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小児気管支喘息について

気管支喘息とは

ぜん息とは、呼吸をするときの空気の通り道(気道といいます)が狭くなり呼吸が苦しくなる状態を繰り返す病気です。

ぜん息の人の気道は慢性的な炎症があるために、刺激に対して過敏な状態になっています。

そうすると、ちょっとした刺激にも反応してしまい、ぜん息発作を繰り返してしまうようになるのです。

 

小児気管支喘息の治療管理ガイドラインをベースに

子どもの気管支喘息はなかなか診断が難しいところがあります。
大人と違って、詳細な検査が困難な場合があるからです。

「風邪がなかなか治らないんです」といって受診するお子さんの診察をさせていただくと、これは普通の風邪ではないな…、という場面はよく目にします。
多くの喘息・喘息予備軍の方は、季節の変わり目をのりこえるのが難しい場合がほとんどなのです。

また乳幼児の時期にRSウイルスによる細気管支炎にかかったお子さんは、3-6歳まで毎秋に喘息のような症状をおこすことが知られています。
この場合にも、喘息と同じような治療が必要なことが多いです。

 

ぜん息ガイドラインのポイント

昔とはちがって、運動を休まなくてはいけないとか、なになにしてはいけない、ということはありません。
むしろ逆に、ゴールは明確になっています。

1症状のコントロール
・ベータ2刺激薬(気管支拡張剤、ベネトリン、サルタノール、ベロテック、メプチン、ホクナリン、などのことです)の頓用が減少、または必要がなくなる。
・昼夜を通じて症状がなくなる。

2 呼吸機能の正常化
・(測定できる子は)ピークフローやスパイログラムがほぼ正常になり、安定する。
・気道の過敏性が改善し、運動や気温差などによる症状の誘発がなくなる。

3 QOL クオリティオブライフ の改善
・スポーツも含め日常生活を普通におこなうことができる。
・治療に伴う副作用がみられない。

ユアクリニックでは、ここを共有して、めざしていくことにしています。

 

治療の辞めどき

治療のはじめかたについてはガイドラインがありますが、やめかたについての一定基準はありません

ユアクリニックでは、働く親御さんと子どものメリットを考え、「3ヶ月の安定期を維持できたら、いちど吸入薬をすべて中止して、大丈夫になったかどうかテストする」という離脱方法をとっています。

中には「喘息発作がなくなっても1年、2年治療を続けるべきだ」という意見もありますが、
これは、大きな病院でのより重症なお子さんたちを診ている医師の視点だったりします。

 

喘息の病気説明や治療詳細については、学会や専門機関で情報がありますので詳細はそちらにゆずるとしましょう!

小児アレルギー学会
環境再生保全機構

 

文責:杉原 桂

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