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高齢者におすすめの運動、インターバル速歩について

[2020.06.04]

内科、ペインクリニックの松野です。自粛解除後で緑深まる季節ですが、皆さん、運動やウォーキングはされているでしょうか?

動いていいよとなると、思ったより動けなかったりする方はいらっしゃるようです。

コロナで自粛期間中から、高齢者のロコモティブシンドローム(運動器症候群)がつよく心配されていました。もちろん自主的に運動を続けていらっしゃった方は多かったようです。が、東日本大震災後の仮設住宅での生活では、長期間にわたるほど、高齢者の筋力低下、元々ある生活習慣病の悪化がみられたことは知られています。

日本整形外科学会Hpより、ロコモ度テスト、ロコトレについて以下リンクを貼っておきます。

https://locomo-joa.jp/check/test/

頭痛、肩こり、腰痛、足の痛みなどでも、活動度の低下や気分の落ちこみによって痛みがつよくなってしまうこと、不安や緊張で筋肉がこわばって痛みがつよくなることも知られています。そして、それを改善しようとするリハビリテーションの場面では、オーバーペースによる疲労や痛みの増強がしばしばみられます。

では、高齢者にはどういった運動やリハビリがよいのでしょうか?

オーソドックスなものとしてはNHKラジオ体操、膝のわるい方などは、座ってもできるテレビ体操、みんなの体操はおすすめです。

またウォーキングをされる方も多いと思われますが、1日1万歩以上歩くのと同等以上の効果があると注目されるのが、インターバル速歩というものです。早歩き3分間-ゆっくり歩き3分間を1セットとして、1日5セット以上くり返すことを5か月間続けると、筋力増強や体脂肪率の減少がみられるとのことです。

https://medicalnote.jp/nj_articles/190315-001-VF

(メディカルノート2019.3.18, 2019.7.25記事より)

さらに、このインターバル速歩のあとに乳製品を摂取した高齢女性では、下肢筋力増強効果と、生活習慣病の要因となる「慢性炎症」を引き起こす遺伝子の働きも抑制されるとの研究を報告した論文もあります。

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0176757

運動、生活習慣病の改善のひとつとして、試してみる価値はありそうです。

 

 

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