筋トレで肌荒れが起きる原因とは?美肌のための筋トレ注意点
美肌を目指すためには適度な運動をした方が良いです。
しかし、過度な筋トレには気を付けてください。
過度な筋トレは、肌荒れを引き起こす可能性があります。
今回の記事では、筋トレが肌荒れになる原因について解説するので、日々筋トレをされている方は参考にしてください。
適度な運動の効果については、以下の記事でも解説しています。
ニキビ対策には運動が効果的|運動不足解消で期待できる美肌効果
筋トレが肌に与える良い影響
筋トレに限らず、適度な運動は肌に良い影響を与えてくれます。
まずは、筋トレの良い効果から見ていきましょう。
ターンオーバーの促進
美肌を保つためには適度な運動が必要です。
肌のターンオーバーは大体28日の周期で起きますが、運動不足になるとターンオーバーに乱れが起きてしまいます。
うまくターンオーバーが行われないと古い角質が肌に残り詰まってしまい、ニキビの原因となってしまうのです。
適度に運動をすれば、ターンオーバーが促進されて、ニキビのできにくい肌になります。
細胞の活性化
ターンオーバーを促すためには、成長ホルモンの分泌量を活性化すると良いです。
成長ホルモンは加齢とともに減少してしまいますが、適度な運動をすれば成長ホルモンの分泌量をアップできます。
睡眠の質向上
美肌に必要なメラトニンや成長ホルモンは寝ている間に分泌されます。
そのため、しっかりと寝ることが大切です。
しかし、身体が疲れた状態でなければ眠りが浅くなってしまうので、しっかりとした質の高い深い眠りにつくためにも、適度な運動が必要なのです。
筋トレで肌荒れする4つの原因
筋トレは美肌効果もありますが、反対に肌荒れの原因になる可能性もあります。
筋トレをしていて肌荒れが続くならば、以下の原因が関係しているかもしれません。
運動すること自体は悪いことではありませんので、以下に当てはまるかどうか確認してみてください。
ビタミン・ミネラルの不足
筋トレで肌荒れする理由の一つに、ビタミンやミネラルの不足があります。
それぞれの主な効果は以下のとおりです。
- ビタミン…体の機能を調節・肌荒れを予防する
- ミネラル…水分バランスを保つ・脂肪や糖の代謝をサポート
上記のように美肌を保つためにも必要な成分ですが、筋トレをしすぎてしまうと、肌よりも体を動かす方に使われてしまいます。
その結果、肌荒れが起きてしまうのです。
また、ミネラル不足は足がつる原因にもなるので、気を付けてください。
男性ホルモンの増加
過度な筋トレを行うと、男性ホルモンが増加します。
男性ホルモンは皮脂を出す働きがあるため、皮脂が原因となってニキビができやすくなってしまうのです。
過度な筋トレをした後は、しっかりと洗顔して皮脂を洗い流すようにしましょう。
好中球の過剰分泌
過度な筋トレを行うと、好中球と呼ばれる白血球が増加します。
好中球は活性酸素を発生させて病原微生物を殺菌する働きがあるので、決して悪いものではありません。
しかし、活性酸素が過剰に増えてしまうと身体を錆びさせて老化を進めてしまい、肌荒れが起きてしまいます。
大量の汗による影響
筋トレ時の汗にも注意してください。
長時間負担の大きいトレーニングをしていると、当然大量の汗をかきます。
そのときに綺麗に汗を拭きとれていないと、雑菌が発生して肌荒れを起こしてしまいます。
汗は多くの皮膚トラブルの原因になるので、とくに汗をかきやすい人は注意しましょう。
筋トレで肌荒れしないための対策
肌荒れする可能性があるからといって、筋トレを一切行ってはいけないわけではありません。
いくつかの注意点を意識すれば、筋トレによる肌荒れを防げます。
以下で3つの注意点について解説するので、参考にしてください。
プロテインの過剰摂取を避ける
プロテイン(タンパク質)の過剰摂取は避けてください。
タンパク質を摂取しすぎると分解・吸収が追い付かずに、不要なたんぱく質が老廃物となって体の表面に出てきます。
その結果、ニキビができたり肌荒れを起こしたりしてしまうのです。
また、ホエイプロテインはニキビができやすいので注意しましょう。
ニキビとプロテインの関係についても解説しているので、以下の記事を参考にしてください。
プロテインとニキビの関係性|乾燥肌には効果はあるがニキビには悪影響
メイクしたまま筋トレをしない
筋トレをする際は、メイクをしないようにしましょう。
とくにファンデーションには注意してください。
ファンデーションを塗ったまま筋トレをすると体温が上がって毛穴が広がり、そこに汗と混じったファンデーションが入り込んで毛穴を塞いでしまいます。
ハードトレーニングを控える
ハードなトレーニングはできるだけ控えてください。
体内の代謝活動を助けてくれるパントテン酸の合成が必要量に追い付かなくなると、脂質代謝に異常をきたし、肌荒れに繋がります。
負荷の大きいトレーニングは体を痛める原因にもなるので、無理のない程度の筋トレを行いましょう。
まとめ
筋トレは、注意点を守って無理をしない程度におこなえば肌に良い効果を与えます。
そのため、肌荒れの可能性があるからといって筋トレ自体をやめる必要はありません。
大事なのは、過度にやりすぎないこととケアを怠らないことです。
今回の記事を参考にして、適切な筋トレを行ってください。
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文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗