【クリニック・診療所向け】Googleの口コミ削除と口コミを増やす方法を紹介【2022年6月版】
クリニックや診療所の先生方から「Googleの口コミをどうにかしたい」というご相談をよく受けますが、実は最近Googleの口コミ削除の要件が緩くなってきているのではないかと見ています。かつては口コミを削除申請してもなかなか消してもらえなかったのですが、ここ半年、1年くらいは、削除されるケースも増えてきている印象です。
そこで今回はクリニックや診療所を開業されている先生向けに、Googleの口コミ削除方法とクチコミを増やす方法についてお伝えします。
削除方法については3ステップで簡単に実践できる方法となっているので、この記事をご覧になったら早速お試しください。
【3ステップ】Googleの口コミを自分で削除する方法
Googleの口コミは、以下でお伝えする3ステップの方法で削除することができます。自分で簡単に実践できますので、ぜひお試しください。
なお、ここで紹介するのはGoogleが推奨している方法です。なかには「Googleハック」といわれるようなGoogleのポリシーに反する削除方法もありますが、そうした方法は長い目で見るとおすすめできません。Googleで検索してもヒットしない「Googleハブ」と呼ばれる状態にあってしまう恐れがあるからです。
以下の方法は、Googleのポリシーに従った安全な方法であるため、多くの方におすすめします。
ステップ1:Googleビジネスプロフィールに登録
まずはGoogleのビジネスプロフィールを作ります。Googleに口コミ削除をリクエストするには、ビジネスプロフィールが必須なので、まずは登録を済ませましょう。
登録の方法ですが、すでにクリニックや医院を開業されている場合は、ご自身の院名をGoogleで検索していただき、画面右側に表示されるナレッジパネル内の「このビジネスオーナーですか?」をクリックしてください。そこで本人確認などの所定の手続きを行うと、登録完了です。
一方でまだ開業をしていない方や開業しているもののナレッジパネルが表示されない場合は、Googleで「Googleビジネスプロフィール」と検索し、ビジネスプロフィールの公式サイトから登録手続きを行います。なお、登録の詳しいやり方については、以下の動画で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ステップ2:院名を検索して「クチコミを増やす」をクリック
ビジネスプロフィールの登録が済んだら、再度Googleでご自身の院名を検索し、ナレッジパネルを確認しましょう。ビジネスプロフィールのアカウントでログインしていると、ナレッジパネル内の「クチコミ」欄に「クチコミを増やす」という項目が表示されます。
この「クチコミを増やす」をクリックし、ステップ3で紹介する操作を行なってください。
ステップ3:「否定的なクチコミの対策〜」から「削除をリクエスト」
「クチコミを増やす」をクリックしたら、一番下にある「否定的なクチコミの対策の詳細をご覧ください」の「詳細」を選択しましょう。「詳細」を押すと、「ベストプラクティスを活用してクチコミを増やす」という見出しの下部に「削除をリクエスト」というリンクが見つかります。
この「削除をリクエスト」をクリックすれば、新しいページで再度「クチコミの削除をリクエストする」というボタンが出て、このボタンから削除申請を行うことが可能です。基本的に案内に従えば削除のリクエストができますが、詳しいやり方を知りたい場合は以下の動画をご覧ください。
Googleの口コミを削除できない場合の対処法2つ
さて、続いては口コミ削除をリクエストしたが、Googleが削除してくれなかった場合の対処法を2つ紹介します。口コミ削除のリクエストは、口コミを消すと確約するものではないため、万が一削除できなった場合は以下の方法をお試しください。
①もう一度削除を申請してみる
まずお試しいただきたいのが、もう一度口コミ削除をリクエストすることです。一度目の申請で削除されなかったとしても、再度リクエストすれば申請が通る場合もあります。
この方法は気軽に実践できるのでぜひやってみましょう。2回目の削除をリクエストする方法は1回目と同様です。
②口コミには返信しない、返信は最終手段
注意すべきなのが、削除したい口コミに返信してはいけないということです。Googleが公表していることではありませんが、口コミに返信してしまうとアルゴリズム上はその返信を認めたことになってしまうといわれています。
そのため、削除したい口コミは返信せず、黙って削除申請をするのがおすすめです。何度も削除申請をして、それでも口コミが消えない場合は、口コミに返信をし、それを見た人に誠意をアピールするというのも最終手段としては考えられます。
Googleの口コミを削除できる基準について
Googleの口コミが削除されるか否かの基準ですが、Googleの「禁止および制限されているコンテンツ」というページによると、以下のような口コミは削除される可能性が高いです。
- 虚偽やスパムと見なされるもの
- 攻撃的な表現や意図的な挑発を含むもの
- プライバシーを侵害するもの
- ハラスメントにあたるもの
- 露骨に性的な内容や冒とく的な表現
- 関連性のないコンテンツ
- 違法性が認められるもの
一つひとつの口コミが削除されるかどうかは、その都度のGoogleの判断に委ねられますが、明らかに事実無根の内容や明らかにひどい表現などでないと、なかなか削除はしてもらえないといわれています。
そのため、まずは複数回口コミ削除をリクエストしてみて、ダメなら口コミに返信して大人の対応を見せ、ほかの人に「真摯なクリニックだな」という印象を持ってもらうといった流れで進めるのがおすすめです。
【Googleも推奨】良い口コミを増やす方法3つ
ここからは良い口コミを増やす方法を紹介します。Googleが集計したデータによると、口コミが5つ以上ついていると来店率や意思決定率は上がります。これはクリニックに限ったデータで張りませんが、クリニックだけをとっても良い口コミが多いほうが集客に有利なことは明らかでしょう。
医療といえどやはりビジネスであり、Googleの検索および良い口コミから来院する患者さんは多いので、患者さんに正しく先生方の病院を選んでいただく土壌を作るという意味でも、良い口コミを増やす努力は必要に感じています。
加えて、医療が良い口コミよりも悪い口コミを書かれやすい業態ということもいえます。そのため、まだ来院したことのない方に医院の本来の姿を知ってもらうためには、良い口コミを増やす努力をすることが重要なのです。
① メールで口コミ投稿のアドレスを送る
患者さんのメールアドレスを知っている場合は、メールで口コミを書いてもらうようお願いしてみましょう。その際にはメールに口コミが書けるページのアドレスを貼るのがおすすめです。
口コミ投稿ページのアドレスは、先ほども紹介したナレッジパネル上の「クチコミを増やす」から入手できます。「クチコミを増やす」をクリックすると出てくる「クチコミのリンク」が、口コミが書けるページのアドレスです。
Googleの意に反するやり方はNG
「クチコミのリンク」から口コミを書くには、患者さんにGoogleにログインしてもらわないといけません。これを不便だとおっしゃる方も多くいますが、Googleに口コミを消してもらうにはGoogleが推奨する方法の従うのが望ましいです。Googleは「クチコミのリンク」からの口コミ投稿を推奨しているため、多少不便でもログインはしてもらう必要があります。
院内のアンケートルールなどを用いて、Googleにログインせずに口コミを投稿できる方法を採用しているところもあるようですが、それはGoogleの意に反する方法なのでおすすめはしません。同様の理由から、口コミの自作自演もNGです。自作自演はGoogleの「ユーザーにとって有益な情報を提供する」というポリシーに抵触する恐れがあります。
② QRコードを活用する
取得した「クチコミのリンク」を使って、外部サービスでQRコードを作成するのもおすすめです。QRコードはGoogleで「QRコード作成」と検索すると、簡単に作れるサービスがたくさん見つかります。
QRコードを作っておくと、例えば、受付に表示するなどして患者さんに口コミ投稿を促すことが可能です。QRコードをハガキに記載し、送るのも良いでしょう。
③ 直接「口コミを書いてください」と頼む
よく来院される方などに「よろしければ口コミを書いてくれませんか」などと直接お願いするのもおすすめです。馴染みの患者さんであれば、書いてもらえれば内容はおそらく良好でしょう。頼みやすいように、作成したQRコードを記載した名刺サイズのカードを作っておき、患者さんに配るという方法も有効です。
全員が口コミを書いてくれるわけではもちろんありませんが、月に1人でも書いてくれれば、年間で12件の口コミが集まるので、コツコツ頑張っていけば1年後には集患力が大きく変わっている可能性もあります。
まとめ:ひどい口コミを消し、良い口コミを増やす努力を
Googleの口コミは、クリニックや診療所の集患に一定以上の影響力を持つため、ひどい口コミがあればどんどん削除のリクエストをやっていきましょう。昨今は削除のハードルが少し下がっているようなので、これまで消せなかった口コミもなくせる可能性があります。
また病院は良い口コミよりも悪い口コミが書かれやすい傾向にあるため、良い口コミを増やす努力をすることも大切です。Googleの「クチコミのリンク」をメールで送ったり、QRコード付きのカードを直接渡してみたり、コツコツ積極的に取り組んでみてください。