腰痛は姿勢によって変化します-①(腰椎椎間板内圧について)
体の姿勢によって痛みがどのように変化するか
くわしく聞いていくことで、腰痛の原因や部位がある程度分かることがあります。
いわゆるぎっくり腰=魔女の一撃にはいくつかの原因部位がありますが、腰椎椎間板ヘルニアからくる腰痛は、前かがみの姿勢や中腰の姿勢で痛みがつよくなります。
図は、体の姿勢ごとの腰椎椎間板内圧の変化を示すものです。(出典 The load on lumbar disks in different positions of the body.Nachemson A:Clin Orthop Relat Res.1966;45:107-122) 図のように前かがみや中腰の姿勢をとっていると、腰椎椎間板内圧は他と比較し高くなっています。椎間板内圧が高いということは、椎間板と椎間板周囲が圧迫されていることを示します。これらが炎症や血流障害をきたすことで、神経や筋肉の痛みを生じ、腰痛の原因となっていきます。
ぎっくり腰(腰椎椎間板ヘルニア)になったときは、数日間はなるべく椎間板内圧が上がらないような姿勢を保つ、予防のため椎間板内圧の上がらない姿勢をとる(腰をおとして立つ)ようつとめるといったことも、痛みの軽減に効果があると考えます。
こういった知識をもとに、腰痛予防や腰痛とうまくつきあっていけるようなサポートを目指しております。(文責 松野)