メニエール病
メニエール病は、ぐるぐる回るようなめまいを繰り返し、耳の症状もあわせて起こることがある病気です。めまいだけでなく、耳鳴り、耳が詰まったような感じ、聞こえにくさを伴うのが特徴で、とくに低い音が聞き取りにくくなることがあります。症状が強い時期と落ち着く時期をくり返すこともあり、「疲れがたまると悪くなる気がする」「寝不足のあとにめまいが出やすい」と感じる方もいらっしゃいます。
すずらんクリニックでは、耳鼻咽喉科の専門性に基づき、めまいと難聴の両方の視点からメニエール病を丁寧に診療しています。似た症状を示す病気はほかにもあるため、問診、耳の診察、聴力検査などを通して原因を整理し、その方に合った治療や生活上の工夫をご提案します。
メニエール病の症状について
メニエール病では、次のような症状がみられることがあります。
- ぐるぐる回るようなめまい
- ふらつき
- 吐き気、嘔吐
- 耳鳴り
- 耳がふさがった感じ
- 低い音が聞き取りにくい
- 片耳の聞こえが悪い感じ
- めまいをくり返す
- 疲れや寝不足のあとに悪化しやすい
特徴的なのは、めまいと耳の症状が一緒に出ることです。典型的には、低い音の聞こえにくさ、耳鳴り、耳閉感といった症状を伴いながら、めまいやふらつきがある程度長く続きます。症状の出方には個人差があり、最初は耳の違和感だけのこともあれば、めまいが中心になることもあります。
メニエール病の原因について
メニエール病は、内耳の中でリンパ液のバランスが乱れることで起こると考えられています。内耳は、聞こえと平衡感覚の両方に関わる大切な場所です。そのため、内耳の状態が不安定になると、難聴、耳鳴り、耳のつまり感、めまいといった症状があらわれます。
はっきりひとつの原因だけで説明できるわけではありませんが、次のようなことが症状に関係すると考えられる場合があります。
ストレス
心身の緊張が続くと、自律神経のバランスが乱れやすくなり、症状に影響することがあります。
睡眠不足
睡眠が十分にとれない状態が続くと、体の回復が追いつかず、めまいや耳の不調を感じやすくなることがあります。
疲労の蓄積
仕事や家事、育児などで疲れがたまっている時期に、症状が目立つ方もいらっしゃいます。
体質や生活リズム
もともとの体質や、生活リズムの乱れが関係している可能性も考えられています。
ただし、ストレスや寝不足があるから必ずメニエール病になるわけではありません。逆に、そうした要素が思い当たらなくても発症する方もいます。
メニエール病の病気の特徴について
メニエール病は、めまいだけの病気ではありません。耳の症状を伴うことが大きな特徴です。とくに、低い音が聞こえにくくなる感覚や、耳がつまった感じ、耳鳴りが先に出て、そのあとにめまいが起こる方もいます。
また、症状は一度出たらずっと同じというわけではなく、良くなったり悪くなったりをくり返すことがあります。最初は軽かった症状が、疲れや生活の変化をきっかけに再び出てくることもあります。そのため、「今日は落ち着いているから大丈夫」と自己判断せず、耳の症状を伴うめまいがくり返される場合には、一度きちんと確認しておくことが大切です。
ほかのめまいとの違い
めまいを起こす病気には、良性発作性頭位めまい症や前庭神経炎などもあります。たとえば、頭を動かしたときだけ短時間強く出るめまいは良性発作性頭位めまい症が考えられることがあります。一方、メニエール病では耳鳴りや難聴を伴うことが多く、その点が診断の手がかりになります。
メニエール病の治療法について
メニエール病の治療では、いま出ている症状をやわらげることと、再発しにくい生活の整え方を考えることの両方が大切です。
診断のための検査
当院では、耳の診察に加えて、聴力検査を大切にしています。メニエール病では、低い音を中心に聞こえの変化が出ることがあるため、聴力の状態を確認することが重要です。必要に応じて、ほかの病気との区別も考えながら診療を進めます。
症状に応じた治療
めまいが強い時期には、吐き気やふらつきをやわらげる治療を行います。耳の症状についても、経過をみながら対応していきます。症状の程度や頻度によって、治療の組み立て方は変わります。
生活面の見直し
メニエール病では、薬だけでなく、生活リズムを整えることも大切です。
- 睡眠時間を確保する
- 無理を重ねすぎない
- 疲れをためこまない
- ストレスを抱え込みすぎない
- 食事や休息のリズムを整える
こうしたことだけで完全に防げるとは言い切れませんが、症状の出やすさに関係することがあります。
メニエール病についてのよくある質問
Q1. メニエール病はどのようなめまいですか
A1. ぐるぐる回るようなめまいやふらつきが、ある程度長く続くことがあり、耳鳴り、耳のつまり感、難聴を伴うのが特徴です。
Q2. 耳鳴りだけでもメニエール病の可能性はありますか
A2. 耳鳴りだけでメニエール病と決まるわけではありませんが、低い音の聞こえにくさや耳のふさがった感じ、めまいを伴う場合は可能性を考えることがあります。
Q3. ストレスが原因でしょうか
A3. ストレスや睡眠不足が症状に影響することはありますが、それだけで説明できないこともあります。原因を決めつけず、耳の状態を確認することが大切です。
Q4. めまいが治まったら受診しなくてもよいですか
A4. 症状が落ち着いても、聞こえの変化が残っていたり、再発をくり返したりすることがあります。耳の症状を伴うめまいがあった場合は、一度ご相談ください。
院長より
メニエール病は、症状が強いと日常生活に大きな影響が出る病気です。めまいそのもののつらさに加えて、耳鳴りや聞こえにくさが重なることで、不安が強くなる方も少なくありません。しかも、良くなったと思ったらまた起こることがあり、先の見えにくさに悩まれる方もいらっしゃいます。
私たちすずらんクリニックでは、確かな専門性に基づく丁寧な医療を心がけ、めまいと耳の症状の両方をふまえて診療しています。耳鼻咽喉科専門医として、症状の背景をわかりやすくご説明し、その方に合った治療や生活上の工夫をご案内します。耳鳴りや耳のつまり感を伴うめまいでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
