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ニキビは小学生から出てくることも。小学生ニキビの原因や治療法をご紹介します。

[2023.07.02]

小学生の方のニキビで親御さんと一緒に受診される方が増えています。

最近の小学生は美意識が高くてニキビを気にするお子さんが増えていることや、お母様の美意識が高いことも原因として挙げられます。

小学生のニキビに対する治療は長い目でみる必要があり、生活のことや塗り薬のことなど親御さんと相談して理解しながら行っていくことが大切です。

今回は、小学生のニキビについて解説していきます。ぜひ小学生のお子様を持つ親御さんも参考にしてください。

 

小学生からできる思春期ニキビの原因は?

小学生からできる思春期ニキビの原因は?

小学生でできるニキビも、基本的な原因は大人と同じです。

皮脂の分泌が多くなり、毛穴に皮脂がつまって菌が繁殖し、毛穴に炎症が起きてニキビとなります。

小学生や中高生においては思春期のホルモン変動が原因になっている場合が多いです。

思春期は性ホルモン分泌が活性化し、皮脂分泌が増加するのです。

そのため、大人よりもニキビができやすい場合があります。

 

小学生のニキビは早い段階の対処が重要!

小学生のニキビは、できるだけ早い段階で対処しましょう。

親御さんのなかには「そのうち治る」とそこまで心配されないケースもありますが、思春期の子どもにとってはニキビは大きな問題なのです。

中学生~高校生とその親に対するアンケートでは、以下のような結果が出ています。

  • ニキビを恥ずかしく思っている…子ども37.8%/大人20.7%
  • ニキビが原因で自分に自信が持てない…子ども35.2%/大人14.6%
  • ニキビが原因で気持ちが落ち込んだりイライラしたりする…子ども21.1%/大人9.4%
  • ニキビが原因で異性との付き合いに消極的になる…子ども14.2%/大人3.4%
  • ニキビが原因でヘアスタイルを変えられない…子ども9.7%/大人5.4%
  • 特に心配していない…子ども31.6%/大人54.2%

上記のように、子どもはニキビがあることが精神的な負担になるのです。

子どもの不安を解消するためにも、できるだけ早い段階で対処しましょう。

 

小学生から行うべきニキビ対策

小学生のニキビも、大人と同じように日々の習慣が大切です。

日常生活でできる対策を以下で解説するので、ぜひ実践してみてください。

今ニキビができている場合も、ニキビを悪化させないための対策として以下を参考にしましょう。

 

正しい洗顔

まずは、洗顔を正しく行ってください。

洗顔料はしっかり泡を立ててゴシゴシとこすらないように気を付けましょう。

顔全体を洗ったら、ぬるま湯で泡をしっかり洗い流します。

洗い残しは肌トラブルに原因になるので、気を付けてください。

 

前髪をあげる

前髪がオデコにつくような髪型の場合は、できるだけ前髪をあげておきましょう。

前髪をヘアピンなどで留めておくと良いです。

ニキビができている場合も髪の毛に触れることで悪化する可能性があるので、少なくともおうちのなかでは前髪をあげるようにしましょう。

 

規則正しい生活

ニキビに限らず、肌の調子を整えるためには十分な睡眠や栄養バランスの良い食事が大事です。

とくに睡眠不足が続いてしまうとホルモンバランスの崩れが原因でニキビが悪化してしまいます。

お菓子の食べすぎにも注意しましょう。

 

ニキビができても潰さない

現在ニキビができている場合は、潰さないように気を付けてください。

ニキビを潰すと、潰した場所から菌が入って悪化する可能性があります。

潰さずに適切な治療を行って治していきましょう。

 

小学生ニキビの治療方法

小学生のニキビの治療方法として、主に4つがあります。

しかし、治療方法によっては、当院ではおすすめしていない方法もあります。

以下では、基本的な治療方法と向き不向きについて解説します。

 

外用薬

一般的には、ニキビに塗る外用薬を処方します。

比較的使えますが、お肌の状況を見て選ぶので、クリニックにてご相談ください。

お肌が敏感な小学生には刺激の少ない外用抗生剤が中心になりやすいですが、それではコメドを改善することができないので、サリチル酸ワセリンを使うとうまくいくことがあります。

年齢が上がるとともに肌が丈夫になるので、だんだんと強い塗り薬が使えるようになります。

また、保険適応外ですがアゼライン酸クリームはとても使いやすく効果も高いです。

 

内服抗生剤

ニキビの塗り薬だけで改善しない場合は、内服抗生剤を処方することもありますが、当院ではおすすめしていません。

小学生という体を作る段階にある方に対して、お腹の中の善玉菌を殺す抗生剤を使うことは極力避けたいからです。

ニキビは慢性疾患ですので、抗生剤の使用も長期にわたることになり、成長期の体への悪影響が心配です。

内服抗生剤を使う場合は、ひどい時だけの短期間の使用にとどめるのが良いでしょう。

 

漢方薬

漢方薬を使うこともあります。ニキビ治療のガイドラインでは漢方薬は強い推奨ではありませんし、あくまで補助的な治療の意味合いですが、体質に合う場合は良く効くこともあります。

生活習慣の改善とともに漢方薬を併用してうまくいく場合もありますのでご相談ください。

 

スペクトラピール

自由診療でニキビを治療する際は、スペクトラピールというレーザーを使用することが多いです。

スペクトラピールは痛みがなくダウンタイムもないので、小学生でも施術可能です。

そのほか、お肌の状態によってはケミカルピーリングによる治療も行います。

 

小学生のニキビ跡の治療方法

小学生においても、ニキビ跡が残る場合があります。

もちろんニキビ跡の治療も可能ですが、小学生であれば自然治癒力が高いので、様子見でも良いでしょう。

あまりにもニキビ跡がひどく気になるようであれば、クリニックまでご相談ください。

 

まとめ

小学生のニキビ治療は、できるだけ早く行いましょう。

自然治癒するものではあるものの、ひどい場合はニキビが気になってふさぎ込んでしまう子どももいます。

また、自分でニキビをどうにかしようと潰してしまって跡となって残る場合もあります。

いずれのリスクも防ぐには、早めに治療することです。

ただし肌の状況によって治療方法が異なるので、まずはお気軽にご相談ください。

今回は小学生のニキビ治療についてまとめてみました。

10代のお悩み全般についてはこちらもご参照ください。

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

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