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酒さの赤みは正しくケアしましょう【皮膚科医が酒さの治療を説明】

[2023.06.23]

酒さは、顔にぼつぼつしたような赤みが出る症状です。

症状の度合いに個人差はありますが、ひどい場合は顔全体が赤くなっているように見える人もいます。

そこで今回は、酒さの基本的なケアや、酒さの症状について解説します。

適切なケアをして、酒さによる赤みを抑えましょう。

また、顔の赤みは酒さだけに限りませんので、以下の記事も参考にしてください。

 

酒さの症状は3種類

まず、酒さの基本的な症状について解説します。

酒さはのレベルは第一度~第三度に分類され、数字が多ければ多いほど症状が強いです。

それぞれの症状について見ていきましょう。

 

第一度酒さ

第一度酒さは、酒さの中でも最も症状が穏やかです。

主な症状は、以下の2つ。

  • 顔の赤み
  • 毛細血管拡張

そのほか、かゆみやほてりなどがあり、寒暖差や飲酒によって症状が強く出ます。

 

第二度酒さ

第二度酒さは、第一度酒さよりも少し症状が強いです。

第一度酒さに加えて、ニキビのようなボツボツや膿疱(膿が溜まって盛り上がっている状態)ができるのが特徴。

ニキビとは異なるため、面ぽうは見られません。

 

第三度酒さ

第三度酒さは、酒さの中でも最も症状が強いです。

ボツボツが融合して、凹凸不整の腫れ物のようなものができ、毛穴も拡大します。

また、ザラザラした皮膚になってしまいます。

 

酒さの基本的なスキンケア

酒さの症状がある場合は、日焼けや保湿を重視しましょう。

なぜなら、酒さは乾燥や日光が影響して悪化してしまうからです。

それぞれのスキンケアでどのように酒さの症状を抑えられるかについて、以下で解説します。

 

日焼け止め

酒さの症状を抑えるために、日焼け止めを使いましょう。

なぜなら、日光の影響で毛細血管が開いてしまうためです。

夏場や冬場などに関係なくSPF30以上のものであれば日光による影響を軽減できるので、基本的に日焼け止めを塗るようにしてください。

ただし、日焼け止めによって刺激を感じたりボツボツが増えてしまったりする場合は、無理に日焼け止めを塗る必要はありません。

 

保湿

酒さの症状がある方は、小まめな保湿を行ってください。

酒さの方の皮膚はとても乾燥しやすいめです。

保湿をして皮膚を保護することで、炎症を抑えられます。

とくに、セラミドやヒアルロン酸が含まれている保湿剤がおすすめです。

 

酒さの主な治療方法

酒さの治療方法として、主に以下の3つがあります。

  • 塗り薬
  • 飲み薬
  • レーザー治療

レーザー治療は自由診療になるため、費用が高くなります。

塗り薬と飲み薬は保険適応のものもあるので、症状によって治療方法を検討すると良いでしょう。

以下では、それぞれの治療方法について具体的に解説します。

 

ロゼックスゲル【保険適応】

ロゼックスゲルは、保険適応の塗り薬です。

主成分である「メトロニダゾール」を含むクリームは、世界的に酒さの治療で用いられています。

元々は自由診療でしたが2022年5月から保険適応となったため、現在では比較的安価な値段で使用できます。

基本的な使い方は、1日2回、患部を洗浄後に使用してください。

ただし、以下に当てはまる方はロゼックスゲルを使用できません。

  • 過去にロゼックスゲルでアレルギー反応を起こした経験のある方
  • 脳や脊髄の病気のある方(脳腫瘍・脊髄腫瘍を除く)
  • 妊娠3ヶ月以内の方

また、副作用として皮膚の炎症や乾燥、かゆみなどの症状が現れた場合は、使用回数を減らすまたは一時的に使用を中止してください。

そのほかロゼックスゲルについて不安や疑問がある方は、クリニックで相談しましょう。

 

内服抗生剤【保険適応】

内服抗生剤も、酒さの治療として有効的です。

抗生剤によって酒さの症状が抑えられる理由については明らかになっていませんが、ほとんどのケースで症状が改善しています。

抗生剤の種類は保険適応から自由診療のものまでさまざまですが、保険適用の内服抗生剤でも十分症状の改善を感じられるでしょう。

取り扱っている内服抗生剤はクリニックによって異なるので、一度相談してください。

 

レーザー治療【自由診療】

当院では、内服抗生剤や塗り薬などで症状が落ち着いてきた方に、赤みに効果のあるレーザー「クラリティ」をおすすめします。

一般的には脱毛のレーザーとして知られている「クラリティ」ですが、赤みへの効果もあります。

ロングパルスヤグレーザーを顔全体に照射することで、症状を抑えられるのです。

赤みを抑える仕組み

 

毛細血管が拡張している場合、血管が肌の表面まで透けてみえることがあります。クラリティに搭載されているロングパルスヤグレーザーを血管に作用するよう設定で照射すると、血管が縮小することで、目立たなく改善する効果が期待できます。

料金

クラリティフェイシャルコース

初回限定トライアル

1回 5回コース

16,500円

27,500円

110,000円

(1回あたり22,000円)

 

まとめ

酒さの症状でお悩みの方は、まずクリニックに相談してください。

セルフケアの方法は、あくまで症状を軽減するだけの対策にしかなりません。

症状を改善するという点では、クリニックの塗り薬や内服抗生剤を使用した方が良いです。

また、上記で紹介しているレーザー治療も、ぜひご検討ください。

 

 

文責 いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック  院長 祖父江 千紗

 

承認・副作用情報

クラリティフェイシャル
治療内容

ロングパルスヤグレーザーを照射し、毛細血管拡張症・赤みを改善する治療です。

機器名 スペクトラ
承認状況 国内未承認
他の承認機器の有無 なし(審美目的の場合)
他国の承認状況 米国FDA・韓国MFDS・欧州CE承認
入手経路 当院医師の判断の下、国内正規販売代理店より購入
リスク・副作用 火傷、痛み、色素脱失
平均的な回数 5回
平均的な費用 110,000円

美容皮膚科では、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。

「個人輸入において注意すべき医薬品等について」はこちらをご覧ください。

お問い合わせはこちら

いりなか駅前皮フ科ビューティークリニック

052-839-3500

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