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ニキビ跡の治療方法|皮膚科で行う治療の種類

[2023.10.27]

ニキビ跡は、治療で改善できます。

ニキビ跡は今できているニキビに比べて治療の手間や時間はかかりますが、適切な治療を行えば改善される可能性は十分にあります。

今回は、ニキビ跡の治療方法について解説するので、ニキビ跡で悩まれている人は参考にしてください。

 

ニキビ跡の種類

ニキビ跡と一言でいっても、ニキビ跡にはいくつかの種類があります。

  • 炎症している赤みのニキビ跡
  • シミのように見える色素沈着
  • ニキビを潰すとできやすいクレーター型ニキビ跡
  • 繰り返しニキビで起こりやすいしこり

ニキビ跡の種類によって治療方法が異なるので、まずは自身のニキビ跡がどの種類に当てはまるのか確認してみてください。

 

炎症している赤みのニキビ跡

赤みのあるニキビは、ニキビの炎症によって残ってしまった状態です。

炎症によって薄くなった皮膚下の血管が透けて見えるケースもあります。

このような赤みのあるニキビに対しては「単にニキビが治ってないだけなのではないか?」と思う方もいるかもしれませんが、半年以上赤みが見える場合は、ニキビ跡になっていると考えましょう。

 

シミのように見える色素沈着

ニキビの炎症でメラノサイトが刺激されると、大量のメラニンが生成されてしまい、色素沈着のニキビ跡となります。

茶色っぽいシミのような形で残ってしまい、放置していても消えないケースがあります。

また、炎症部分周辺にある毛細血管が破損して内部の血液が酸化すると、紫色の色素沈着になるケースもあります。

 

ニキビを潰すとできやすいクレーター型ニキビ跡

可能したニキビが悪化し、ニキビの傷が真皮の深層にまで達してしまうと、クレーター型のニキビ跡になります。

凸凹状態になるのは、真皮が修復できたところとできなかったところの差です。

とくに、爪や器具などで無理にニキビを潰した場合に起こりやすい症状です。

肌が受けたダメージの大きさによって治療期間は異なりますが、ニキビ跡治療を行っても改善までには時間がかかります。

 

繰り返しニキビで起こりやすいしこり

ニキビの炎症が治まった後、肌の表面が固く膨らんだ状態が、しこりです。

しこりは、ニキビの化膿が肌の深部にまで達し、ダメージを受けた皮膚が真皮を修復しようとして細胞を作りすぎてしまうためにできてしまいます。

原因は個々によっても差はありますが、ニキビの炎症を繰り返したり指からの感染だったりといったケースが考えられます。

 

ニキビ跡は治療せずに自然治癒できる?

ニキビ跡が自然治癒するかどうかは、ニキビ跡の症状によって異なります。

軽症で、皮膚の最も外側にできているニキビ跡であれば、通常はターンオーバーと共に数か月で治る可能性があります。

しかし、真皮層まで達しているような深いニキビ跡の場合、自然治癒には数年かかってしまうでしょう。

症状によっては、自然治癒しない場合もあります。

 

ニキビとニキビ跡の治療方法の違い

ニキビとニキビ跡では、治療方法が異なります。

ニキビは塗り薬での改善も期待できますし、生活習慣を整えたり保湿ケアをしっかりすれば、自然治癒の可能性が高まります。

しかし、ニキビ跡の治療については、基本的にクリニックに通わなければいけません。

とくにクレーター型のニキビ跡や色素沈着のニキビ跡については、レーザーなどの専門機器による治療が必要になる場合があります。

 

皮膚科で行うニキビ跡治療の種類

皮膚科で行う主なニキビ跡治療の種類について解説します。

主な治療方法は、以下の3種類です。

  • 内服薬治療
  • レーザー治療
  • ケミカルピーリング

そのほかにもニキビ跡治療の方法はいくつもありますが(当院でも幅広く治療を用意しております)、今回は多くのクリニックで行われている上記3つを紹介します。

 

内服薬治療

ニキビ跡は、内服薬治療でも改善する可能性があります。

主な内服薬は、イソトレチノインやトラネキサム酸です。

ただし内服薬だけで重度のニキビ跡を治療することは難いので、一度クリニックで状態を確認してもらうようにしましょう。

イソトレチノインやトラネキサム酸については、以下の記事で解説しています。

トラネキサム酸内服の副作用は?安全性は高い?

イソトレチノインの適応部位と効果について|顔の重症ニキビだけではない効果

 

レーザー治療

ニキビ跡の治療として代表的なのが、レーザー治療です。

レーザー治療はニキビそのものの治療からニキビ跡、そのほか肌のトラブルの改善効果が期待できます。

使用するレーザーはクリニックによって異なるので、肌質や症状をカウンセリングしてもらったうえで適切なレーザー治療を受けましょう。

 

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングも、ニキビ跡治療としてよく用いられます。

表皮の古い角質を融解・剥離・除去することで、ニキビやニキビ跡の肌荒れを改善します。

ただし、重度のニキビ跡への効果は期待できません。

 

ニキビ治療や予防の対策

ニキビ跡治療の効果をより感じるためや、ニキビ跡そのものを作らないための対策を紹介します。

今ニキビができている人はもちろん、ニキビ跡に悩まれている人は、以下のケアを徹底してみてください。

  • 紫外線対策
  • 保湿
  • 正しい洗顔
  • 摩擦・刺激を避ける
  • バランスの良い食事
  • ビタミンの摂取

上記の方法でニキビ跡が100%改善するとはいえませんが、軽度のニキビ跡であれば改善される可能性もあります。

また、新しいニキビ跡を作らないためにも、上記のケアを徹底してください。

 

まとめ

ニキビ跡は、クリニックでの専門的な治療によって改善できる可能性が高いです。

何年経過してもニキビ跡が自然治癒しない場合は重度のニキビ跡になっていると考えられるので、まずは一度クリニックで診てもらいましょう。

当院でも幅広くニキビ跡の治療を用意していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

【ニキビ跡の治療ついては以下の記事も参考にしてください】

ピーリングによるニキビ治療への効果|ピーリングの種類からデメリットまで解説

ダーマペンとフラクショナルレーザーの違い|5つの特徴から比較

ピコレーザーとは?「ピコトーニング・ピコフラクショナル・ピコスポット」それぞれの違い

ニキビの内服薬|保険診療と自由診療も含めて

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

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