敏感肌はニキビが出来やすい?敏感肌向けのニキビ予防方法
敏感肌の人は、通常の人よりもダメージを受けやすい状態なので、ニキビもできやすい状態です。
しかし、ケアをしっかり行えば、敏感肌の人でもニキビを防げます。
そこで、今回のブログでは、敏感肌でニキビができやすい理由やニキビケアの方法について解説します。
敏感肌で悩んでいる人やニキビで悩んでいる人は、ぜひ参考にしながらお肌のケアをしてください。
敏感肌にニキビができやすい理由
敏感肌の人にニキビができやすい理由は、主に「バリア機能の低下」が関係しています。
通常の肌であればバリア機能が肌を守ってくれますが、バリア機能が低下している肌はダメージを受けやすいです。
とくに、ダメージの原因となるのが、以下の2つ。
- 紫外線によるダメージ
- 保湿不足
それぞれがどのようなダメージを与え、なぜニキビとなるのかについて、以下で解説します。
紫外線によるダメージ
紫外線は、通常の肌でもダメージを受けやすいお肌の大敵です。
敏感肌の場合はバリア機能が低下しているため、ダメージをより強く受けてしまいます。
ニキビができる流れについては、以下のとおりです。
- 紫外線により皮膚の乾燥が進む
- 皮脂の分泌量が増加。
- 皮脂が酸化して硬くなる
- 毛穴に詰まりやすくなる
上記の結果、ニキビができやすくなってしまうのです。
保湿不足
通常の肌は、バリア機能の働きによって、肌の潤いが保たれています。
しかし、敏感肌の場合はバリア機能が低下しているため、乾燥しやすい傾向です。
そこで、乾燥した肌は皮膚を守るために、皮脂の分泌量を増加させてしまいます。
その結果、ニキビができてしまうのです。
そもそも敏感肌になる理由は?
敏感肌になる理由は、バリア機能の低下です。
つまり、バリア機能を低下させない生活やケアを行っていれば、敏感肌は防げます。
ただし、バリア機能の低下は人によってさまざまです。
- 内的要因…体質/加齢/ストレス/睡眠不足/栄養の偏り/生理/妊娠/女性ホルモンの変化
- 外的要因…紫外線/大気汚染/化粧品/ダニ/ほこり/細菌
いずれかが原因となり、バリア機能を低下させ、敏感肌にしてしまいます。
敏感肌の人が抑えておくべきニキビケア
敏感肌の人は、通常の肌よりも徹底したケアが必要です。
以下のケアをしっかり行えば、敏感肌でもニキビを防げるでしょう。
- 天然由来等の肌に優しい洗顔アイテムを使用する
- しっかり保湿する
- 肌に刺激を与える成分をチェック
- 摩擦を避ける
- 紫外線対策
- 生活習慣の見直し
- ビタミンを十分に摂取する
それぞれのケア方法のポイントについて、以下で解説します。
天然由来等の肌に優しい洗顔アイテムを使用する
敏感肌の人は、皮脂の分泌量が多いため、洗浄力の強いアイテムを使ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、洗浄力の強いアイテムを使用するのはNGです。
あまりにも強い洗顔アイテムを使うと、必要な油まで奪ってしまい、逆に乾燥を招いてしまう恐れがあります。
そのため、肌に負担の少ない天然由来の洗浄料などを選ぶようにしましょう。界面活性剤の入っていないベビーオイル洗顔もおすすめです。
しっかり保湿する
バリア機能の低下した肌は、保湿力も下がっています。
そのため、小まめな保湿が重要です。
とくにおすすめなのが、セラミド、ヒアルロンア酸、コラーゲンなどを含んだアイテム。
肌本来の保湿力も底上げしてくれるので、ニキビ対策だけではなく、肌のハリにも期待できます。
肌に刺激を与える成分をチェック
敏感肌の人は、できるだけ肌に刺激を与えないようにしてください。
肌に刺激を与えないためには、普段使用しているメイクアイテムの成分チェックも重要。
パラベンやアルコール、鉱物油などの肌に刺激を与える成分は避けてください。
また「パッチテスト済」や「アレルギーテスト済」などの表記があるかどうかも、一つの指標になります。
摩擦を避ける
敏感肌はとてもデリケートなので、摩擦に弱いです。
強い力で肌をこすってしまうと、さらにバリア機能が壊され、外部刺激に弱くなってしまいます。
そのため、洗顔の際にゴシゴシ強くこすってしまうのはNGです。
また、マスクの摩擦も肌に良くないので、マスクがこすれる部分にワセリンを塗るなどの工夫をしておくと良いでしょう。
マスクによるニキビの対策については、以下の記事でも解説しています。
紫外線対策
紫外線は、敏感肌の人はもちろん、通常の肌の人でも、シミやそばかす、乾燥肌の原因になります。
紫外線のダメージを防ぐためには、帽子や日傘、日焼け止めが効果的です。
日焼け止めが苦手な人は、UVケア効果のある化粧下地を使うと良いでしょう。
また、紫外線は夏や冬に関係なく出ているので、冬場でも対策を行ってください。
生活習慣の見直し
敏感肌やニキビは、生活習慣に左右されます。
生活習慣が不安定になると、ホルモンバランスが乱れ、肌のターンオーバーにも影響します。
しっかり睡眠をとったり、偏った食生活をしないようにしたり、日々の生活を見直しましょう。
ビタミンを十分に摂取する
ニキビを防ぐためには、ビタミンの摂取も重要です。
ビタミンには、肌のターンオーバーや肌細胞の再生をサポートする働きがあります。
ビタミンが豊富に含まれている食材を食べたり、ビタミンC配合の化粧品を使うなどで、肌にビタミンを取り入れられます。
ビタミンC配合の化粧水については、以下の記事で紹介しているので、ぜひ試してみてください。
まとめ
敏感肌の人も、通常の肌の人も、基本的なニキビ対策の方法は同じです。
ただし、敏感肌の人はバリア機能が低下し、ダメージを受けやすい状態なので、より徹底したケアが必要になります。
徹底したケアや生活習慣の見直しをしっかり行っておけば、敏感肌自体も改善できる可能性があります。
ぜひ今回の記事を参考にしながら、肌により良い生活を心がけてください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗