小児の小陰唇癒着について
小陰唇癒着は、乳児健診では良く見つかる病気だ。多くの小児科医が気づいていないのが残念でならない。
治療はいろいろあるようで、
リンデロンVGでも、ゲンタシン軟膏やワセ
ゾンデで拡げるだけでも、と考えている。
いずれにしろ、健診できちんと観察し、経過をきちんと見ておく。
1歳半や3歳健診でもなるべく観察するが、ぐっと頻度は減ってくる。滅多に見ない。自然軽快も多そうだ。
ただ、幼児期や成人まで気づかれずに大きくなった場合は、外科的
その様な場合の親子の心
古い文献では、成人期にはかなり堅くなり、外科的処置が必要であ
その様な例は極端としても、3才以降でなかなか外陰部を見る機会
いぜん、千代田区の健診で小児の外陰部診察したことで一人の親からクレームがあった。
趣味でみていると勘違いされたらしい。
きちんと診察する専門医がうたがわれる時代だ。僕の人徳が足りないせいもあるだろう。
健康診断ですら、インフォームドコンセントが必要になってくる時代がやってきそうだ。
トラブルになりそうな診察はしなければ、クレームもゼロになるし、時間もかからずに楽だ。そう思う医師もでてくるかもしれない。
手をぬいても専門家でなければどこを抜いたかはわからないのだから。
不器用なのかもしれないが、それでも僕は手を抜かずに子どもの健康を守る仕事だけはきちんとやり続けていきたい、と思っている。