基本のシミ予防方法とシミができる原因について
女性の肌には大敵の「シミ」ですが、しっかりシミ予防はできていますか?
シミは後から改善できるケースもありますが、予防しておくにこしたことはありません。
今回は、シミ予防方法について解説するので、シミが気になる方やシミができやすい方などは、参考にしてください。
そもそもシミとは?
シミとは、メラノサイトから生成されるメラニン色素が肌に沈着したものです。
メラニン色素が肌に蓄積したままになることで地肌の色が濃く見えてしまい、これを「シミ」と呼びます。
ただし、メラニン自体は決して身体に有害なものではありません。
メラニンは、私達の体に色をつける色素で、髪や瞳もメラニン色素によって黒くなっています。
シミができるメカニズム
シミのもととなるメラニン色素は、日焼けしたときに肌が黒くなるものと同じです。
紫外線によって肌が黒くなるのは、紫外線のダメージを防ぐためにメラニンが大量生産されているからです。
ただ、紫外線による肌の黒さは、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)によって、時間が経過すると消えていきます。
しかし、シミの元となるメラニン色素は、ターンオーバーが乱れることで排出されなくなってしまうのです。
そのため、肌に残り続けるシミとなってしまいます。
シミができる主な原因
シミができる主な原因は、以下の4つです。
- 紫外線の影響
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
- 間違ったお手入れによる肌へのダメージ
これらがシミを作る原因になっているので、日々の生活を気を付ければシミの予防は簡単です。
普段の生活を見直して、シミの原因となる行動をとっていないか見直してみてください。
行うべきシミ予防方法
行うべきシミ予防方法を6つ解説します。
6つを意識して生活すれば、シミができる可能性を大きく下げられるでしょう。
いずれも手間のかかる方法ではないので、ぜひすぐに実践してみてください。
紫外線対策
シミ予防の基本となるのが、紫外線対策です。
メラニン色素は紫外線による影響が大きいので、紫外線対策を行えばシミができる可能性をグっと下げられるでしょう。
紫外線対策としては、以下の方法を行ってください。
- 日焼け止めをこまめに塗る
- 防止や日傘で紫外線を防ぐ
- 直射日光の当たる場所を避ける
日焼け止めをおすすめしますが、普段の生活を少し変化させるだけでも効果に期待できます。
肌に合った美容液を使う
美容液は、化粧水やクリームよりも濃度が濃く、肌への効果が期待できます。
シミ予防の観点では、プラセンタやビタミンC誘導体が含まれた美容液がおすすめです。
ただし、肌に合わない美容液を使用してしまうと肌へのダメージとなるので、肌に合ったものを選びましょう。
シミ予防に効果のある栄養素を摂取する
シミは、食事からも予防できます。
とくに摂取しておくべきなのは、栄養素は以下の4つです。
- ビタミンA…抗酸化作用で活性酸素の働きを抑制/主な食べ物:鶏レバー・うなぎ・海苔 など
- ビタミンC…メラニンの生成を抑える/主な食べ物:柑橘類・フルーツ など
- ビタミンE…ビタミンCの働きを助ける/主な食べ物:ナッツ類・ヒマワリ油 など
- L-システイン…ターンオーバーを促進/主な食べ物:赤身肉・レバー など
毎日ではなくとも、日々の生活に取り入れるようにしましょう。
生活習慣の見直し
生活習慣の乱れによるターンオーバーの乱れは、メラニン色素の排出を遅らせ、シミの原因になります。
そのため、生活習慣を見直しましょう。
とくに気を付けるべき生活習慣は、以下のとおりです。
- 喫煙
- 睡眠不足
- 栄養バランスの偏った食事
- 運動不足
適度な運動や十分な睡眠など、基本的な生活を整えるだけでも、シミ予防になります。
肌へ刺激を与えない
肌への刺激は、肌を弱めてシミを作りやすくしてしまいます。
たとえば、ゴシゴシと摩擦を与える洗顔をしたり、コットンを強くパッティングしたりするのは、肌にとってダメージになります。
過度なマッサージなども避けて、できるだけ肌にダメージを与えないようにしましょう。
ストレスを溜めない
ストレスも、肌に影響を及ぼします。
ストレスで身体のバランスが崩れてしまうと、しみやシワができやすくなるのです。
十分な睡眠をとったり、適度にストレス発散をしたり、ストレスを溜め込まないようにしてください。
できてしまったシミをとる方法
どれだけ予防しても、シミはできてしまう場合があります。
もしシミができてしまった場合は、以下の3つの方法を検討しましょう。
- 外用薬
- 内服薬
- レーザー治療
それぞれの治療方法の効果や特徴について解説します。
外用薬
シミ改善の外用薬では、「ハイドロキノン」が有名です。
ハイドロキノンは強い美白効果を持つくするで、メラノサイトの数を減らす作用があります。
シミを薄くする効果とともに、シミを予防する効果の両方が期待できます。
ハイドロキノンについては、以下の記事でも解説しているので、参考にしてください。
ニキビ跡やシミおすすめのハイドロキノン入りクリーム3選|ハイドロキノンの効果とは
内服薬
飲み薬でも、シミの改善効果が期待できます。
内服薬も様々ですが、とくに当院でおすすめしているのはトラネキサム酸です。
トラネキサム酸は、医学的に肝斑やシミに効果があると示されています。
安全性も高く、副作用はほとんどありません。
トラネキサム酸内服薬の飲み方については、以下の記事で解説しています。
レーザー治療
シミ治療として、レーザー治療もおすすめです。
当院では、以下の2つのレーザー治療を行っています。
- ソラリ…シミ・ソバカスの他、小じわや赤ら顔、にきびへの効果が期待
- Qスイッチレーザー…小さいシミに効果的。1日で治療が終わります。
当院のシミ治療については、以下のページで具体的に紹介しているので、そちらを参考にしてください。
まとめ
シミの治療方法はいくつかありますが、大事なのはシミを作らないことです。
普段の生活から意識していれば、シミを作る可能性を大きく下げられます。
どうしても消えないシミができてしまった場合には、ぜひ一度ご相談ください。
文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック 院長 祖父江 千紗