並びが不均一で穴があいたような状態になってしまうため、バリア機能が低下します。

紫外線は肌にとって悪い影響が多いので、常日頃から対策を欠かさないようにしてください。

 

加齢

人は年齢を重ねると、乾燥肌になりやすくなります。

加齢とともに、天然保湿因子や角質細胞間脂質、皮脂の量が減ってしまうからです。

全身を占める水分の量も、若い頃と比べて10%ほど減少します。

加齢による現象は避けられないため、スキンケアをより丁寧に行いましょう。

 

誤ったスキンケア

どれだけスキンケアを行っていても、乾燥肌になってしまう可能性があります。

これは、スキンケアの方法が間違っているからです。

よくあるのが「洗いすぎ」や「こすりすぎ」。

洗顔のしすぎは肌に必要な皮脂まで除去してしまいますし、肌をこすると摩擦の傷によってバリア機能を低下させます。

普段から体や顔を強くこすったり何度も洗っている人は、注意してください。

 

エアコンによる空気の乾燥

夏や冬など、エアコンを使う季節には、乾燥に注意してください。

冷房でも暖房でも、長期間使用していると空気は乾燥してしまいます。

とくに湿気が多いからと油断してしまいがちな夏場には注意です。

汗や皮脂分泌の働きが低下すると肌は乾燥しやすくなるので、空気の乾燥には注意しましょう。

 

乾燥肌改善には保湿が重要

乾燥肌を改善するには、保湿を重視してください。

もちろん、保湿するだけではなく、先述した部分も注意しましょう。

以下では、保湿の方法として2つを紹介します。

 

乾燥肌に使える主な保湿剤

現在乾燥肌で悩まれているのであれば、保湿剤を使いましょう。

保湿剤としては、主に以下のようなものがあります。

  • ワセリン
  • 尿素
  • セラミド
  • 化粧水
  • 乳液
  • クリーム

ドラッグストアなどで購入できるものもあるので、気になる部分に塗布してください。

ただし、患部に赤みがある場合は炎症が起きている状態なので、皮膚科での処方薬を使って炎症を抑えるなどしてから保湿を行いましょう。

 

室内の湿度を60%以上に保つ

エアコンを使う季節には、加湿器などを使って、一定の湿度に部屋を保つようにしましょう。

乾燥しない湿度は、大体60%前後です。

50%以下になると肌の水分が減少するので、多少乾燥しても問題のない60%にしておくと良いでしょう。

湿度計を室内に置くなどして、こまめに確認してください。

 

まとめ

乾燥肌は日々の小さなケアが重要です。

スキンケアはもちろんですが、バリア機能を低下させないための日常生活にも気を付けましょう。

ただ、乾燥肌から炎症を起こしてしまっている場合は、皮膚科までご相談ください。

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME