小児アレルギー専門外来
担当医 杉原 桂
はじめに
私が医師になってからアレルギーという病気は先進諸国を中心に増えてきています。
私が医学部を卒業し小児科に進んだとき、教授がアレルギー専門だったことから
小児アレルギーのことを学び始めました。
医学博士号もアレルギーの研究で取得しました。
国立病院機構相模原病院の小児アレルギー科では海老沢先生のもと、
まだ世の中にひろがっていなかった「食物アレルギー」という病気を
医師・行政・学校・食品産業に関わる人達にも広く知ってもらうため
活動に関わっておりました。
そんな背景から日本アレルギー学会・日本小児アレルギー学会が作成する
アレルギー疾患の治療ガイドラインに基づき、標準的治療を優先した治療を進めています。
専門外来の対象となる病気について
ユアクリニックの小児アレルギー専門外来で対象としている病気は
1気管支喘息
2アトピー性皮膚炎
・アトピー性皮膚炎Q&A
3アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎
・重度の花粉症にたいして
・舌下免疫療法
4食物アレルギー
です。
杉原医師の治療にかける想い
ぼくが目指すのはこの千代田区を中心とした地域で、3つのゼロをかかげています。
・喘息発作による入院ゼロ
すでに喘息は外来でコントロールできる病気にかわってきました。僕が研修医のころは入院してもらうベッドがなくて朝まで救急外来ベッドで点滴をして帰らせる子が何人もいたものです。もうそんな時代は終わりました。
まだまだ風邪や咳がこじれているね、と誤解されていることもある小児喘息です。本人はなれてしまうと呼吸が苦しいのも平気になってしまいます。こちらが早くみつけて対応してあげることが大切です。
・にせもののアトピー性皮膚炎ゼロ
アレルギー専門病院や大学病院では重症とアトピー性皮膚炎を何百人と診察してきました。開業してから気がついたことはその100倍くらい、軽い湿疹を「アトピー性皮膚炎」とされている子どもたちの存在です。
これに対して全くまちがった診断やアプローチを受けている場合が少なくありませんでした。やめてほしいことを指導して、はじめてもらう治療をきちんとすれば、偽物のアトピーはすぐに回復してくれます。
きれいな皮膚を維持することは、食物アレルギーの防止にもつながるのです。たいていのお子さんにとって、きれいな肌を取りもどすことはそれほど難しいことではありません。
お気軽に相談してください。
・小児のVPDゼロ (VPD ワクチンで守ることのできる病気)
《LINK》
…アレルギーに関する「正しい情報」をお届けするwebサイト
日本アレルギー学会