ヘアスプレーはニキビの原因になる|ニキビ肌のためのヘアスプレーの使い方
おでこにできるニキビに悩まされていませんか?
おでこにできるニキビは、ヘアスプレーが関係しているかもしれません。
今回は、なぜヘアスプレーでニキビができてしまうのかについて解説します。
ヘアスプレーの成分はニキビの原因になる
ヘアスプレーの成分は、肌に悪影響を及ぼす可能性があります。
なぜなら、ヘアスプレーには髪のための油分の他、シリコーンなどの髪をコーティングするための成分が含まれているからです。
これらの成分が髪の毛からおでこに伝わってしまうと、ニキビができてしまう原因となります。
また、スプレーを吹きかけた際に頭皮についてしまい、頭皮ニキビができる可能性もあります。
ヘアスプレーによる毛穴へのダメ―ジ
ヘアスプレーでニキビができてしまう原因は、毛穴詰まりです。
ニキビの大きな要因は、毛穴詰まり。
ヘアスプレーを吹きかけた髪がおでこや頭皮につくと、ホコリや汚れと一緒に成分が付着し、毛穴詰まりを引き起こしてしまうのです。
その結果、おでこや生え際にニキビができてしまいます。
ヘアスプレーに含まれる主な成分
ヘアスプレーのなかには、肌に悪い影響を与える成分が含まれているものもあります。
とくに刺激のある成分としては、以下の3つです。
- アルコール
- オイル
- シリコーン
おでこや生え際などのニキビが気になる人は、ヘアスプレーの成分に注意しておきましょう。
以下では、それぞれがなぜ肌に悪いのかについて解説します。
アルコール
アルコールは、肌荒れを起こしやすく、敏感肌の人には刺激を与えてしまう成分です。
ヘアスプレーには、成分同士を混ぜ合わせる溶剤として配合されています。
とくに代表的な成分は、エタノールです。
基本的には安全な成分ですが、敏感肌や肌の弱い人は、使用を避けた方が良いでしょう。
オイル
ほとんどのヘアスプレーには、オイルが配合されています。
オイルが配合されているのは、髪の毛のツヤを出すためです。
しかし、オイルは、ホコリやフケを絡めて毛穴を塞いでしまう可能性があります。
毛穴が塞がると、炎症が起きてニキビとなってしまいます。
そのため、ヘアスプレーを使用する際は、できるだけ頭皮やおでこにかからないように注意しましょう。
シリコーン
シリコーンも、多くのヘアスプレーに配合されている成分です。
主に「ポリシリコーン」「ジメチコン」という名前で成分表には記載されています。
シリコーンが配合されているのは、スタイリングを維持するためなので、ヘアスプレーにはなくてはならない成分と言えるでしょう。
しかし、シリコーンは洗い残しがあると肌への負担となってしまいます。
シリコーンの粒子は極小なので、ヘアスプレーを吹きかけた際には、しっかり洗い流すようにしましょう。
ヘアスプレーだけではなくワックスもニキビの原因になる
ヘアスタイリング剤でニキビの原因となるのは、ヘアスプレーだけではありません。
ワックスも、ニキビの原因となります。
ヘアスプレーと同様で、ワックスのついた髪の毛がおでこにかかるなどすると、ワックスの油分が毛穴に詰まり、ニキビの原因となるのです。
また、ヘアスプレーには配合されていない成分にも注意してください。
ワックスは合成界面活性剤に注意
ワックスに配合されている成分のなかで、最も注意しなければいけないのは「合成界面活性剤」です。
合成界面活性剤のなかには、バリア機能を破壊しかねない成分が混ざっている場合もあります。
合成界面活性剤が含まれるワックスがおでこなどの肌につくと、刺激となってニキビや肌荒れの原因となってしまうのです。
そのため、ワックスを選ぶ際には、できるだけ合成界面活性剤が入っていないものを選ぶようにしましょう。
ニキビを防ぐためのヘアスプレーの使い方
ニキビを防ぐためと言っても、スタイリングのためにヘアスプレーが欠かせない人もいるでしょう。
そんな方は、ヘアスプレーの使い方に注意してください。
以下では、ニキビを防ぐためのヘアスプレーの使い方について解説します。
髪の毛から10~20cm程度の距離から吹きかける
ヘアスプレーは、髪の毛から少し離した距離から吹きかけるようにしてください。
近い位置からヘアスプレーをすると、頭皮にスプレーの成分が浸透してしまいます。
目安としては、髪の毛から10~20cmです。
離れた位置からまんべんなくスプレーすることで、自然な仕上がりになります。
おでこなどの地肌にかからないようにする
ヘアスプレーは、できるだけ肌にかからないようにしてください。
とくに前髪やもみあげあたりは注意です。
おでこや生え際にかかってしまうと、ニキビの原因になります。
肌の部分にタオルをあてるなどしながらスプレーをすると良いでしょう。
直角ではなく斜角で吹きかける
スプレーの噴射角度にも注意しましょう。
頭に対して直角にスプレーすると、一部分に成分が集中し、頭皮まで浸透してしまいます。
また、直角に噴射すると、髪の毛全体にスプレーがかかりにくいため、仕上がりにムラがでてしまいます。
肌への刺激を抑えるためにも、スタイリングを綺麗に行うためにも、斜角で吹きかけるようにしましょう。
ヘアスプレーの洗い流し方
ヘアスプレーをした髪の毛や頭皮は、綺麗に洗い流すことが大事です。
基本的な洗い方は、以下のとおり。
- ぬるま湯で髪の毛と頭皮を洗う(熱いお湯は皮膚を乾燥させてしまうので38度前後が良いです)
- シャンプーをよく泡立てて頭皮を優しく洗う
- 毛先に向かって髪の毛を洗う
- しっかりすすぐ
シャンプーの成分などが残ってしまうのもニキビの原因となるので、すすぎまでしっかり行ってください。
まとめ
ヘアスプレーはお洒落のために必要なアイテムですが、ニキビ肌の人は極力控えましょう。
とくにおでこにニキビができやすい人は、ヘアスプレーの成分が原因になっているかもしれません。
どうしてもヘアスプレーを使う際は、今回解説した使用方法を参考にしながらスプレーを行ってください。
また、ヘアスプレーを中断しても繰り返しニキビができてしまう場合は、一度皮膚科へ相談しましょう。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗