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飲み薬でニキビは改善できる?市販の飲み薬と処方薬どちらを選ぶべき?

[2022.07.13]

ニキビ治療として、ニキビに直接塗る薬をイメージする人は多いでしょう。

しかし、ニキビ治療には、飲み薬も使えます。

そこで今回は、ニキビ治療に使える飲み薬や飲み薬の効果について解説します。

飲み薬にも市販薬と処方薬があるので、それぞれの違いも理解しておきましょう。

 

ニキビは飲み薬で改善できる?

ニキビは、飲み薬でも改善の効果が期待できます。

ただし、市販薬と処方薬の効果の差は異なります。

処方薬はアクネ菌を殺菌したり炎症を抑えたりする抗生剤がありますが、市販薬はビタミンを補う程度です。

どのような飲み薬を使用するかによって効果に差がでるため、一概に「飲み薬でどの程度ニキビ改善に繋がる」とは言い切れません。

 

市販の飲み薬と処方薬の違い

市販のニキビ用飲み薬と、処方薬の違いについて解説します。

大きな違いは、手軽さと効果です。

市販薬は、一般的なドラッグストアなどで購入できますが、大きな改善効果は期待できません。

処方薬は、医師による処方が必要ではあるものの、改善効果に強く期待できます。

以下で、主な効果について解説するので、参考にしてください。

 

市販薬は肌状態を整えるに留まる

市販の飲み薬は、主にビタミン剤や漢方薬となります。

体内の環境を整えることで、ニキビ改善のサポートをする程度と考えて良いでしょう。

ニキビの根本治療を行えるものではないため、悪化しているニキビには効果がでにくいです。

繰り返しニキビを防ぎたい場合などは、市販薬でも役に立つ可能性があります。

 

処方薬はアクネ菌の増殖を抑える

処方薬は、アクネ菌の増殖を抑える抗生剤などがあります。

ニキビの原因であるアクネ菌の繁殖を抑え、ニキビ改善効果が強く期待できるでしょう。

市販の漢方薬のなかには、膿を排出する働きがある成分もありますが、抗生剤と比べると効果は得られにくいです。

そのため、ニキビ改善として飲み薬を選ぶのであれば、処方薬をおすすめします。

 

市販のニキビ用飲み薬を選ぶポイント

市販のニキビ用飲み薬を選ぶ際には、以下の3つのポイントを意識すると良いでしょう。

  • ビタミンB2・B6配合……ビタミンB2で皮脂を抑え、ビタミンB6でターンオーバーを促す
  • 生薬成分配合……「ボウフウ」「ケイガイ」「オウレン」などは炎症を抑える成分
  • 飲みやすさ……錠剤とドリンクの2種類

成分はもちろん、自身にとっての飲みやすさも大事です。

飲み薬は継続して飲まなければいけないので、飲みにくさを感じたり、飲み忘れてしまったりすると効果は得られません。

ニキビの症状や飲みやすさから、市販の飲み薬を選んでください。

 

市販のニキビ用おすすめ飲み薬

市販のニキビ用飲み薬を2つ紹介します。

  • ペアA錠
  • チョコラBBプラス

いずれもドラッグストアで気軽に購入できます。

「まずは市販の薬を試してみたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

 

ペアA錠

分類 第3類医薬品
ビタミンB2 30mg
ビタミンB6 100mg
その他の成分 グルクロノラクトン,ヨクイニンエキス,L-システイン
参考価格 1,374円

ペアA錠は、市販のなかでは効果に期待できる飲み薬す。

ビタミンも豊富に配合されていながら、消炎作用があるヨクイニンも配合されています。

さらに、老廃物の排出を促してくれるので、肌状態を内側から改善。

繰り返しニキビを防ぎたい人に、とくにおすすめです。

 

チョコラBBプラス

分類 第3類医薬品
ビタミンB2 38mg
ビタミンB6 50mg
その他の成分 ビタミンB1硝酸塩,ニコチン酸アミド,パントテン酸カルシウム
参考価格 2,200円

肌を整える市販薬として有名なチョコラBB。

肌のターンオーバーを助ける、ビタミンB2やビタミンB6、ビタミンB1が高配合されています。

ニキビの他、肌荒れや口内炎の効果にも期待できます。

ビタミンを補う程度なので、ビタミン不足を感じている人におすすめです。

 

皮膚科がおすすめするニキビにおすすめの飲み薬3選

皮膚科としておすすめする飲み薬は、以下の3つです。

  • イソトレチノイン
  • ピル
  • 抗生剤

いずれも、医師の処方がなければ購入できません。

しかし、市販薬よりもニキビ改善効果が期待できるので、ニキビにお悩みの方は、ぜひ試してみてください。

 

イソトレチノイン

イソトレチノインは、ビタミンA誘導体です。

日本では保険適応ではありませんが、欧米では20年以上使われています。

中度から重度のニキビに対して、欧米では高いレベルで推奨されているので、ニキビ改善効果に強く期待できます。有効率は90%と効果が高いです。

イソトレチノインやレチノイドについては、以下の記事も参考にしてください。

 

ニキビの内服薬、イソトレチノインについて

ニキビにはレチノール(レチノイド)が効果的|レチノイドとは?

 

ピル

ピルは、生理不順の改善や生理痛の軽減にも使用され、ニキビの改善にも効果が期待できます。

しかし、どのピルでも良いわけではなく、ホルモンの配合量や組み合わせによって、皮脂の分泌を抑える効果が期待できるものでなければいけません。

ニキビ治療として主に処方されるピルは、以下の3つです。

  • マーベロン
  • ファボワール
  • ヤーズフレックス

ピルは、性ホルモンが原因のニキビにはよく効きますが、副作用もあるので、医師に相談した上で処方してもらいましょう。

 

 

抗生剤

炎症を起こしているニキビには、抗生剤を処方する場合が一般的です。

ただし、抗生剤は人によって効果が得られにくい場合もあります。

しかし、抗生剤で効果が得られない場合であっても、長期間の服用はおすすめしません。

耐性菌ができてしまったり胃腸を荒らしてしまったりするためです。

そのため、抗生剤は、必要な期間だけ服用してください。

 

まとめ

ニキビは飲み薬での改善も期待できます。

市販の飲み薬では大きな効果は得にくいので、飲み薬を選ぶ場合でも、医師に相談した方が良いでしょう。

とくに炎症を伴っているような悪化しているニキビは、市販の薬だけでは改善効果は得にくいです。

ニキビで悩んでいるのであれば、ぜひ一度、皮膚科まで相談してください。

 

名古屋市昭和区のニキビ治療なら当院で

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

 

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