マイコプラズマ肺炎について
マイコプラズマ肺炎の特徴と診断の特徴と診断
小児のマイコプラズマ肺炎は発熱と咳などの呼吸器の症状が特徴ですが、最初のころは、元気なことが多く、風邪との区別がつかないことも多いです。
徐々に咳の症状が強くなって、聴診で肺炎の音が聞かれたり、胸のレントゲンで肺炎の所見をみて、気づくこともあります。また、小さい乳幼児よりも年長児や学童が感染するほうが肺炎になりやすく、これはアレルギー反応が関係していると言われています。
マイコプラズマ感染症の診断はマイコプラズマ核酸同定検査(LAMP法)が推奨されていますが、検査ができる施設が限られています。
マイコプラズマ抗原キットもありますが、感度は60%未満です。実際は治療をはじめて効果があるかどうかで判定することもあります。
マイコプラズマ肺炎の治療
原因はMycoplasma pneumonieによる感染で、マクロライド系の抗菌薬が効果的です。
現状でマイコプラズマ肺炎を予防するワクチンはありません。
家庭内で気を付けていただきたいこと
多くの場合は、外来で治療することができますが、高熱が続き、咳がひどく、元気がない状態のときは、こまめに診察を受けるようにしてください。
また、咳やくしゃみなどの飛沫や接触によって感染するので、家庭内の感染を予防するために、手洗い、咳エチケットなどを意識するようにしましょう。
文責:渡邉 太郎