顔に赤みが出る原因や仕組み|赤みの改善方法も解説
突然出る顔の赤みについて悩んでいませんか?
メイクで隠れる場合もありますが、メイクだけでは隠せないほどの赤みになる人もいるでしょう。
また、赤みが出るだけではなく、かゆみや痛みを感じる人もいるかもしれません。
今回は、顔の赤みが出る原因や対策について解説します。
顔の赤みで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
顔の赤みが出る仕組み
顔の赤みが出る主な仕組みは、毛細血管の拡張です。
毛細血管が拡張し、表皮に透けて見えるために、赤くなったと感じます。
赤みが出るまでの主な流れは、以下のとおりです。
- バリア機能が低下し、細菌やウイルスが肌に影響を与える
- 細菌やウイルスから肌を防御するために炎症を起こす
- 炎症を抑えようとして血流が免疫細胞を患部に送り込む
- 毛細血管が拡張する
とくに敏感肌やニキビ肌など、肌トラブルの多い人は、毛細血管が常に拡張してしまい、赤みが出やすい傾向があります。
顔の赤みが出る原因
顔の赤みが出る原因は、主に7つあります。
- ニキビや肌荒れ
- 日焼け
- 加齢
- 皮膚炎
- 赤ら顔
- 敏感肌
- 大気汚染や花粉
人によって赤みが出る原因は異なります。
それぞれの特徴について解説するので、顔の赤みが気になる人は、どの症状に当てはまるか確認してみてください。
ニキビや肌荒れ
ニキビや肌荒れは、バリア機能の低下と関係しています。
主な流れは、以下のとおりです。
- バリア機能が低下し、肌荒れを起こす
- 余計な皮脂を分泌し、毛穴に詰まって炎症を起こす
- ターンオーバーの周期が崩れる
上記を繰り返すことで、赤みが定着してしまいます。
日焼け
日焼けは、やけどをしている状態なので、炎症により顔が赤くなります。
また、紫外線のダメージは乾燥肌にも繋がるので、注意しなければいけません。
ニキビの原因になる可能性もあるので、日焼け対策はしっかり行っておきましょう。
加齢
外部刺激ではなく、加齢や生まれつきによる顔の赤みもあります。
先天的に皮膚が薄く白い人は、毛細血管がすけやすいために、赤みが目立ってしまうのです。
また、加齢により皮下脂肪が薄くなると、赤みが気になるようになります。
皮膚炎
皮膚炎などの炎症も、赤みの原因です。
皮膚炎と一重に言っても、いくつかの種類があります。
- アトピー性皮膚炎……湿疹やかゆみを伴う皮膚炎
- 脂漏性皮膚炎……皮脂の分泌が多い部分に赤い湿疹が出る皮膚炎
- アレルギー性接触皮膚炎(かぶれ)……アレルギー物資などに触れることで発症する湿疹性の炎症
皮膚炎に関しては、皮膚科に相談しましょう。
赤ら顔(酒さ)
顔の赤みの原因として「赤ら顔(酒さ)」というものもありますが、赤ら顔については原因がわかっていません。
主な症状は、鼻や額、頬などに赤みができ、数時間~数日間持続します。
場合によっては、湿疹のようにかゆみなどを感じるケースも。
ニキビや他の皮膚炎と合併して起こることもあるため、赤ら顔と気づかない場合もあります。
敏感肌
敏感肌の人は、水分低下によって赤みが出る場合があります。
肌の水分が減って、乾燥しはじめると、透明感が失われ、赤くなってしまうのです。
また、乾燥が進行するとターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下します。
少しの刺激にも敏感になり、炎症が起きやすくなるのです。
大気汚染や花粉
季節の変わり目の赤みは、花粉などが関係している可能性があります。
鼻詰まりや目のかゆみなどがなくても、肌に花粉がついてアレルギー反応が出る場合があるのです。
また、排気ガスなどの大気汚染が原因で炎症を起こす場合もあります。
顔の赤みの改善方法
顔の赤みの改善方法は、主に3つです。
- スキンケア
- 生活習慣の改善
- 原因物質を取り除く
赤みが気になる場合は、まず上記の3つを試してみてください。
上記を試しても赤みが治まらない場合は、皮膚科まで相談しましょう。
スキンケア
バリア機能の低下による赤みの多くは、正しいスキンケアで改善される可能性があります。
基本的なスキンケアですが、以下を重視してみましょう。
- 化粧品選び……保湿成分配合の低刺激の化粧品を使う
- 洗顔……肌を傷つけないようにやさしく汚れを落とす
- 保湿……肌が乾燥しないように化粧水で潤いを保つ
- 紫外線対策……日焼け止めや日傘などで紫外線対策
とにかくバリア機能を低下させないように、普段から心がけてください。
また、以下の記事も参考になります。
生活習慣の改善
肌のバリア機能を高めるためには、生活習慣も関係してきます。
主に以下3つの習慣を心がけましょう。
- タンパク質・ビタミン・ミネラルを摂取できるバランスの良い食生活
- 良質な睡眠
- 適度な運動
日々の生活を見直すと、他の肌トラブルの改善にも期待できます。
原因物質を取り除く
外的要因で赤みが出る場合は、原因物質を取り除くような対策を行いましょう。
たとえば、以下のような対策が効果的です。
- 部屋をこまめに掃除……ダニやカビを取り除く
- 湿度をコントロール……肌の乾燥を防ぐ
- 髪の毛が顔に触れないようにする……髪の毛による刺激を防ぐ
花粉などが原因の場合は、空気清浄機を置いておくと良いでしょう。
当院での赤み治療
当院では、主に2つの方法を行っています。
まず「ソラリ」を赤色に効く波長にして照射します。
表面的な赤みであれば、2~3回で改善される可能性があります。
もしソラリで改善しない場合は、肌の深い部分の問題になるため「モザイク」で照射。
モザイクであれば、3~6回の照射で、大きな改善効果が見込めます。
それぞれの機器の特徴や効果については、以下で解説しています。
まとめ
顔の赤みが出る原因は、人それぞれです。
そのため、自身での対処法は、スキンケアや生活習慣の改善などに留まります。
症状によって悪化する可能性もあるので、自身で判断して市販の薬を使うのはおすすめしません。
赤みでお悩みであれば、一度皮膚科まで相談してください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗